皆さんこんにちは。孤独ソロキャンバーです!
 
2/29(木)夜〜3/1(金)朝にかけて関東は雨、コレは赤城山に雪がコンモリ積もったであろうと、急遽3/3(日)にソロ雪山登山することに!
 
朝4時起きのつもりで前日20時に寝て・・・1時頃に目が覚めてしまいその後眠れず・・朝5時に家を出発という最悪なことに(汗)。東北道岩槻ICから加須ICまでのみ高速を使い、その後は国道125号線〜17号線(熊谷バイパス〜上武バイパス)を通り、赤城山へ。
 

今回のスタート地点はこちらの駒ケ岳登山口駐車場だ。しかし駒ケ岳登山口からは登らずに、黒檜山登山口から登ることに。
 
途中赤城神社に登山のご挨拶を。誰もいない境内、明るく爽やかな感じで快く迎えてくださっているかのようであった!
 
そして黒檜山登山口に移動し、12本アイゼンを装着することに。こちらはメルカリで安く買うことができたグリベルのエアーテックライト・ワイドクラシックである。こちらを選んだのは、以前持っていたモンベルの10本軽アイゼンが、私の所有するノースフェイスの登山靴にはハマらなかったから(汗)。
 
スノーボードのブーツでも装着可能という大きさと、アルミ製で軽く登山の負担にならないだろうと購入したもの(前回茅ヶ岳で鉄製アイゼンの重さを知ったので)。超本格的な雪山には向かないだろうけど、そこまでのところには現状行かないだろうし(笑)!
それでは初12本アイゼンの登山スタート!こちらは黒檜山登山口。雪は期待どおりモリモリだ!
 
気温は早朝という事もありおそらく氷点下7〜9℃くらいでは無いだろうか?雪はさらさらパウダースノー!
 
おおっ!ググッとアイゼンが雪を噛みしめる感触!コレはものすごいグリップが効いている感じ、岩のゴツゴツした所が雪に覆われているので、むしろ雪山のほうがこれなら歩きやすいのかも!とさえ思ってしまう素晴らしい性能!
 
しばらく登ると少し西側に視界がひらけた地点に。大沼がよく見える。その後ろの山は地蔵岳である。
 
北側は凍結していて、ワカサギ釣りの人たちが点々と見える。
 
しばらく登りまた視界がひらけた地点に。ここからは浅間山が良く見えた!
 
しかし雪がどんどん深くなる。私の前を歩いていた2人組のうち1人が遅れだした。6本軽アイゼンのためか、急登で滑りまくってうまく登れないのである。6本軽アイゼンは前爪と前足下部に爪が無いから、引っ掛けて登れないのだ!コレは・・・下りはもっとヤバいのではないだろうか?かかと下部にも爪が無いので滑ってしまうだろう・・・と心配しつつ抜かせてもらう。
 

 

 

 

【参考】

↑6本軽アイゼンと12本アイゼンの比較(両方とも私が所有しているもの)。

6本軽アイゼンは土踏まずの下に装着するイメージなので前後に爪が無い。

12本アイゼンは前後にも爪がある。

 

 
しばらく登ると富士山が見えるスポットに!
 
うーん、うっすら見えるけどだいぶ遠いな(汗)。肉眼だとまだわかるけど、画像だとより見えないな!
 
またしばらく登りまくる!ここが最後の登りかな?一気に山頂まで登るようなコースなので、息が上がり休憩している人もいる。
 
やっと山頂までの道に出た!ここからは平坦な道のりだ!・・・雪が深い!踏み固められたコースから外れると、ひざ上くらいまで潜ってしまう(笑)!少し歩くと山頂に着いた・・・のだが、丁度反対側から団体さんがやってきて山頂を埋め尽くしてしまったので、先に絶景スポットに行くことに。
 
そして絶景スポットに到着、いや~いい眺め!!!絶景スポットから西側を見た景色↑
確かに絶景だ!左奥から浅間山、四阿山、草津白根山などの山々が見える!
 
こちらは少し北側、中央少し右くらいが谷川岳あたりかと思う。
 
浅間山ズーム!毎年冬になると浅間山はフンワリと柔らかそうな雪をかぶっているので、何となく美味しそうに見えてしまう(笑)!
 
こちらは北東側の山々!左が武尊山、その横は笠ヶ岳、そして至仏山と尾瀬の方も見える(すべて恐らく)!武尊山は雪の季節にいつか行ってみたい山だ!
 
