たつたのトライアルが始まったようだ。

私がボランティア参加した当時から居た子で、譲渡会場では大人気であるにも関わらず、良い縁に恵まれず残っていた。

とても大人しく、撫でられるのが大好きで、あまり大きくない子なので、譲渡会初心者に「撫でてみて下さい」と薦めるのに最適な子だった。

そんなつたの卒業。

とても嬉しい。素直に喜べた。

実は、昔、ボランティアを始めたころは、お気に入りの子のトライアルが決まった時、残念に思っていた。

「もう会えないのか」

と。

もちろん今も残念に思う気持ちはある。

ただ、それを大きく上回る喜びがある。

預かりボランティアさんの元で暮らしていることも、とても幸せだと思う。

里親さんの元で暮らす方が幸せとは限らない。

明らかに違うのは、たつたと暮らす里親さんが幸せ、という事。

そして、預かりボランティアさんが、別の1匹を預かる可能性ができた、という事。

それは、野犬、またはセンター収容犬が1匹減る可能性ができた、という事。

 

茨城のセンターでは、今週、既に子犬が15匹、成犬も12匹保護されています。

先ほど『いぬ助け』でも成犬1匹と子犬5匹を保護したようです。

寒くなり、生きていくのが大変になる前に、できるだけ多くの子を保護してあげたい。

この「保護してあげたい」という言葉。矛盾というか、偽善というか、凄く気持ち悪い。人間の都合で捕獲するのに「やってあげる」という表現。でも、それが実情。

ボランティア参加した当時は、譲渡会で犬達に会えるのが嬉しくて、こういう子がいっぱいいることが嬉しかったけど、今は逆。

こんなカワイイ子と同じような子が、まだまだたくさん苦しんでいる。そういう子を減らしたい。最終的には「野犬、ゼロ。」。それが達成できて、中型犬雑種に会えなくなる日が来て、それで寂しいと思うだろうか。