内省的潜行 | E x i g e A v e n u e外伝 & A l f a R o m e o 1 4 7 G T A  ~Lotusなアルフィスタ

内省的潜行

たまに、潜行したくなる。






潜る感覚。

軽く恐怖。

その後ろに安堵。



間近の視界が

空と海と

上下に分断されていて

波の真ん中に、自分が垂直に降りてゆく。


波が見えなくなったときは

海を透かさないと空が見えない。






空がある感覚がしない。






太陽があるのはわかる。

唯一の光源。

深く深く潜ると

それすらも微かに。




包まれているのか

呑み込まれているのか

色と温度と感覚が

薄れていく世界。




方向感覚皆無。

ただ、上下は判る。


アナログな計器類とデジタルな計器類。

あとは感覚。

嗅覚?本能??





一片の恐怖は常に。

一片の狂気も常に。


限られた時間しか居られないし

超えてはいけないラインがあって

計らずとも超えてしまった人で

自身の内部が物理的に爆発してしまった方の

話をきいたことがある。


その方は空に、呼ばれた。






時々に違った青。

忘れない、青。





なんで潜行したくなるのだろう。

青に内包されたいから?

青の中から広がる視界を静けさと共に味わいたい?

自分の呼吸だけが音。




海の中から空を仰ぎたい?








海を出た瞬間

重力が5割増でのしかかってくる。

非日常と日常が切り替わる時。


自分が重い。

海が重い。

空気が重い。

海に戻りたくなる。

だけど戻らない。




・・・・また別のときに戻る。

そう思って何年も過ぎてしまった。


今ではない、またいつか。