三が日が無事に過ぎ

4日の朝から紹介状を持って大学病院へ

乳腺外科の前で長いこと待たされる

 

暇つぶしに持っていった本に目を通すような気分にもならず

壁に貼られた術式についてのポスターや

女性用医療用ウィッグの割引券

緩和ケア

「がんと言われたら」 セカンドオピニオンのすすめや

不安なときに相談できるカウンセリング

 

いろんなものがあるんだなあ と見ていた

 

近くにいたご夫婦の奥さんが

「ウィッグ ここで作ったら安いのかな 全部なくなったら必要よね」

努めて明るく

でもご主人のほうはなんと返事をしたらいいのかわからないような

よくわからない返事だけをやっとしたような感じを受けた

 

1時間少し待って診察室へ呼ばれ マンモグラフィーを見ながら話しをきく

 

「悪いものだ と思っておいて」

 

すぐにそう言われた

 

そして矢継ぎ早に検査の日を提示するから都合が悪いかどうか教えてと

3種類の検査がどんどん決まっていく

 

エコー

MRI

乳にふっとい針をさして組織をとる生検

 

「検査の結果をみてから次を決めていくんだけど 画像みたところ生検まで行くと思うからもう押さえておくね」

 

触診とマンモグラフィー それと血液検査をして帰るように言われ診察室を出る

しばらくして予約票をもった看護師さんがきて隣に座り検査の同意書にサインをしつつ

検査の方法や当日の注意 その後の痛みやら服装について教えてもらった

生検の後は下着はつけられず シャワーも当日は浴びられないこと

麻酔をするけれども運転はして帰られるとのこと

MRIのときはお化粧は控えること

 

「大丈夫?がんばろうね」

 

心配そうな看護師さんに笑顔で返事をしようとしても

硬い顔で はい と小さく言えただけだった