8月3日(月) 快晴
朝7:10、槍ヶ岳山荘を後に、山を降りる。
当初の予定通り、槍ヶ岳氷河公園(天狗池)往復することに。
荷物をデポして、キティちゃんのエコバックをサブザック代わりに背負い、
身軽ないでたちで出発
氷河公園へは、モレーン(堆積)の上を目印を頼りに進む。
ところが ハイマツ帯を抜けた所で路迷い
ほぼ水平に進むはずの目印が見当たらず、モレーンを下る。
3分程下って「しまった」と気付き、上を見ると、遠くに目印が
5分掛けて堆積の上を登り直し。 余計な体力を激しく消耗
ゴロゴロと積み重なった堆積は不安定で、
バランスを取りながら慎重に体重を掛けて進む。
脚が嵌ったら大変なことになるので、
細心の注意を払いながらヒョイヒョイと・・・
恐ろしく神経をすり減らしてしまいました
槍の穂先の往復よりも、疲れる。
ここで、この日最大の危機が
快調に正規のルートを辿っていた時、胸に違和感に続く鈍痛がっ
胸骨を上からギューっと押されている、あの嫌~な痛み・・・
冠攣性狭心症 それとも、発作性上室性頻拍
前者ならニトロが有るけれど、後者なら今回持参しなかったワソラン。
二年前のカテーテルアブレーションで大物は破壊したものの、
洞結節(発電所)隣接部分は危険な為手を付けられずに撤退、
先月の検査入院の際、外部ペーシングで発作が誘発されている。
どちらにせよ、足場の不安定な所では何も出来ず、
眼下にはモレーン(堆積)が拡がり、しゃがみ込むことすら出来ない
深呼吸を数回繰り返してから、素早く地形を確認
ハートセンターのドクターやクリニックの主治医から言われた、
「これで心臓が止まることは無いが、他人に迷惑を掛けないように
」を
思い出し、“レスキュー費用保険”は抑止力に留めねばと。。。
#ドクター達の懸念は、クルマの運転中の発作
毎日乗るので。
取り敢えず、雪渓を渡れば樹林の中に入れるので、何とかそこまで・・・
幸いにも、深呼吸数回と息堪え(発作性上室性頻拍の対処法の一つ)で、
胸痛は治まったので、雪渓の先を目指す。
雪渓を渡ると、次は樹林の中の登り・・・ 疲れました
雪が解けて池になると、“逆さ槍”が水面に映るのですが・・・
Schwarzseeに映るMatterhorn のような景色が、
写真を撮る方々に好評で、秋のシーズンには三脚が並ぶそうです
私を写して下さったのは、写真機材一式担いで来られたおじさま。
雑誌に載っているアングルで、撮って下さいました
また、来年秋に来るつもりです
次回は、岩場連続の“南岳ルート”で
100円払ってトイレを借りて、コーラ300円也で喉を潤す。