先日受けた胎児スクリーニング
異常なしとの結果を受けて。
心配していた
「トキソプラズマ」
「リステリア菌」
「リンゴ病」

の影響も見られないとこのとで
本当に安心しています。
(もちろん胎児スクリーニングでは発見

できず、産まれてからじゃないと
判明しないものもあるわけですが。)

とりあえず
今の段階では大丈夫ということで。

今回の妊娠で私が
それらについてどれだけ
焦っていたかを
お話したいと思います。

無知ゆえに無謀で、
無知ゆえに焦りもスゴくなり、
無知な自分を恐ろしく思いました。
そして産婦人科業界?医師達に
少々怒りも覚えたものです。


本日は
「トキソプラズマ症」からお話します。

~・~・<もくじ>~・~・
・トキソプラズマとは?
・特に感染注意は「妊婦×初感染」
・主な症状
・感染の影響
・検査について
・治療法
・予防方法
・私のトキソプラズマ?体験談
・私が思った検査の難しいところ
・まとめ
~・~・~・~・~・~・~・
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■トキソプラズマとは?
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他Webサイトでも紹介されている話ですが
◆感染経路
①猫
猫が感染し、そのフンなどの
排泄物を介して、色々な場所へ
ばらまかれてしまうらしい。

②土(園芸など)、洗浄不足な野菜果物
トキソプラズマに汚染された
土壌や水などに触れることで、
目や口などからトキソプラズマが
体内に入り込んで感染


③豚などの家畜類
豚などが感染し、その肉を
加熱不十分で食べた場合など
空気感染や皮膚からの感染
は無いそうです。

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■特に感染注意は「妊婦×初感染」
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これ、幼少期などに
既に感染したことがある人は、
もう体内に「抗体」が
できてるそうです。


しかし、
「感染経験ない=抗体を持たない」
その状態で妊婦となった場合は
特に注意が必要。言い換えると
「妊婦の時に“初感染”すると」
とても危険ということ。

おなかの中の赤ちゃんへ影響が
健康被害などが出てしまう
ようなんです。

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■主な症状
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感染したからといって全員に
症状や影響が出るわけではない。
妊娠中や免疫力が落ちてる人は
注意しなければならない。

◆健康な人が感染した場合
特に症状は出ない。
気づかないうちに
自然治癒することが多い

◆妊娠中の人が感染した場合
妊婦自体は無症状のことが多い。
“まれに”、
発熱・筋肉痛・悪寒・倦怠感などの
インフルエンザのような症状
が出ることもあるらしい。
(ココ↑私は病院で言われました
「ほとんど症状出ないよ
気づかないよ」って……)。

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■感染の影響
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妊娠前に感染経験があり
既に抗体を持っていれば
赤ちゃんへの影響はないそうです。

◆妊娠中に初感染→赤ちゃんへ影響
妊娠中の女性が、
初めてトキソプラズマに感染
すると、胎盤を介して赤ちゃんが
健康障害を引き起こすことがある。
・流産や死産
・中枢神経障害
・網脈絡膜炎などによる視力障害

などの可能性がある。

妊娠初期であればあるほど
赤ちゃんへの影響は大きい。
しかし感染率は低い傾向。

妊娠後期であればあるほど
赤ちゃんへの影響は軽い。
しかし感染率は高い傾向。

↑すごく怖いと思った。
ママは無症状で元気だとしても
おなかの中では赤ちゃんへ
こんな症状が出てしまうなんて……。
しかも初期だろうと後期だろうと
どっちもどっち過ぎて……。


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■検査について
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これって重大なことだと思うのに、
トキソプラズマの検査は何故か
妊婦の基本検査に含まれていない
ことが多い
(病院によりますが)。
しかし妊婦自らが「検査をしたい」
と申し出ればしてもらえる。

◆検査方法は「採血」
いつもの採血のようにサッと終わる
           ↓
IgG・IgMという抗体数値を見る。
もし感染すると、このどちらか
もしくは両方の数値が高くなる。