西側の手前側には子持山が。こちらも登ってみたい低山である。左下辺りには関越道も見える。
 
しばらく絶景を堪能し黒檜山山頂に戻る。団体さんはいなくなったかな?この山頂と絶景スポットの間の道は狭い場所(踏み跡)が多く、道を譲るためコースを外れヒザ上まで潜ってしまう人が多くいた(笑)!
 
こちらが山頂、黒檜山が赤城山の最高峰なので赤城山の表示が。しかし山頂は少し木々があるので、絶景スポットほど周りの山々を見ることはできない。
 
黒檜山山頂から駒ケ岳へ。途中もう一つの絶景スポットが!コレは寄ってみよう!
 
こちらの絶景スポットからは南側の景色が楽しめた!こちらは赤城山の地蔵岳方面。奥には関東平野が。
 
黒檜山から下り始めると見えてくるのが次の目的地である駒ケ岳だ。黒檜山より標高は低い。
 
黒檜山から一気に200mくらい下り、最後に少し登ると・・・
 
駒ケ岳山頂に到着!ココは陽当りが良くかつ黒檜山よりも標高が低いせいか、少し雪が溶けて地面が露出している所もあった。
 
ここでスペースを確保しランチとすることに。プリムスのP-153ウルトラバーナーでお湯を沸かす!右奥はさっき登った黒檜山だ。遠くに武尊山や至仏山、眼下には大沼も見える!!!これは絶景ランチだ(笑)!

 

 

 
本日のメニューはカレーメシにキャベツ等の乾燥野菜を追加したもの。山のごはんは野菜が少なくなりがちなので、乾燥野菜を持参したのだ。温かいスープも合わせていただく。
 
黒檜山を眺めながらの昼食!うまいッ・・・気がする!
 
ランチを堪能し駒ケ岳登山口方面に下り駐車場へ戻る。しばらくは尾根伝いのようななだらかな場所を進む。山頂は雪が溶けていたが、このあたりは雪原地帯となっていて・・・楽しい!しかも人が少ない!足跡のないフワフワ雪も歩いて楽しんでしまった!
 
しかし12本アイゼンがあるとこんなに楽しめるとは!グイグイ雪を噛んで爽快に歩けるのだ!コレは雪山にハマる人が多いわけだ!今日も多くの人が雪山を楽しみに赤城山を登っていた!
 
しばらく進むと雪原地帯は終了(悲)。階段がありここからは一気に下るルートに。ルートは違えど登りもかなりの急登がいくつかあったので、こちらも結構大変な下りとなるであろう!
 
その予感は的中、すごい斜面!ところによりジャンプしながら下るような箇所も!
 
ジャンプ着地したあと見上げる。画像では伝わらないのが悔しい!後ろに人たちが「ここで滑ったら滑落確定だな・・・」と言った声が聞こえてきた(汗)。
 
そんなアクロバティックゾーンをクリアしジグザグの雪道を歩いていると、何とゴミのポイ捨てが!コレは許せん!と、拾い持ち帰ることに。
 
ゴミの中が気になり袋を開けると、なんと未開封の赤いきつねが!気圧のせいか膨らんでいた。あとは飲みかけで凍ったポカリと食べたおにぎりの包装ゴミ。捨てるわ食べないわ・・・最低!
駐車場が見えてきた!いやー、雪はやはり楽しいな!できれば山頂付近で雪中キャンプしたいくらいだ(笑)!
 
こちらがゴール地点!眼の前が朝私が駐車した場所となっている。ちなみに出発地点として黒檜山登山口駐車場ではなくこちらをセレクトした理由は、下山後にアスファルトの道のりを20分くらい歩くのが嫌だったからだ。せっかく大自然の雪を堪能しゴールについたのに、人工的な世界を歩くのが嫌だった。
 
こちらは登山口にあったルートマップ。現在地から右に白い道路を歩いて赤城神社に、そして黄色の黒檜山登山ルートで黒檜山へ、そして駒ケ岳へ緑のルートを左へ、そして現在地までうねうねしている緑のルートを下ってきたという訳だ。
 
帰り道、赤城山が良く見えたので撮影したもの。あんな雪のパラダイスから少し下っただけで雪は全く無い!この画像を見ても、山頂にあんなに雪があるようには見えない!いやー、楽しかった!と、完全に雪の世界を楽しんでしまった赤城山であった!
 
