
ルアンポー・プーン
ワット・パイロム
仏暦2544年(西暦2001年)製造
「これ、ガネーシャじゃん!」と思った方。
正解です。
ただしタイでは「プラ・ピッカネート(ピカネー)」と呼びます。
プラは神仏や王族に対する尊称、ピカネーはサンスクリット語におけるガネーシャの別称「ヴィグネー」が変化したものだとか。
ちなみに漢字だと「象神」。そのまんまやん!(笑)
ガネーシャといえば「商売の神」という印象があります。インド料理屋さんとかにいくと大抵祀ってありますし。
ですが、「芸術と学問の神」という側面もあるようです。インテリジェン神なんですね。
そしてこのプラクルアン、裏面も見どころの一つです。ちょっとお間抜けな顔のおじさんがおられますが、これは「ルーシー」と呼ばれる仙人です。

中でもこれはポーゲー(Phor Gae)と呼ばれる仙人で、こちらも芸能・芸術に強いご利益をもつ存在。
表はガネーシャ、裏はポーゲー。つまりは芸術に特化したお守りといっても過言ではないかと思ってます。ありがたや。

こんな素敵なプラクルアンを祈祷されたのはルアンポー・プーン(Luang Phor Poon)師。2005年に93歳でご遷化(せんげ)されてます。このプラクルアンは89歳の頃の作品と思われます。
ルアンポー・プーンはムエタイの選手でもあったという異色の経歴をお持ちの高僧で、お優しそうなお顔とのギャップが凄いです。超有名高僧のルアンポー・ンガンやルアンポー・プロムにも師事したそうです。
師は、プラクルアンの「造形」についてかなり拘っていたようですね。
私のガネーシャもそうですが、非常に立体的で、気品を感じる意匠となっており、巷の「ユーモラス」なガネーシャとは一線を画すデザインとなっています。
こういう意匠のプラクルアンはルーペで見るとぐっと引き込まれていく感覚を覚えますね。
「最近いい作品が描けないな~」という時に、身につけさせていただくことが多いプラクルアンとなってます。