さて、MOKKI CAMPBASEの後半です。
 
早速夕食の準備を急ピッチでスタート!
 

それでは早速宴準備をはじめます!今宵のメニューは、私が準備したものでサラダとグリルチキン、豚カシラ串、そして白飯。Aさんが豚汁を作ってくれることに。ダッチオーブンに根菜と鶏もも肉を入れて焚き火台に!40~50分焼く。
 
そしてもう一つ私のソロでいつも使っているピコグリルでごはんを炊く!中尾アルミの取っ手なしの鍋は2合が限界なので、以前八風平キャンプ場に行った際購入した横川の釜飯(牛めし)の釜で+1合炊く!この釜飯の釜はソロキャンプにはちょうどよいサイズで、その後何度かこのブログで使っている様子を紹介している。
 
火の当番で大忙し!・・・ながらも、チキンができました!チキンはもちろんであるが、個人的には一緒に入れた根菜の美味しさが光る一品だと思う。特にじゃがいもとさつまいもの甘さは別格である!チキンの油がダッチオーブン内で舞って根菜にしみて旨さを引き出し、さらにカリッとした食感を生み出しているのであろう。
 
こちらがチキン!長時間グリルしふっくら柔らか、でもしっとりと旨味が詰まった味わい!これはダッチオーブンならではの旨さであろう!・・・最近私は家でこのオイゲンのダッチオーブンを使いごはんを炊いている。これが・・・メチャメチャうまいのである!ふっくらと炊きあがるのは、鉄器の蓄熱性でじんわりと火を通すことと、重い鉄の蓋が蒸気を閉じ込め圧力鍋のような状態になっているからでは無いかと推測している。
 
ちなみに鉄器でごはんを炊く美味しさは絶品!富山にある「富久屋」というお店で最後に出してくれる塩むすびが最高に美味しく、どのように炊いているか教えてくれたのが「南部鉄器」だったのだ(そこでは蓋をしない炊飯方法で炊くらしい)。私も自宅でこのダッチオーブンで何度か挑戦したが・・・蓋なしではうまく炊けなかった(涙)!
こちらはボケまくりだがサラダである。トマトだらけになってしまった(汗)!ちなみに我が家のベランダで採れた春菊の若くて柔らかい葉も入れてある。
 
やっとこさ準備ができ食べ始めるも・・・9時過ぎとだいぶ遅くなってしまった!しかも・・・寒い(汗)!これは失敗した。焚き火調理が終わりセッティングしたテーブルで食事したのだが、火が無いのでとても寒いのである!そうか、よく考えたら私は冬キャンプはいつもソロで、焚き火の前にず~っと座って過ごしていた。
 
それを今回一つのテーブルにみんなが集まるセッティングにしてしまったおかげで焚き火から離れる事となり、寒い思いをする羽目になってしまったのだ!これは・・・完全に私のセレクトミスであった!みんなごめんよ~!!!
 
 
・・・と、寒い宴は早々に終了(涙)。食材もだいぶ余ってしまい、焼き肉の半分&豚カシラ肉すべてが調理せず終わってしまった(涙)!
 
・・・10時過ぎには就寝準備に。ふと東を見ると都内の街明かりが40km以上は離れているであろう檜原村の暗闇まで届いてるのが見えた。ちなみに手前のぽつんとある明かりは、檜原村役場のあるあたりの明かりである。
 
翌朝6時起床。同じ東の空には・・・太陽が!なんと美しい朝日であろうか!昨晩はサーマレストのマットで過ごしたのだが・・・確かに底冷えは防げたものの、根本的に寝袋が秋用であったのでやはり寒かった!北本キャンプフィールドで寒かったのも、マットだけではなく寝袋のセレクトを間違えていたのであろう(汗)。他の人は凍えること無く生きて朝を迎えることができたようだ。一番心配であったEさんも寒い思いはせずに済んだようだ!・・・結局私が一番寒かったのかも(汗)。
 
朝食は昨晩寒さであまり食も進まず残った食材が多かったので、それをメインに食べることに。その一つがこちらの焼き芋!焼き芋は焚き火の中にアルミで巻いたさつまいもを、焚き火に放り込んでおくだけでできてしまうミラクルにうまいおやつである!
 
ちなみに今回の芋は紅はるか・・・がなかったので、いなげやにあったなると金時芋を使うことに。なると金時芋は・・・正月などで栗きんとんで使うやつだ。黄金色でホクホクしている印象だけど、焼き芋でうまいのかな?・・・と思ったが、メチャクチャ美味かった(笑)!繊維質が少なくしっとり滑らかな食感で、きめ細やかな芋質(こんな言葉があるのか知らんが)のなると金時芋らしさが、まるでスイートポテトのように裏ごししたかのような仕上がりだった!決して濃厚な味わいでは無いが、超上品な仕上がりであった。
 
さて・・・こちらは朝食用に購入していたウインナー。焚き火で食べるウインナーの旨さをみんなに味わってほしいと購入したものだ。香ばしさとプリプリ感が、家で食べる味わいとは別物!味の差がわかるようにあえて高級なウインナーではなくド・ノーマルなシャウエッセンをセレクト。
 
ちなみに、朝食のセッティングは昨夜の焚き火とテーブルを分離する方式をやめて、焚き火台の左右にそれぞれのソロテーブルを並べ対面になる方式に変更した。これで調理しながら食べられる&温かい!これを昨日やっていれば・・・と後悔するも、朝食で気付けて良かった!
 
