こんにちは

ねこさくらのYuYuです。

 

今回は多頭飼育崩壊についてお話します。

 

時々ニュース等で取り上げられている多頭飼育崩壊

 

私も何ケースか関わったことがあります。

ボランティアの先輩が長期に渡って行っている案件をお話します。

※個人宅の為、写真は載せられません。

 

2020年11月

母と娘の二人暮らしのお宅に1匹のオスの子猫が来ました。

獣医師会主催の猫の譲渡会にてもらった猫です。

 

とてもとても可愛がり、2匹目がほしいと思い

また譲渡会にてメスの子猫を家族に迎え入れました。

 

本来であれば、動物病院にて不妊去勢手術をするようお願いされます。

我が家の猫も獣医師会主催の譲渡会で家族に迎え入れたので、

ワクチンの際に不妊去勢手術を必ず行うことを言われました。

 

親子が迎え入れた2匹の猫たちは不妊去勢手術をせず

そのまま過ごしてしまいました。

それが親子にとって最悪の事態となりました。

手の施しようがない状態になるとは思ってもみなかったはずです。

 

時は流れ子猫たちが6か月になる頃、妊娠をし

母猫から3匹の子猫が生まれました。

そこから近親交配により3匹から5匹、7匹と増え

最終的に6か月以上の猫は10匹

子猫(生後2か月以内)は17匹となりました。

 

6畳の部屋に27匹がおり、生まれたばかりの子たちはプラスチックの衣装ケースに詰め込まれていました。

4匹子猫がなくなり死産が3匹

他のメス猫は交配した形跡はあったものの

妊娠できない体となっていました。(近親交配の弊害)

トイレは設置しておらず、新聞紙を敷くのみ。

猫たちはそこらじゅうで用を足している状態です。

 

悪臭やハエが飛び回る部屋、猫たちの体にはノミが住み着き、猫風邪をひいている子や大半の子たちがガリガリの状態でした。

母猫は栄養失調によりミルクが出ず育児放棄になったり、ゴキブリを食べる子猫たち…。

 

保護猫ボランティアがはいり

不妊去勢手術にはいるも、すでに妊娠している猫が3匹

 

先天性がある子を母親は察知し食べてしまいます。

近親交配の場合、生まれ持っての内臓疾患がある可能性が高いのです。

 

17匹の子猫と6か月以上の猫たちは無事里親さんが見つかり新しい家族に迎え入れられていきました。

現在(2021/09/17)も里親募集をしており4匹がまだ親子の元にいる状態です。

 

譲渡されて幸せな猫生を歩みだした子たちがたくさんいます。

6畳の部屋にいた頃は生気を失ったような目をしていた子たち

今ではきらきらと輝いていて生き生きしています。

しかし1匹だけ

譲渡され、1歳手前である日突然けいれんを起こし心停止、治療する間もなく天国へいきました。

おそらく先天性の疾患だと思われます。

 

家猫(家の中で飼われている猫)でも不妊去勢手術をしなければ

このような最悪なケースになりかねません。

「うちはメス猫1匹しかいないから大丈夫」

そうでしょうか・・・

 

もし、家から脱走して野良猫と交配をしていたならば妊娠して帰ってくる場合もあります。

不妊去勢手術をすれば、飼い猫のストレスも減りますし、ガンになる可能性も減ると言われてます。

 

「可愛いから」「寂しいから」飼いたい、コロナ禍で室内で過ごす時間が増えたからという理由で飼うのは構いません。

ですが動物を飼うときに、このような問題が起こるかもしれないということも考えて責任を持って迎え入れてあげてください。

 

人生も猫生も大切に。

猫に関わらず、動物と一緒に暮らすと今まで以上に楽しく幸せに過ごせますから・・・。