エシャ愛子です。
「逃げてもいいよ」
この言葉に、ホッとした
という人も多いのではないでしょうか。
「逃げるな」
「逃げちゃだめだ」
「逃げるなんて、弱い奴、ダメな奴がすることだ」
なんてセリフが
頭のどこかにあるのかも知れません。
逃げる=悪
という刷り込みが
幼い頃から
されているのかもしれませんね。
逃げちゃいけないと
必死に頑張ってきた
嫌なことにも耐えてきた人にとっては
救いの言葉でしょう。
私はきっと
「逃げて何が悪い?」
と考える子どもでした。
学校から
逃げてましたから。
学校から離れないと
自分を守れなかった。
学校に居たら
自分が潰されそうだった。
心よりも
体が先に
拒絶反応を示していた。
自分を守るために
生き残るために
逃げました。
自然界では
当然のことなのです。
サバンナの草食動物の
足が長いのは
肉食動物から逃げるためでしょう?
ウサギの耳が長いのは
危険をいち早く察知するためでしょう?
虫が木の葉や枝に擬態するのは
動物に食べられないためでしょう?
自分を守るためには
どうしたって勝てないものからは
逃げたり隠れたり
するしかないのです。
逃げて何が悪い。
2011年の東日本大震災で
私は子どもたちを連れて
関西へ逃げました。
生物は
放射能には勝てないと思ったから。
リスクの高い場所にいるより
リスクの低い場所を選んで住む。
それの何が悪い?
勝てないものから
逃げちゃいけないなんて
ちょっと理解が出来なかった。
あの時
知識とお金と行動力を持つ人は
逃げました。
私が避難先で出会った人たちは
大変聡明で
世の中を冷静に見る目を持ち
決断力、行動力がある人ばかりでした。
一方
逃げたくても逃げられない人もいました。
知識もお金も行動力があっても。
皆それぞれ
いろんな理由があったでしょう。
だから
「なんで逃げないの?」
とも言えませんでした。
だけどね
「逃げてはいけない」
は単なる思い込みだから。
脅威からは
一旦逃げて
安全な場所で落ち着いて
これからどうしたらいいか
考えたらいいのだから
逃げられるなら
どんどん逃げたら良いと思います。
逃げるのも
なかなか大変なのですよ。
勇気が必要だし
自分の中からどんどん湧いてくる
迷いや不安を振り切るエネルギーも必要です。
世間体とか
人になんて言われるかとか考えてたら
逃げられなくなるし。
だから逆に
逃げた人には
「すごい!がんばったね!」
と、私は言いたいのです。
どうしたって勝てないもの
話の通じないおかしな人
攻撃してくる怖い人
その他、これもう無理だなって思ったら
頑張って
逃げてください。
自分を守るために。
LOVE
EshaAiko