 
 
 
続いて昨日のあまりの肉、いなげやで購入した国産牛である。決して高級な肉では無いが遠火の熾火でじっくりと焼くと、柔らかでジューシーな焼き上がりに!比較的安い肉がこんなにうまいのか!という変化を遂げるのである!!!塩でシンプルに食べてほしい!これも自宅では味わえない旨さであろう!肉は肉質だけでなく、焼き方によって味が大きく変わってしまうのだ。
 
そして最後にこの遠火熾火を使って焼くのは、もう一つ昨日の残りの豚カシラ串。こちらは私が家でカシラ肉を串打ちしたもの。豚カシラはあまり売って無いが1kg500円位と安い!そしてうまい!しかしこれも焚き火(又は炭火)で無ければ美味しくない食材であろう。香ばしさがスパイスなのである!こんがり感と程よく固くしまったカシラ肉が、優しい遠火で柔らか~く仕上がるのだ!!!
太陽も出て暖かくなり、夕食とは比べ物にならないほどゆっくり朝食を楽しむことができた。・・・気付けばなんと9時半!2時間以上も楽しい食事を楽しんでいた!チェックアウトは11時、片付けを始めることに。エバカーゴ2を撤収。
 
ちなみに今回初登場サーマレストのマットの寝心地は・・・すでにベッドであった(笑)!ずっと使っていたコールマンのコンパクトインフレーターマットよりも軽く、寝心地は別格!・・・もう戻れませんなぁ!
 
少しチェックアウト時間を過ぎてしまったけど、無事撤収完了!一日お世話になりました!
 
その後少しクルマで移動したところにある神戸岩(かのといわ)に。こちらは今日のメンバーが誰も来たことがないスポットだ。巨石の間の渓谷沿いを歩いて楽しめる場所だ!なかなかいい場所であるが・・・意外とすぐ終わってしまうのが寂しかった!
 


ちなみにこの渓谷を歩いた帰り道は渓谷を抜けた先にある素掘りのトンネルを戻った(渓谷の道は狭くて双方通行してしまうと危ない)のだが、この中が暗くて怖い(汗)!5人だったのでそこまでの恐怖を感じずみんなで喋りながら歩いていたが、真ん中あたりで「ギャー!」という声がトンネルの奥の方(入ってきた方の外?)から聞こえてきた(汗)!この声は私とAさんにしか聞こえてはいなかった・・・。トンネルを出ると数名人がいたが、声が聞こたのはこちらではなかったのだ(怖)!
 
 
この後は帰路にあったカフェ「茶房むべ」でプチ反省会を。私の反省は後で紹介するとして、みんな初めて又は少ない経験のキャンプを終えギアの再考などの次回に向けた話に花を咲かせたのであった!ちなみにこのカフェはとても素晴らしい場所であった!
 
丁寧に手入れされた庭を歩き店内に入ると、落ち着いた雰囲気の店内でおもてなし感抜群の御夫婦(?)が優しく迎えてくれた。私はお菓子付きというのに釣られ煎茶を飲んだが、私好みの濃いお茶でとても美味しかった!!!そしてお菓子もとても美しい春を感じるものであった。そうか、寒いけどもう3月、春なんだな~。
 
という初のグルキャンリポートin檜原村でした。それではいつものまとめを。
 
■いいところ
プライベートキャンプ場なので周りの人を気にせず過ごせる。初のグルキャンとなる我々にとっては、とても過ごしやすい場所であった。どうしても話し声が大きくなったり、夜遅くなってしまったりしてしまいがちなグルキャン、と思ったのでプライベートキャンプ場をセレクトしたのであった。これは大正解。
 
ここは恐らく元民家があった土地であろうが、眺めがいい場所でかつトイレ水道がちゃんとついている。私が今まで利用してきた安いけどトイレも水道もないただの空き地、原野という場所とは大きく違う(さすがにワイルドすぎて初挑戦の人もいる中、そっちは選べなかった)。
 
今回5人で利用したが、広さ的には丁度良いサイズであったような気がする。手前に3人、奥に2人、中央にみんなで過ごす場所という感じで。逆にソロだと広すぎ&高すぎで利用できなかったので、今回グルキャンで来れることなって良かった。
 
