暖かく穏やかな日曜日。

午前中、お彼岸の供養“春季永代経法要厳修”で、
私の実家が門徒となっている浄土真宗のお寺に行って来ました。

ダンナの両親も私の両親も既に他界していて、
私は自分父方のお墓の管理を任されている関係上、
お寺とのお付き合いも私が一人で引き受けています。

そして、時々はお寺の集まりにも顔を出しておりますが、
私はご先祖様を守る・管理はしていても、自分自身は無信仰…

父もお寺の集まりには顔を出していましたが、
覚悟を決めての最後の入院から約二週間後、
私は毎日病院に顔を出していて、
亡くなる前日に父の主治医と話し合い、
「美しい姿で送る為に」緊急透析を決意、
主治医も、父の「美学」を尊重してくれました。
ダンディを地で行くファッションでしたし、
最後の入院も、自分でJALのキャスターバックに入院グッズを詰めて、
それを私がガラガラして行きました。

心臓弁膜症。
弁置換手術は、87歳という高齢なので拒否していました。
それでも、亡くなる三ヶ月前までは、船旅を楽しんでいました。

因みに、遺影は“ふじまる”船内BARでマティーニグラスを片手に微笑んでいます。

主治医から、「緊急透析で水を引くと元の姿に戻りますが、数時間の命となります」と言われ、
私は「あちらで母と再開する時、イイオトコでないと美意識の高い母が悲しみます。
是非、イイオトコにして送り出して欲しいです」と申し伝えました。

明け方、病院から電話が入り、妹家族にも連絡して病室へ。
延命治療は拒否していたので、病室には心電図のピッピッ…だけが静かに聞こえていました。

看護師長さんに、歌を歌うことを許可してもらい、
扉を締め切って家族だけで心電図を見ながら声を掛け続けて。

姪っ子の到着が遅れそうなので、
「イイオンナが来るよ、○○ちゃんが来るよ、べっぴんさんだよ、会って上げて!」と声を掛けると、
フラットになり掛ける心電図の波形が持ち直す。
「イイオンナ」に反応していたようです(^^;;

いよいよ…心電図がフラットになりつつ有り血圧も下がって来たので、
全員で用意しておいた賛美歌を歌いました。
父の大好きな曲、です♪

浄土真宗だけれど、多分、最期は賛美歌を望んだハズ、
クリスチャンの告別式に出る度に感激していたので…

父は、緊急透析のお陰で浮腫みも引き、綺麗な姿に戻っていました。

旅立ちの装束は、神社総代の袴スタイル。
本人が最後の入院前に準備していたのでf^_^;)

病室では賛美歌で送られ、神社総代の袴スタイルで棺に収まり、浄土真宗の仏式での通夜・告別式。
そして! 出棺前に、父の大好きなキャンプファイヤーの歌を全員で合唱!
少年団(ボーイスカウト)の経験が有り、アウトドア大好き人間でしたから(^_-)

母は、亡くなる二週間ほど前から最期のファッションの準備に余念が有りませんでした。

デコルテラインを綺麗に見せるためのブラ、お気に入りのリップスティック、
旅立ちの衣装は、初夏のイエローのワンピース♪

三陸鉄道ツアーに行く日の未明、一人で銀河鉄道に乗ってしまい、
家族にも本当の病名を内緒にしたまま、眠った状態での旅立ち…

私は母のファッション・お洒落への気合いと情熱を尊重して、
警察から戻ってから納棺師さんを手配してもらい、全身を清めてシャンプーもしてもらってから、
ハリウッドメイク?で生前以上に美しくしてもらいました。

メイクの現場は、「企業秘密」で見せてはもらえませんでしたが…

拡張型心筋症、平成18年で、まだアーチストの承認前だったのか?現在とは医療技術も違っていたのかも…

でも、亡くなる前日までチャリ漕いで仕事もしていましたし、
行きつけの金融機関で、ご近所さんたちと長話していたそうです。

亡くなる前日ですら、フルメイクでワンピース着て元気に飛び回っていましたから、
誰も病気持ちとは知らなかったようです⁉︎

78歳、外見は60代でしたけれど、
最後まで周囲には「年齢不詳でスーパー元気な人」と思われていました(^^;;

心臓の具合が悪くなると、毎日自宅でスクワット!階段昇降‼︎

スクワットで、血液循環を助けていました。
自称、“心臓肥大”ということで(^^;;

ハートセンターの出来る前で、心臓リハビリの概念も無かったのか?施設も無かったのか⁇
とにかく、自宅でスクワット! 階段昇降‼︎

階段昇降は、深夜、郵便局の外階段でやっていたそうです。

私は、スクワット面倒で嫌いです…
ルネサンスで、バーベルやウエイトを用いて皆でやるのは楽しいけれど、
母のように一人で黙々とスクワット!は、根性無いからダメ…(ーー;)

でも、本当に心臓がヤバくなったら、藁にもすがる思いでスクワットするのかしら?

そして…私の時には、
臓器移植で全身利用してもらってから、
通夜・告別式無しで、焼いてもらって、“海洋葬”にして欲しい。

葉山マリーナから出船するクルーザーで、
ロッドスチュアートの“セイリング”を流して、相模湾の海に還して欲しい…

葉山マリーナは、結婚式~海洋葬まで扱っているから(^_-)

ということを、折に触れて家族には伝えていますが、
隣近所を気にして、承諾してくれません(ーー;)

私にはお墓は要らないし、海に還して欲しいだけ、なんですけれど…

臓器移植については、ダンナ自身も意思表示していますが。

私自身、元気なのに毎月通院していて、今のところデブ!以外は問題無し(^◇^)
デブ!も、医学的には標準体型だから問題無しだけれど、美的に許せないのです(ーー;)

でも、毎日車に乗るし、時々山に登るし、海で素潜りするし、病気ではなく不可抗力的な事故も有り得る。

だからこそ、最期の望みを叶えたいのに、
たとえエンディングノートを作ってもダメなんだろ~なぁ…です…

お彼岸なので、色々考えてしまいました。

お寺の、黄水仙。

今日の、朝餉♪