たいくんの不調の原因を見つけに、
うさぎさんに詳しい先生がいる病院へ行ってきました。
藤沢のきち動物病院です。
この病院の先生はうさぎさん治療に関する評判が大変良く、
ルナが病気のときにさんざん行こうかと悩んでいたところだったので、
調べてはいたのですが、厚木から車で40.~50分(混んでいたら1時間はかかる)くらいのところにあって、ちょっと遠いのです。
当時呼吸にも問題があったルナに夏の遠距離の移動を考え断念していた病院。
でも、今回はたいくんの不明瞭な食欲不振と、今まで行っていた病院の先生にセカンドオピニオンを勧められていたこともあり、
マイミクのみんとさんに相談したりして、
実感できる情報とオススメを頂いたのをきっかけに行くことにしました。
電話したときに、初診なのと春の混雑があって時間の予約がとれず、
4時過ぎ~18時位までに行って待つことになっていました。
待合室に入ると・・・。うさぎさんを連れた飼い主さんのオンパレード。
この次期は狂犬病予防やワクチンの注射で多いはずの、
ワンちゃんの方が少ない。 平日なのに、驚きました。
結局、この混雑の中、2時間半待って、たいくんの番でした。
待つつもりで行ったし、たいくんはルナが使っていた大き目の
ハードキャリーに入れていたので、さほど気にはなりませんでした。
先生に、もらっておいた診断書と血液検査の結果を渡し、
今までの経過をかいつまんで話しました。
キャリーからだそうとすると、先生がやってくれるということでおまかせ。
そのまま奥歯の検査や触診でしたが、たいくんはくるんとひっくりかえされたまま、なすがまま・・。
うさぎさんに魔法をかけるような手を持った先生だと聞いていましたが、
なされるがまま、いやがりもせず、なんといってもビビリのたいくんが、
緊張していない事が不思議。とても優しく接してくれました。
たいくんやっぱりちょっと体重が減っていました。
先生と話しながら目の前でたいくんをいろいろと調べてくれていました。
まずは、歯のこと。
たいくんの奥歯は少しズレていて、前回削った部分は元の長さに戻っていました。(スコープで見せていただきました。)
先生いわく、この程度なら逆に平らに削ると、舌が歯にのっかって
食べにくくなるから、とがった部分はストッパーになってるので、
このままでも重要な原因にはなっていないとのこと。
ただし、根元部分の生え方がどうなっているかで変わるが、
それは詳しく調べないと分からないそう。
(下に伸びると下あごを貫通してしまう子もいて、そういった子は口臭があるが、臭いのないたいくんは多分大丈夫でしょうとのこと)
すごいなーと思ったのは、「実際に尖り具合をみるね」と、先生自らの指を、たいくんの口の中にいれて、奥歯で噛ませるんです。
で、ついた跡を見て説明してくれました。くぼんでるのが尖っているようです。これが痛いといけないそうで・・。
たいくんは1本気になるのがあったようです。
触診でも問題なく、「食べてないわけじゃないんだよねぇ」と先生。
「環境変えたりした?残業がふえておかーさん帰ってこないとか(笑)」
食生活は食べないから好きな野菜が増えたくらいで、とくに大きな変化はしてないと答えました。
「この子怖がり?」
「地震のせいかもしれないね。精神的にきているのかも。」
これまた驚きました。私のほうからは地震のことについては
何も言っていなかったのです。
ストレスのかかった子についても、詳しく教えていただきました。
たいくんは、外に向ける(怒りとか怖いという表現)より、
食欲とかで内に(自分に)向けているのかもしれないとのこと。
また、レオとの上下関係も。
たいくんは、ケンカするようになってからレオを下に見ている節があります。
実は先日、たいくんがへやんぽ中、レオのケージを掃除するの為にちょっとレオを抱えていたら、たいくん遠くで遊んでいたのにダッシュで
駆け寄り、私の腕に「ガブリ!」してきました。本気噛みをはじめてされた。だっこしたレオにじゃなく私にです。とっても怒っていました。