また近所という程では無いものの、豆腐屋さんの「ちとせ屋」や小さなスーパー「かあべえ屋」があり、ここで食材を購入できるのも良い点である。画像にはなかったが、ちとせ屋では厚揚げを購入し焚き火で焼いて食べたし、かあべえ屋では買い忘れたトマトを購入できた(すごい量になったけど)。
 
そして周辺には自然の魅力も多く、今回訪れた払沢の滝・神戸岩の他にも、キャンプ場すぐ横に登山道があり1.5~2時間歩いた先にある「浅間尾根展望台」からは美しい富士山が見えるらしい。最近登山にハマっている私としては行ってみたいスポットである!
■イマイチなところ
これと言って無いのだが、気になったのが目の前の駐車スペースに謎に放置された(?)クルマがあったのは気になった。ハイカーが停めたのかと気にしていなかったが、結局夜になってもそのままで我々が撤収する時にもまだ停めたままであった。プライベートキャンプ場という性格上、他に誰もいないので防犯というものはとても重要である。自分たちで自分の身を守らなければならない。
 
風呂に行く際に私は最初交代で行くことを提案したのもこのクルマの存在が大きかった。我々が不在時に戻ってきて中に入られるのが嫌だったのだ。これにはMくんが男らしさを発揮し残ってくれて安心することができたが。しかし夜間もいつこのクルマを取りに戻るかわからないというのは、あまり安心できる状況ではなかった。
 
心配し過ぎでは?と思うかもしれないが、自然の中で自分を守るということは万が一の可能性を排除しなければならないのである。誰も助けてくれない環境というものに平和な日本の街で住む人は慣れていない。そんな街中モードで「大丈夫であろう・・・」という気持ちが、自然の中では命取りになりえるのだ(そこまで大自然の中という訳ではなかったけど)。結果何もなかったので良かったが。
 
 
■個人的反省点
今回は夕食に尽きる。まず先述の通りセッティングを間違えた。過去の複数名のキャンプ経験から、当たり前のように焚き火と食事場所を分けてしまったのだ。しかしこれができるのは秋までであった。冬はやはり焚き火がそばに無いと寒い!今まで冬のソロキャンプでは一番寒い時で氷点下12℃まで体感してきたのだが、そこまで寒さは感じて過ごしてこなかった。それはず~と焚き火の前に座り時間を過ごしてきていたからであった。その事を全く気づいていなかった。
 
そのせいでみんなに寒い夕食と冷えた食事の場を作ってしまった。今回は特に食事の面では私を頼りにしていたことであろう。なのできっと寒さも当たり前と思っていたに違いない。これは大失敗であった。私が優先して考えなければいけなかったことを、あまり深く考えずやってしまった結果である。
 
過去の経験というものは大きな財産である。しかし、その使い方を間違えると大きな失敗を生んでしまうものでもあるのだ。経験というものにあぐらをかいてしまうとこのような結果を招くのである。グループで行動する時は、リーダー的存在の判断ですべて良い悪いの分かれ道を作ってしまう。しかしそのリーダーは経験と知識からみんなに信頼されているので、疑いもなくついてくるのだ。だからこそリーダーが過去の経験を元に今回のケースに当てはめしっかりと検証をしなければならない。このケースに当てはめた検証を私が怠ってしまったのだ。
 
幸い死者が出るような失敗ではなく翌日にはその失敗を元に正解を導き出し、みんなに暖かく楽しい食事をしてもらうことができたが、これが雪山登山のキャンプだったとしたらどうだろうか?夕飯時に死者が出た可能性すらあったのだ。例えは極端ではあるが、頼られた以上はそこまでの責任を負わなければならないのだ。今回の失敗は猛省が必要である。
 
ソロキャンプでは自分だけ守ればいいのである意味気楽である。自分の命を守るだけなので、極論死んでも誰にも迷惑をかけない(悲しむ人がいる、捜索や救助する人がいるという点では迷惑をかけるが)。なんと呑気なことであろうか?その呑気さで4人の命を預かってしまったのだ。ソロキャンプとグルキャンではモードの切替えが必要だ!
 
一般的なグルキャンは個々の責任において集まり好きに過ごせばいいのだが、今回は過ごす点については個々の自由であったが、食事については私が先導していたのである。今回のメンバーは次回もグルキャンを楽しみに参加してくれるはずだ。私は気を引き締めて楽しまなければならない。そして今回初めてのグルキャンで、自分の甘さを痛感したのであった。この失敗の経験をもとに、みんなが快適に安全に楽しく過ごせるよう、グルキャンも極めて行きたい!!!
 
 
さて、今回のキャンプ報告はこのへんで。次回は・・・実はまだ決まっていない(汗)。4月上旬に行けたらとは思っているのだが・・・イマイチピンとくるキャンプ場が無いのである。しばらく模索かな?突然訪問するであろうからその時をお楽しみに~!!!