数値低いなら「感染していない」
数値高いなら「感染の可能性あり」
陽性の場合、更に精密検査となる。

↑陰性といえども、
注意点もあります(後述)。


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■治療法
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◆投薬治療
・妊娠中の初感染の場合
赤ちゃんへの感染を防ぐために
アセチルスピラマイシン
というお薬を服用する。

・胎児への感染がわかった場合
ピリメタミンとスルファジアジン
というお薬を内服

しかしこのお薬、調べてみたところ
日本ではまだ無認可のため
海外からお取り寄せしなければならない。
と当時の私は調べていたのですが
こんな記事を見つけました↓
【新薬】スピラマイシン(2018年7月2日ネット記事より)

 

要約すると↓
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・海外ではスピラマイシンが

 標準的治療薬として推奨されている。
・日本ではトキソプラズマに関して

 適応を有する薬剤は無く、
 スピラマイシンの酢酸エステル製剤

 (アセチルスピラマイシン)
 が適応外で臨床使用されていた。

・2014年に日本産科婦人科学会から
 スピラマイシンの開発要望が提出された。
 必要性が高い薬剤として評価され、
 その後開発が進み今回の承認に至った。

・日本では

 妊婦のトキソプラズマ症患者が少なく、
 国内臨床試験の実施が困難だったが
 日本人および白人健康成人女性を対象に
 忍容性および安全性臨床試験が実施

・結果、日本人と白人との間に臨床的な
 差異が無いことが確認されたことから、
 妊婦のトキソプラズマ症患者を対象

 とした臨床試験は行わず、
 海外のガイドラインや文献を踏まえて

 承認申請された。

・海外では2018年5月現在、

 世界70カ国以上で承認されている。

 日本では、2016年12月に

 希少疾病用医薬品に指定されている
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とのことです。
ちゃんと日本国内でGETできるお薬

ができたことは助かりますね。

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■予防方法
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・肉はしっかり焼く!生肉は食べない!焼く!
・猫のトイレ掃除などの後は手をしっかり洗う。
・園芸や砂場遊びなどで口から入らないようにする
・野菜や果物もしっかり洗う

こんな感じでしょうか。
どれも簡単そうにも思えるけれど
案外……うっかりもしそうな……。
そして私は、ガッツリうっかりした妊婦でした。

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■私のトキソプラズマ症てんやわんや
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◆そもそも分かっていなかった
妊娠初期、前回の1人目妊娠の時から
トキソプラズマは聞いたことがあった。
けど私は
・生肉を食べなければいいんでしょ
・手洗いうがいでしょ
・食中毒?私がおなか壊す感じ? ←間違い
・私がおなか壊すだけなら、まー何とか ←大間違い

こんな認識だった。間違いだらけ。
一番重要な「赤ちゃんへ異常が起きる可能性アリ」
というのを、全く把握していなかった……。

(1人産んでるくせにホント無知な妊婦です……)

◆意識が薄れてしまったわけ(ただの言い訳です)
以前お話した、妊娠初期(6週末)に
大出血⇒絨毛膜下血腫で自宅安静
の頃に、自律神経失調症にもなり。
ついでに悪阻もどんどんドンドン酷くなっていき。

何が食べられるのか・何なら食べられるのか
などを毎日模索したりもしていた頃。
実家がコストコでお土産を買ってきてくれた。

新商品だというNEWサンドイッチを

買ってきてくれた。とても美味しそうだった。
2種類入っていて、

1つはチーズが入ってたので
食べないように自己防衛できた。
もう1つはお肉系が入っていて、

チーズは無さそう→じゃ、こっち食べられそう!
そう思って、食べてしまった。

 

自宅安静疲れによりなのか

ただの不注意すぎなのか
「ちゃんと確認しないで」食べてしまった。
そう、どこまでちゃんと火が通っているかを
しっかり確認・調べずに食べてしまった……。


◆風邪?インフルエンザ?
そのちょうど1週間後。

休日に義理実家へ遊びに行った。
花火大会があるとのことで、おうちの2階から
遠目にだけど見えるからと子供と旦那と行った。

 

