節分に加持祈祷で有名なお寺に行くのです

その日は屋台やらがたっくさん出てすごく大きな縁日になるのです

最寄り駅から徒歩10分ほどの参道が歩行者天国になり

両側が全部屋台 圧巻

縁日の雰囲気がたまらなく好きでおばあちゃんとおじいちゃんと一緒にお祭りに行ったことを思い出します

 

去年からこっち身体に少しずつ変化があるらしく

やたらと精密検査になってしまうというのが日常生活においてもなんとなく辛くて

ふとご祈祷してもらおうかなと思い立つ

毎年行きたいけど行けないこともあるし古札もお返しに行ってないし と

ちょうど出かける帰り道にもなるし混んでるかしらと思いながら行ってみた

初日の中途半端な時間だったせいか思ったよりもずっと空いていてほっとする

最近すぐに疲れるので人混みはしんどい

ご祈祷の受付で

身体健全と無病息災はなにが違うのかときいて係の人を戸惑わせる

お願いごとを決め護摩木に書いてもらう

空いていたおかげでご祈祷もすぐに受けられた

奮発して一人ひとり加持祈祷してもらえるのを選んだ

燃え上がる炎が心の中のもやもやも持っていってくれますように

 

古札を納めご本尊へお参りしてお線香を焚く

煙をどこに と思ったけれど やっぱり心を癒してほしくてぎゅっと胸を押さえた

帰ろうと思ったところにおみくじの文字

迷ったけど今年は引かずに帰ろう

そのままお寺を後にする

不思議なことにお寺を出たら風が変わった気がした

爽やかで胸がすくような

足も軽くなり背筋がしゃんとする

なんだか不思議だけど 台湾で収驚という修行を積んだ方に心を取り戻してもらう というご祈祷をしていただいたときも

帰り道にはうんと心が軽くなった 根拠がどうであれ私自身が感じることが一番大切だと思うから行ってよかったと心から思った

 

参道で名物の厄除饅頭を買い 大好物のりんご飴をひとつ

地下鉄に揺られ家に帰る

 

熱いお茶を淹れて厄除饅頭をほおばる

黒糖の香りと甘くない餡が美味しい

思わずふたつぺろりと食べた

 

古札を入れていった袋を片付けていると納め忘れたいつ引いたかわからないおみくじが出てきた

開いてみるといいことずくめ

よし このおみくじを引いたと思えばいい

病すべて治る

 

帰りに買った百合の花を活けた

まだつぼみ きれいに咲くといいな