怖い話が大好きな私は嬉しくてたまりません
またまた話してくれました。
これはこちら(茨城県)に来た後の話です。
鈴木さんはお父さんを亡くされてます。
今から十数年前です。
お父さんと家族はあまりうまく行ってはいなかったようで、最後の方は別居してた感じです。
なので、こう言ってはなんですが鈴木さんの話しぶりからは悲しいとかあまり感じてなかったように思えました。
葬儀は私もよく知ってる葬儀場で執り行いました。
よく通る場所なのです。
お通夜の日、お母さんは家に帰り鈴木さん兄弟もご遺体を置いて帰ろうとしました。
(おいおい！)
「宿泊する部屋がありますので、最期のお別れをごゆっ···」
「いえ、そんなんじゃないですから！帰ります。」
「ちょっ···長男さんだけでもお泊まりください！」
どうしても家族が泊まらなくてはいけないようで、お兄さんが泊まることに。
「暇だからお前も泊まれ！」
と、鈴木さんも無理やり泊まることになってしまいました。
お父さんが安置されてる場所は、ガラス張りの冷蔵庫のようなもので、なんとその隣には事故で亡くなられたであろう、体にも損傷のある他のおじさんもいてよく見えたようです。
「あれ、おじさんだから良いけど若い女の子の遺体だったりしたら(亡くなってるけど)かわいそうだよね。」
そう言うくらい、なんだかなぁと思う安置のしかただったようです。
そこの葬儀屋さんは夜に夜警の人が一人か二人。
あとは誰も係の人は帰ってしまいました。
鈴木さん兄弟は、宿泊する部屋でくつろいでいました。
なんだかんだ言ってもお父さんが亡くなったお通夜です。
二人は全く眠れません。
お酒を朝まで飲んでいました。
上の階に泊まってる人たちも眠れない様子。
歩き回ったりシャワーを浴びたり、何か飲み食いしたりしてるような音が朝まで聞こえて来ていました。
朝の６時頃、お腹が空いた二人は近くのコンビニに朝御飯を買いに行き、葬儀場に戻ると夜勤の人と朝の人と交代しているところでした。
鈴木さん兄弟に気づくと
「ゆっくり最期のお別れができ···」
「そんなんじゃないですから！」
「はぁ。」
「でも、眠れないもんですね。朝まで起きてました。他の家族の方も眠れないみたいで朝まで起きてましたよ。」
「え？」
葬儀屋さん二人は顔を見合わせて戸惑っています。
「あなた方ご家族しか今日は泊まってる方いませんよ。」
「そんなわけないでしょ！なら誰か忍び込んでるんじゃないですか？普通に生活音してましたよ？見てきてください！」
葬儀屋さんは見に行ったようですが、やはり誰もいなかったとのこと。
「俺たちは２階に泊まってたんだけど、３階からずっと朝まで普通に音がしてたんだよな～。」
このことばを聞いてちょっとおかしいなと思いました。
その葬儀場、よく通りますが３階なんてないんですから。
「鈴木さん、そこって２階建てですよね？３階って？」
と、聞くと
「え？そんなわけない。」
鈴木さんはネットで調べてみるとやっぱり２階建て。
「そんな。ちょっと気持ち悪いね。」
そのあと、なにも起きてないのでまたまた落ちはありませんが、
「上から聞こえた音は、なんとなくとかじゃなくて普通に生活音だったんだよね。」
と、言ってたのが妙にリアルで怖かったです。
鈴木さんの怪談シリーズ
↓
鈴木さんの怪談・１
鈴木さんの怪談・２
株式会社OK機構
＊全国に支店のある中くらいの会社
茨城支店
＊社内でもかなり成績の良い支店
登場人物
＊次長
前支店長。
真似したくないタイプではあるがコミュニケーション能力異常な高さ。見た目は怪しいがなぜか凄腕営業マン。良く見ると高身長で素敵な目をしている。50代後半。
＊鈴木支店長
次長に代わって若くして支店長になる。
真似したいコミュニケーション能力あり。
営業能力かなり高く上司や同僚からの信頼があつい。
少し不幸体質。体は大きい。40代前半。
高身長、イケボでイケメンだが体重が３桁なので気づかれにくい←只今絶賛ダイエット中！２ヶ月で２０キロ減達成！
＊大西さん
見た目は男、頭脳は女子・・・かも？
優しい子煩悩おじさん。時々無駄遣いをする。50代前半。
＊白田さん
高学歴、由緒正しき家柄の大金持ち。
そして、ユヅ似とくればモテないはずがない！？コミュニケーション能力かなり低めな独身30代前半。
＊北海さん
最近この支店に加わった仲間。謎多き男。
向井理に似てなくもない！？最近は若い頃のトヨエツに似てる気もしてきた高身長で細身の（見ようによっては）結構なイケメン。
繁忙期には大きな声も出てきてしまうらしい？