ごきげんよう。
私の元に会いに来てくれるスピリットは実は福ちゃん、チャー、ミー、モモだけではありません。左側の膝下から足にかけて〝ルゥ〟ちゃんが会いに来てくれます。半長毛、キジ白のルゥちゃんとの出会いは私が仕事の帰りに自転車に乗っていた時のことです。あるお宅の駐車場の脇を通った時にその草むらの上で仔猫がもがいていました。私は慌てて駆け寄って『どうしたの〜?』と声をかけました。私はその仔猫とは初対面ですが、その時になぜか「アレ?この子、知ってる…。」と思いました。そしてどうしてそんな所にいたのかというと、どうやらその駐車場で車と接触したようでした。ふと見ると向かいのお宅の人々がいたのでジェスチャーで指差して『知ってる?』と聞いたところ知らないと首を横に振られました。とりあえず病院に行かなくては!と思って自分の自転車のカゴに乗せました。すると近所のご婦人も『どうしたの?』とやって来ました。そこで近くの動物病院をご存知ではないかと聞いてみたところ、その方が動物病院まで連れて行って下さることになりました。その方が自転車を取りに行っている間にさっきのお向かいさんが自分のお孫さんにウエットティッシュを託したようで、幼稚園児くらいの女の子が『これどうぞ…。』と手渡してくれました。そして動物病院に着いてからもそのご婦人が中に入り手続きをして下さいました。また本来は順番待ちをしていた方がいたようなのですが、私達にその順番を譲ってくれたようでした。診察室に入る頃には仔猫は身動きもしていませんでしたが、獣医さんが触診したところ、頭だか首だかを骨折していて既に生き絶えていたそうです。そこで、この後の仔猫の扱いの話しになり、ご婦人が市に連絡すれば回収してくれることを教えて下さいました。診察室を出る時には獣医さんがペットシーツでその仔猫を包んで下さいました。また診察料も免除して下さいました。外へ出た時にその仔猫の顔をまじまじと見たところ、やっぱり親近感があり、とても可愛らしいお顔をしていたので、付き添って下さったご婦人に『こんなに可愛いのに…。』とその仔猫のお顔を見せて言ったところ、その方も覗き込んで『うん。可愛い。』と言っていました。そうこうしているうちに、動物病院のスタッフの方が出て来て血に染まった私の手を拭くようにウエットティッシュを持って来て下さいました。そしてこの場で、お優しいご婦人とお別れをして帰宅しました。そして家に到着後、直ぐに市に電話をかけて手続きをしました。そして回収に来るまでの間に近所のお店で花束とダンボールを用意しました。その仔猫は赤ちゃんではありませんでしたが、かといってまだ体も小さくて子供でした。なので、ダンボールに入れても、花束よりも小さな体で早々にこの世を去ることが悲しかったです。とにかく可愛らしいお顔をしていて、毛艶も良かったので、きっと母猫や飼主に可愛がられていたのだと思います。そして私は『今度生まれて来る時は長生きするんだよ〜。』と声をかけました。市の回収時間は不明だったのですが、連絡してから40分位で早々に来てくれました。そしてその職員の方が、丸顔でにこやかな、まるでお地蔵さんのようなお方でした。そして用意しておいたダンボール箱を見て『猫ちゃんはこちらですか?』と仰られたので、回収というよりも、お迎えに来て下さった感じがして良かったです。その翌日にお世話になった動物病院へお礼に伺った際にも『あの後、大丈夫でしたか〜?』と気遣って下さいました。あの日、この仔猫と関わった全ての人々が自らの愛に基づいた行動をとっていました。あの仔猫はまるで天使で、関わった全ての人々をも天使化したような気がしました。ところで、私は日頃から毎朝、猫も含めて縁ある方々の幸せをお祈りしていたので、その仔猫のことも〝可愛子ちゃん〟と呼んで祈っていました。しばらくすると他の猫達は名前で呼んでいるのに〝可愛子ちゃん〟では可愛そうな気がしたので、名前を付けることにしました。そもそも一時関わっただけの既に亡くなった猫に名前を付けるというのは変な話しですが、それでも私はそうした方が良いと思いました。なぜならば私はその仔猫と初めて会った時に既知の感覚がありました。その感覚は多分正しくて、私が小学生の時に友達と一緒に保護をして死なせてしまった仔猫の魂がルゥちゃんであり、その次に我が家にダンボールに入れられて捨てられていた4匹の仔猫のうちの1匹がルゥちゃんの魂だと思いました。そのいずれの仔猫も名前を付ける間も無く亡くなりましたが、私はルゥちゃんと同一の印象を受けました。そして私はインスピレーションで〝ルゥ〟ちゃんと名付けました。そしてルゥちゃんが昇天してから1ヶ月位過ぎたある晩に私の左脚に気配があったので視てみたところルゥちゃんでした。ルゥちゃんはここでもやはり天使の波動を放っていていました。この一連のルゥちゃんの魂はその都度、私に〝死〟というものを教えてくれました。私はその都度〝死〟と〝生〟について考えました。でも私はもう充分にルゥちゃんから学ばせて頂いたので「もういいから今度は長生きしてね。」と伝えました。ある晩、会いに来てくれたルゥちゃんを感じていた時に、どこか外国で1匹の猫と1人の女性が高台の岩場と草の生えた斜面に座り眼下に広がる海の景色を眺めているシーンが脳裏に浮かびました。なのでもしかしたらこれが私達の過去世からの縁なのかも知れません。だから私は初めてルゥちゃんと会った時に〝知ってる〟と思ったのかもしれません。今日はとても長文になってしまいどうもすみませんでした。
それではごきげんよう。