行政書士試験に合格しているわけでもないのに、調子に乗って学習のスタンスや問題の解き方について書いております、、、
行政書士試験は
●法令科目 46問(配点:244点)
●一般知識科目 14問(配点:56点)
という構成になっております。
問題数、配点ともに圧倒的に法令科目にウェイトがあるので当然、普段の学習の比重は法令科目に偏ります。
とはいえ、一般知識科目もおろそかにするわけにもいきません。
一般知識科目で足切りがあり、全体で合格点(180点)に達していても、一般知識科目で最低6問は正解しないと、不合格になってしまうからです。
 
ただ、法令科目と異なり、「いったい何を勉強すればいいのか?」というのが一般知識科目、特に「政治・経済・社会」分野の悩みどころです。
法令科目で勉強すべきことは明確です。「法律の条文や代表的な判例」です。
市販されているテキストを学習していれば、ほぼ試験範囲を網羅できるといって差し支えありません。なので、私が毎回落ちているのはそれをしっかり修得してないだけです・・・( ;∀;)
 
翻って一般知識はそういった代表的なテキストなるものがありません。
いや、書店には「一般知識対策」と銘打った書籍はたくさんありますよ。
予備校さんが、過去の出題実績を研究して作成しているから多少は信頼できると思いますが、本当にそこから出題されるかなんて、保証の限りではありません。
ネットでは「高校社会科の『現代社会』と同等のレベル」ともよく言われますが、過去問から推測しているだけの話しで、出題者側がそのように発言しているわけでもありません。
 
行政書士試験研究センター(試験の実施団体)のホームページを見ると、、、
「行政書士の業務に関連する一般知識等(出題数14題)」の内容として、「政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解」とのみ記載されているだけ。
「個人情報保護」については、個人情報保護法を学習すればいいんだな、とわかりますが、「政治・経済・社会」なんて記載、何のヒントにもなりません。
森羅万象から出題しますよ、なんてのと変わりないでしょ。
 
しかし、嘆いていても仕方ありません。とりあえず、本年受験するに当たって、以下のように方針を考えております。
 
(1)基本となる教材を決めて、それを習得することに努める。
本年は、アガルートの【一般知識強化講座】を申込しました。
👆メインとなるテキストは(目次・索引を除いて)全362ページ。
うち、「政・経・社」分野のページ数は約180ページ。
これでも、実際の出題のときには、1問も的中すればいいほうでしょう。
それでも、知識の核を作り上げるため、黙々と取り組みます。
 
(2)本番は、どうせ知らないところから出るのが平常運転と腹をくくり、その場で、頭を振り絞って、解答を出すことに努める。
実際の問題を挙げて、私の本番での解き方をご紹介します。
 
令和元年/問題48
女性の政治参加に関する次の文章の空欄 ア ~ オ に当てはまる語句の組合せ として、妥当なものはどれか。
 
日本において女性の国政参加が認められたのは、【ア】である。その最初の衆議院 議員総選挙の結果、39 人の女性議員が誕生した。それから時を経て、2017 年末段階 での衆議院議員の女性比率は【イ】である。列国議会同盟(IPU)の資料によれば、 2017 年末の時点では、世界 193 か国のうち、下院または一院制の議会における女性 議員の比率の多い順では、日本はかなり下の方に位置している。 また、国政の行政府の長(首相など)について見ると、これまで、イギリス、ドイ ツ、【ウ】、インドなどで女性の行政府の長が誕生している。しかし、日本では、女性の知事・市区町村長は誕生してきたが、女性の首相は誕生していない。 2018 年には、「政治分野における【エ】の推進に関する法律」が公布・施行され、 衆議院議員、参議院議員及び【オ】の議会の議員の選挙において、男女の候補者の数 ができる限り均等になることを目指すことなどを基本原則とし、国・地方公共団体の 責務や、政党等が所属する男女のそれぞれの公職の候補者の数について目標を定める など自主的に取り組むように努めることなどが、定められた。 
 
↓選択肢↓
私、いい年こいて社会関連の知識が全くありません。日本において、女性の国政参加が認められたのが、第二次世界大戦後なのか、大正デモクラシー期なのか、なんて全然わかりませんでした。
ひとまず、なんとか判断のつきやすい「数字」に注目します。すなわち、この問題においては、【イ】に何を入れるか、について必死にその場で頭を絞ります。
●テレビで女性議員のみなさんが活躍している場面をよく見るから、さすがに「1%」なんてことはないだろう。
●しかし、逆に「3割」は多すぎじゃないか。
ということで「約1割」と決め打ちします。これで選択肢は2or5に絞られます👇 
次に、【ウ】に着目します。
『これまで、イギリス、ドイ ツ、【ウ】、インドなどで女性の行政府の長が誕生している。』選択肢を見ると、"2"では「タイ」"5"では「北朝鮮」となっております。
独断と偏見で「どっちかというと、北朝鮮よりもタイの方が、女性の行政府の長がいても不思議ではなさそうだな・・・」と決め打ちして、最終的に解答を"2"に確定させました👇
もうこれ以上の検討はしません。本試験の時間制限(3時間)からすれば、「政・経・社」については、1問あたりせいぜい2分程度しかかけられません。試験本番当時は、【ア】【エ】【オ】については一切検討せずに、次の問題に進みました。
 
センターが発表している正解も"2"なので、私はこの問題を得点できた、ということです。
 
繰り返しになりますが、私は試験に落ちております。
 
しかし、合格された方々だって一般知識について100パーセント正確な知識で問題を解答していたわけではないはず。
 
多かれ少なかれ、上記の如く推理を積み重ねてなんとか解答を絞り出していると思うんですよね、、、
 
どうでしょうか?長文となってしまいましたが、これから受験を考えている方の参考になれば幸いです。
ではまた(*´Д`)