暑い日で日中からクーラーをつけていたのだけど、
次第に寒気を感じてきた私。頭痛もしてきて、
お風呂に入るも全然温まらないし悪寒するし、
花火大会が始まる頃に体温を計ったら
38度7分となっていた………。
食欲も全然わかないし怠いし
とにかくマズイなという感じが
ガッツリしていたので
別室で寝かせてもらった。
毛布をもらっても悪寒も頭痛もとまらなく、
気づけば体も痛いし……。
「あ、もしかしてコレ、インフルじゃない?」
って思える感じだった。

◆初めてちゃんと調べたら……
その翌日には、すっかり熱は下がっていた。
全身の倦怠感とかは残っていたけれど
まあ大丈夫だったので
「あー軽いインフルだか風邪だったんだな!」
治って良かった~なんて思っていた。

安心しつつも、そういえば妊婦の発熱って
おなかの赤ちゃんへの影響って大丈夫なのかな?
なんてことが気になって、ネット検索し始めた。
そこでちょこちょこ登場してくる
「トキソプラズマ症」という文字。
読んでみると、感染すると
風邪orインフルに似た症状が出ることもあると……。
発熱・悪寒・倦怠感・筋肉痛…………。
どれも私に当てはまっていた。
その時初めて、
まさかアレはトキソプラズマの症状
だったんんじゃ
と思った。

◆じゃあ何か原因?思い当たることあった?!
よくよく思い出してみたら、先日の
コストコのサンドイッチのことが気になって。
「新商品・コストコ・サンドイッチ」
などで検索したら、その商品が出てきた。
そして成分表やサンドイッチ自体(中身)など
も映っていたので確認したら
私が食べたお肉の方……
   もしかしてあの肉、半生じゃないか?!
って思えてきた。


成分表では「ミートローフ」って書いてあるけど
見た目はどう見ても「テリーヌ」に近い……。
私は料理得意じゃないし詳しくはないから調べると

テリーヌは加熱時間も様々で

中まで十分に火か通ってないものもある……?

それにコストコのその食べたやつの写真を

見れば見るほど、思い出すほどに
「生ぽさ・生感」の印象がどんどんわいてきて。

しかも潜伏期間は短いと5日とのことで……
食べてちょうど1週間で体調不良を起こしたから
最短での発症だったのなら……もしかしたらアレは
  トキソプラズマ症に感染してたのかも
と思った。

◆赤ちゃんへの影響について知って
そしてこの時に初めて
「おなかの赤ちゃんへ影響が出る可能性」
を知って。しかも内容が重い…………。
本当に後悔した。
ちゃんと確認せずに食べたこと、
そもそも正しく知らなかったこと、
色々後悔した。けれどどんなに後悔しても
もう時間は元には戻せないわけで。

とにかく「今できること」を考えた。
私には「検査すること」しか思いつかなかった
ちょうどこの時は自宅安静が解除されて
会社へ行っていた時期で。
仕事なんて正直、手につかない。気になって……
居ても立ってもいられず、病院へ行った。
早退して、その日に行った。

◆検査と結果
「生肉らしきものを食べて1週間後に体調不良。
インフルみたいな症状。自分でネットで調べたら
トキソプラズマが出てきたから心配だから検査したい」

そう先生へ話した。
先生は「普通はそんな症状出ない」とか
「そこまで心配ならじゃあ採血しましょうか」
としか言ってくれなかった。

そして結果が出るまで1週間かかる
とのことだったんだけど。

もしも結果が怪しい場合は
その前に電話をくれることになっていた。
電話は来なかったので「問題なかったんだ」と
思っていた。とりあえず検査結果をもらうために
もう一度病院へ。すると、
・数値は問題ない。2つとも上がってない
・だから平気だと思う
・けれど潜伏期間があるから「検査当日」は
 抗体がまだできてなかっただけの可能性もある
・だから大丈夫と断定はできない