それでは最後にまとめを。
 
■良いところ
 
関東から一番アクセスしやすい雪山であろう。そして雪の量も十分あり、12本アイゼンで本格的雪山を気軽に楽しむ事ができる。大沼周辺まで来てしまえば、一番標高が高い黒檜山山頂までの標高差も500mくらいと、初心者でも登りやすい雪山となっている(私がその初心者)。ところどころ急登はあるものの、危険箇所という程の場所もほぼ無い。
 
そして雪の質感もとても良い!恐らく3月上旬くらいまでの雪の後なら、ガリガリした感じやシャーベット状の感じがなく美しい雪を堪能できると思う(天気予報をチェックし降雪後の晴れを狙うと良い)。
 
クルマで大沼までのルートは、途中までほぼ雪が無かった。しかし山頂近くになると凍ったところなどあったので、スタッドレスタイヤは必須である(又はチェーン)。とはいえ雪道になれていない人でもちゃんとスタッドレスタイヤをはいて慎重に走れば問題ないことであろう。
 
 
■個人的反省点
ソロ登山をする際、いつも予定よりも早く山頂についてしまうことが多い。何が問題かと言うと、ランチタイムと合わないのである。今回も本来は黒檜山山頂(もしくは絶景スポット)でランチとしたかったが、早すぎで(10時前)とても食べる気にはならず休憩のみとなってしまった。ただ今回はもう一つの目標となる駒ケ岳があったので、そちらでランチにいい時間で到着することができた。
 
もう一つ、ペースと関係あるのであろうが、登山口から30分くらいで大汗をかいてしまった。前回雪の茅ヶ岳の際もそうであったが、不快かつ寒くなってしまう。その後上着を脱いで体温調節をしたが、汗をかく前に調整するべきであった。今回も途中で上着を脱ぎかつ、タオルを肌着の中に入れかいた汗を脱ぎとった。
 
インナーにはファイントラックのドライレイヤーを着ていたので、汗を拭った後はすぐ乾き快適になることができた(汗が多すぎると吸う上限を越えてしまう感じがあり、ベチャベチャになってしまう)。早めの体温調節が冬山、特に雪山では命に直結する可能性があるので、注意したい。

 

 
 

 

 

今回の赤城山で私の今季の雪山は終わりであろう。しかし、雪山の魅力にハマってしまった!元々私は雪が好きなのである。キャンプも冬、特に雪中キャンプが一番楽しい。寒くて周囲は真っ白で・・・何が楽しいの?と思われるが、それが楽しいのである!まさにサバイバル、非日常の世界を満喫する感覚、それがたまらないのである。

 

アウトドアアクティビティにそれぞれ求めるものは違うと思う。自然を満喫したい、体を動かしたい、冒険をしたいなどなど。私はどちらかと言うと「冒険かつ生き延びたい」みたいなところがあるのだ。変態である!

 

もちろん生命の危機に自分を追い込むまでして楽しむつもりは無いが、そうならないようにしっかりと予習と準備をして、万全の体制で命を守り抜く(結果快適に楽しんでいる)のである。たまに失敗もある。多いのはやはり予想を越えた寒さが多い。

 

特に厳冬期は抜かり無く対策するのであまり大きなトラブルにはならないのだが、油断してしまうのが3月中旬~4月上旬頃。日中は暖かく快適なのだが、夜はまだまだ冷える時期。この時期に油断してしまいがちなのだ。

 

登山の場合は主に日中の行動となるが、もし万が一下山できず山の中で夜を過ごすとなると・・・耐えられるだろうか?そこまで見越してこの季節でも準備をしなければいけないのが私のようなタイプの準備の基本であり、それで結果として楽しめているのだ。万全の対策こそがサバイバルを楽しむ唯一の方法である。つまりは万全の対策が無ければ楽しめない命がけのサバイバルとなるのだ!それを楽しむレベルまでは・・・私はいっていないかな(笑)!

 

そこまでいかないとしても、何を楽しむにしても万全の準備が楽しむためには大切なのである。特に自然の中で楽しむ場合は。自然は優しさと厳しさの両面を持っている。その厳しさを覚悟し対策をしなければ、自然と仲良く遊ぶことはできないのだ!!!

 

さてさて、こんなところで今回の赤城山はこれでおしまい。次回のキャンプは3月に初のグルキャンを予定!次の登山は赤城山では薄っすらとしか見えなかった富士山をじっくり見てやろう!という目的で山をセレクト予定!お楽しみに~。