普段口元に指をもっていっても絶対噛み付かないたいくんが
噛み付いたのはひょっよしてヤキモチ?って思えたんです。
怒るっていう態度も、私に対して見せたことはなかった。
それにたいくんは不調になってからお部屋にいる時間増えて
逆にレオに対して申し訳ないーって思ってたのですが。
レオに接するときはたいくんは関心ないと思ってましたが、
先生にヤキモチの話しをしたら「見てないようで見てるんだよー」って言われてしまいました。
対処法として、一度、レオの前でたいくんをなでくりまわす事。これでたいくんは納得するそうです。
(ただしあんまりやるとレオにストレスになるので、やらないこととも。)
「ストレスを内に向ける子は自分の手を齧っちゃう子もいるよ」
なので、応急処置は必要です。
地震については、
「飼い主がびびらないことね。」これが必須。
「うさぎさんには伝わるからね。」
この辺りは私がしっかりしなきゃいけません。
「それから、なるべくたいちゃんの方から甘えてくる様にすること。」
スキンシップをいっぱいとることで心を開いてもらうのです。
渡した診断書をみて、食欲増進の薬は反応するが
時間がたつと食べなくなるを繰り返すことについて。
「この経過はこの先生も悩むと思うよ。」とおっしゃっていました。
座間の先生の名刺も渡してあって、「お忙しいのにすみませんが
経過をぜひお聞きしたいと言ってました。」の伝言を伝えたら、
後で連絡を入れておいてくれると快く承知していただけました。
結局のところ、今回のみでは「ストレスじゃないかな」となり、
はっきりとは断定できなかったのですが、
今のたいくんには「この子には食べたいっていう意欲がみえない。」
といわれました。 ちょっと哀しい現実です。
まずは食欲のでる飲み薬を頂いて、なるべく環境変えずに、お薬で様子を見てくださいということで、おわりました。
土曜日に状況を電話で伝えることになっています。
メンタル部分ははっきりと目に見えないので、難しいとのこと。
「こういうとき話せたらいいのにね」って先生もおっしゃっていました。
歯については悪いわけではないけど、
「麻酔なしで削れるからついでにやっておく?」と言われ驚いた。
全身麻酔なしで削ってくれるそう。
でも、先生のほうから
「でも今は歯が原因か分からないから今回はやめておこうね。」
となり、今回は見送りです。
爪きりもと思っていたら、言う前に先生があっというまにきってくれました。
それから目やにと涙管の話をしたら、右目の涙管のお掃除も。
涙管に管を通して水?を流す。詰まっていると白い鼻水がでます。
たいくんは、1度目ちょっとにごっていました。
2度目で、「くしゅん、くしゅん」して、たらーって鼻水たらすたいくん。
「あ、きれいなのでたねー。」であっというまに終わりでした。
この病院にきて、2時間待った甲斐があったと思います。
たくさんうさぎさんがくることも、評判が良いことも納得できました。
たいくんに対しての「どうしてだろう」になんでも答えてくださって、
納得できましたし。
それに、一番驚いたのは私が言う前に先生のほうから先に
ズバリ気にかけていることを当てるので、
すごーいって思ってしまいました。
この先生、超能力持っているのかもしれない・・(笑)
たいくん全快へのケアの仕方がなんとなく見えてきた気がします。
2ラウンド、これからですが、良い方向へ進みますように。
このお薬は、今回の診察でも先生があげてくれました。
帰り道が長いので、ペレットと牧草をキャリーに入れておいたら、
帰宅したときにはほぼ全部食べてました。
写真でも横で食べてますね。
ペレットも食べてます。この前に牧草も食べていました。
上げ膳据え膳の”たい王子様”です。
帰宅してから不思議なんですが行動が変わった気がします。
私がいるところまできてくつろぐ。ひょっとして甘えてるのかな?
とにかく、繊細なたいくんであることには間違いなし。
もっと自分だしていこーね。
ガブされてもいいよ。イタイけど。