そんな話だったと思う。コレ聞いて
「検査したのにハッキリしないってどういうこと?!」
「陰性ってなってるのにハッキリしないって何ソレ?!」

と正直、イライラした。
そして先生いわく
「この数値を見ると平気そうだけど、
 そんなに気になるなら
 1か月後か2か月後にまた採血して、
 今回とその時との“数値の違い”を比較
 するしかない。気になるんなら」

と……。何だかやはりイライラした。
そりゃ気になるだろ……。

もしも感染していたら、
おなかの子への感染を防ぐために
投薬をスタートしたいし。
既におなかの子が感染してるとしたら
すぐ投薬をしたい。
「一刻も早く手をうちたい」
そう思っているわけで。
それが、1ヶ月後にまた検査??
そんなノンビリでいいわけ?!
今からできることないの?
なんなら今、薬くださいよ!

と思ったが、
陰性となってる以上薬は出せないし
今できることなんて無いと言われた。

仮にこの日に採血しても、
まだ抗体できてないかもしれないし。
って………………も、ホントはっきりできない。

◆結局どうしたか
その後1ヶ月ほどが過ぎて。先日受けた
胎児スクリーニングがあって。
その結果、怪しい症状は無いということで
今の私はトキソプラズを疑うのをやめた。
もうおなかの子を信じる。
もう生肉は絶対食べない。
心からそう思った

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■私が思った検査の難しいところ
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この体験で思ったのが
血液検査には問題が1つあるってところ。
それは、
「いつ感染したか」
「感染からの期間(潜伏期間)」
「検査の実施日」

というのが複雑(?)ということ。

感染してからすぐ抗体ができる
のではなく「潜伏期間」
というものがあるから、
それを踏まえて採血しないと
私のように結果が分かりづらくなる。

しかし潜伏期間も
5日~2ヶ月くらいと
様々なようで……

例えば
妊娠中に初感染したかも!
→数日で検査をした
→結果、抗体数値は低かった
→その数週間後に抗体数値の上昇

などもありえる。
なので、1回の検査結果で
安心できるかというと微妙だし
そもそも1回目を
いつやるのかも難しいところ。
(まぁ陰性だった場合でも
2回検査しておけば
安心なのかもですが……)

そして万が一感染していたとしても
採血した時点では陰性と出たら
治療を進めることはできないし。

ココだよね、一番困るのは。
本当に少しでも早くに治療へ進みたくても
結果が曖昧すぎてやれること無い
ってなるんじゃ。。。。。
そして再検査は1か月後~なんて
「その間、どんどん不安募るじゃないか!」
ってさ…………。

なので、どうせなら妊娠前にかかっておいて
抗体を持っていれば安心なんだよね……。
って、そんな簡単に感染したいとは思えないけど!
(それはそれで何か怖いし)

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■まとめ
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ずいぶん長文になってしまいましたが、

そろそろ〆ます。
まとめとしては、

・妊婦がトキソプラズマに初感染は危険
・妊婦自体でなく赤ちゃんが危険にさらされる
・そのためには予防をしっかり徹底する。
(生肉・生野菜果物・土いじり・猫のお世話など注意)
・可能なら妊娠前から抗体検査を受けておく
(ってイツ妊娠できるかも分からないし難しいかもだけど)


こんな感じでしょうか。
今回の経験でつくづく思ったのは
「せめて妊婦初期検査の項目の
 スタメンに入れておいてよ!!!」

ってやつ。もしくは
「初期採血の際にトキソプラズマの検査もする?」
って、ひと声かけてくれていたら……
その重要性を教えてもらえてたら……
「検査お願いします」って私、言ったのに!!!!


そんなこんなで。
誰も教えてくれなかった

トキソプラズマのお話でした。
初期検査のスタメン項目になってる病院

へ通ってる人は、ちょっと安心ですね☆

全国の病院そうなれば良いのに!

 

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