前回は、バッテリー→スターター→オルタネーターの順に故障が発覚したので、今回は逆にオルタネーター→スターター→バッテリーの順に検査していく方法を説明します。

 

 

オルタネーターの検査は大切

オルタネーターは、車に搭載されている小型の発電機です。これが作動することによって電力を供給し、バッテリーを充電していますので、故障すると車が動かなくなります。オルタネーターは故障してしまってから対応したのでは遅いので、故障する前兆を見抜くことが大切です。

 

自分のように突然止まる事もあるため、事前に見つけて修理する事が大切です。

マレーシアでは意外と途中で止まる事も多いので、事前にチェックできる方法は必須です。

 

 

オルタネーターの故障が疑われる前兆症状にはさまざまなものがあり、ひとつではありません。どれかひとつでも当てはまれば、故障が疑われますので注意が必要です。

 

警告灯が点灯

オルタネーターが上手く作動していないと、警告灯が点灯します。特に走行中のバッテリーランプ点灯には注意が必要です。エンジンがかかり、車が動けばオルタネーターも動いて充電がされますが、走行中にバッテリーランプが点灯する場合は、正しく作動していない証拠です。

エンジンがかからなくなる

エンジンがかからなくなる、あるいは回転が不安定になる場合も、オルタネーターの故障の前兆です。走行中に急にエンジンが切れたり、バッテリー交換をしてもかかりにくいかからない場合は、オルタネーターの故障を疑いましょう。

オルタネーターからの異音

オルタネーターから異音がする場合は、ベアリングの劣化やベルトのゆるみ、プーリーの摩耗などが考えられます。カラカラとした音がしたり、高い機械音がしている場合には、故障の可能性が高いので注意しましょう。

電気製品に異常

オルタネーターによって影響するのは、ヘッドライトや室内灯ですので、それらの調子が悪くなれば、オルタネーターの故障の前兆であると考えられます。

 

 

オルターネーターの不調を感じたら

  • オルタネーターの電圧を測定する
  • オルタネーターの電流を測定する
  • オルタネーターチェッカーで測定する

定期的に点検をしておくことで、素早く不具合を見抜くことができます。

 

 

簡単なオルタネーターのチェック方法

今回は、オルタネーターチェッカーについて紹介します。

これで事前にオルタネーターの不具合が分かるようです。

 

簡単で費用も安いので、海外に行く前や自宅でチェックする用に買っておくと便利でしょう。

これで異常が出たら車の修理屋に持って行けば良いわけです。

 

これで異常が出たら車の修理屋に持っていけば良いわけですが、どこかしらの電気系統が異常であることは確認できますが、確実にオルタネーターが壊れていることまでは分かりません。

なので、簡単にオルタネーターの検査を紹介していきます。

 

オルタネーターを点検する場合は、方法が大きく2つに分けられます。充電不足と過充電の場合で、点検の方法は違うため、それぞれの手順を知っておくことが大切です。

 

充電不足の場合

 

電気系統のパワーが不足しており、充電不足が疑われる場合は、ドライブベルトから確認しましょう。充電不足の場合は、以下の順に確認するのがおすすめです。

  • ドライブベルトの緩さ
  • バッテリーの電圧
  • スターター回路
  • ブーリー

これらを点検して、不具合を見つけた場所から修理や部品交換で対処しましょう。

 

過充電の場合

 

電圧計の数値に異常があったり、エンジンから異臭がする場合は過充電の疑いがあります。

過充電の場合は、以下の順に点検しましょう。

  • エンジンの電圧測定
  • インパネの電圧
  • チャージランプ
  • バッテリーの温度

過充電の場合は電気系統がショートを起こす危険性もあるため、無理に動かさないことも大切です。

 

テスターによる電圧の測定法方

 

準備 テスターと、エンジンの回転数を2000rpmに保つため手伝ってくれる方が必要です。

 

①測定するのは、オルタネーターのB端子(オルタネーターの側面にあり樹脂やゴム製のカバーから太めの配線が出ている部分)とボディー間の電圧です。

②エンジン以外の電気を使用する装置をすべてOFFにした状態から測定します。 

③オルタネーターの金属部分へテスターの黒いコードのクリップを固定し、B端子の内部へテスターの赤いコードの検査棒を差し込み、エンジンの回転数を2000rpmに保ちましょう。

④14V~15Vの間であれば適正な数値です。

 

この数値より高いか低いなら、車の修理屋に相談してみましょう。

車の運転時は突然止まる事もあるため、十分な車間距離と止まっても大丈夫な路肩をゆっくり走行しましょう。不安なら修理屋を呼んで、運んでもらう方法もあります。

 

 

次は、スターターの検査方法について説明します。