目を覚ますとベッドに移され
朦朧とした意識の中病室へ戻される
ここからが地獄の始まり
両方の鼻の穴に綿球を詰められていたので
鼻からの呼吸が一切できない
口で息をすると口の中が乾いて
ものすごく息苦しい
酸素マスクをしていたけれど苦しくて
どうしたらいいかわからない
全身麻酔は覚醒してから3時間は安静が必須
ベッドから全く動けない
もし用を足したくなったら
ベッドの上で処理すると言われたけど
なんと夜の担当看護師は若い男子
絶対無理!と思えば思うほど尿意が強くなる
息苦しいのに加えて我慢に我慢を重ね
2時間40分ほどでギブのナースコール
少し早いけれどトイレに行かせてもらえた
このあたりから口から出る血の塊を出す
処理したり、鼻からの血がにじむ綿球を
交換する頻度が増え忙しくなる
息苦しさは耐えがたく
とにかく水分が欲しくてたまらない
気管挿管の影響か喉が痛くて
咳がなかなか止まらず水が欲しい
酸素マスクが取れたら水分も許可される
とのことだったので
1分1秒が長く時計ばかり見て過ごす
テレビはもちろんスマホをみる余裕もなく
ただ時間が過ぎるのを待つ
手術着のままでいたのも居心地悪く
着替えたかったが朝まで我慢せよとのこと
5本の点滴は午前2時まで続き
体が動かせないのもストレスだった
酸素マスクがとれて水分解禁
一度に沢山飲まないように指示され
ペットボトルのお茶を5分おきにチビチビ
点滴をしていたのもあいまってトイレが近い
朝が待ち遠しい
術後の痛みはほぼ感じないけど
とにかく息が苦しい
一睡もできないまま
やっと夜が明けた
つづく