皆さんこんにちは!孤独ソロキャンパーです。今回は前回ご紹介した、ゆずの里オートキャンプ場を訪問した際に登った、毛呂山町の『竜ヶ谷山』をリポート!その際に軽く紹介したけど、今回はその詳細版になります!

 

竜ヶ谷山は前調べによると、キャンプ場に隣接する『オリムピックナショナルゴルフクラブ WEST』というゴルフ場の中にあるとか!ゴルフ場って・・私有地だよな、勝手に入っていいものだろうか?

 

 

 

 

しかしヤマップを見ると皆さん入って登っているので、問題はなさそう。そのヤマップを見ると、キャンプ場とは正反対の場所に入口がある様子。しかし、キャンプ場そばにも繋がっている道がいくつかあるように見える。山を回り込んで登るのはしんどいので、まずは近道となる登山口を探すことに決めた。

 

 

 

 

そして探検隊はキャンプ地をあとにしたのであった!
 
まずはYAMAPの地図を見ると、キャンプ場からほど近い畑の先にゴルフ場へと続く道(点線で表示があった)があるので、そこを目指すことに。その場所へはこのような畑の間の道を通っていくこととなった。奥の太陽が登りそうなあたりがゴルフ場である。
 
 
途中お墓がいくつかあり、そこを抜けると・・・あった、入口だ!しかし、近づくとゴルフ場はフェンスで囲まれている。だが・・・何と門があるではないか!コレは開くのでは無いかと近づく。
 
しかし、施錠されており入ることは出来なかった!むむむー、無念!近くには小さなダム湖があり、そのダム堤体を登り渡れば、ゴルフ場の山中に入れそうだったが、かなり恐ろしいルートなので、この方向からの登山は断念(不法侵入になりそうだし)!断腸の思いで探検隊は撤退をすることとなり、別ルートを探すのであった。
 
 
さて、気を取り直し歩いていると、何とゴルフ場方面へと続く登山道のような道があるではないか(これもYAMAPで点線で表示されていた道)!コレは正解ルートに違いない!と、喜び登山開始!
 
しかし、現れたのはまたお墓・・・。そのお墓の先は獣道のような感じで、どこが道なのかもわからない!
 
この杉林をひたすらゴルフ場方面へと登るのであった!
 
 
しかし、現れたのはまたフェンス!なんと、この道もゴルフ場に入ることはできなかった!ちょいと乗り越えれば入れそうだが、正規ルートではないならば不法侵入になってしまうのでコチラも断念することに・・・むむむー!またもや探検隊は撤退を余儀なくされたのであった。
 
 
諦め麓の道の戻ると見えたのが竜ヶ谷山山頂。見えてはいるのに登れない山・・・コイツをぐるりと南側を180度回り込んで、反対側のYAMAPにあった正規の登山口を目指すことに。道中もう一つ入れそうな道があったが・・・また同じ目に合うだろうとまっすぐに正規ルートを目指した(探検心はくすぐられたが)。
 
 
そしてキャンプ場を出発してから1時間弱、探検隊はやっとのことで登山口らしきものをみつけたのであった!雷電神社、これが竜ヶ谷山山頂にある神社なのである!つまり登山道は参道なのだ。
 
 
少し歩くとそれらしい雰囲気となる!コレは完全に正解ルートだ!
 
 
その道を進んでいると、「雷電神社参拝その他神社関係以外の通行はご遠慮ください」との標識が。もうゴルフ場の敷地内なのであろうか?しかし、そもそもこの山に登る人は稀なのか、道は落ち葉に覆われて看板もだいぶ貫禄がでている(汗)!
 
 
しばらく歩くと姿を表したのはまたもやフェンスと門!コレはまた入れないパターンでは(汗)!・・・と思ったが、カギは棒を刺すだけの簡易的なもので、「出入りの際は施錠して下さい」との注意があるのみ!やっとゴルフ場に入れるぞ(ゴルフ場に入ることが目的では無いのだが)!
 
 
中はいたって普通のゴルフ場、7時半頃であったが、もうすでに何組かプレーをしていた。じゃまにならないようにカート道に沿って歩いていると・・・
 
 
あ、雷電神社の標識が!・・・よく見ると下に『町道』の文字が!なんと、私有地内(ゴルフ場)の中に町道があるのだ!カート道の一部が町道指定されて、山頂まで続いているようだ。
 
カート道から山に登るルートが。ここからゴルフ場内にある山頂を目ざし登り始める。しかし道中は参道としてとても良く整備されていて、登山道というよりも遊歩道に近い。
 
ずっとこんな階段状の道が続く。さすが町道、しっかりと整備されている!山頂まではそれほど長い距離ではない。
 
半分くらい登ったところからの眺望。南側の山並みが見られた。
 
お、何か見えてきた!本殿はまだ上のようだが、この開けた場所には神社によくある神楽殿のようなものと、集会所的なものがあった。
 
ここからさらに上に伸びる道に鳥居がある。コチラに向かうと山頂だ。
 
階段を登ると雷電神社の本殿が姿を表す!ここが山頂だ。
 
鳥居の先にあるのが本殿と思いきや、その左にあった建物に『雷電神社』と書かれていたので、こちらが本殿なのかな?登頂のお礼をさせていただいた。
 
本殿右隣にあるお社には、キツネのような、狛犬のようなものが。こちらにもお参りすることに。
 
 
コチラのお社にはキツネの小さな人形がおいてあったので、キツネが祀られたお社なのかも知れない。
 
神社奥には開けた場所が!奥には眺めが良さそうな場所があるのでそちらに行ってみる。
 
 
木々の間から毛呂山町の中心部が見える。埼玉医科大学や出雲伊波比神社がある小高い丘が見える。眺めは悪くない、標高201mの超低山にしては!
 
 
 
この山頂には元々「竜ヶ谷城」というかっこいい名前のお城があったようで、山頂の平らなところには一の郭、一段下の集会所があったところに二の郭とあったようだ。説明の看板にはいつの時代か明確には書かれていなかったが、江戸時代の地誌には「昔、阿彌和巳之助と云る者の陣屋ありしところなり」と記されていたとかで、詳細は不明のようだ。地域の伝承では「合戦が起きた際に場内の窮状を悟られぬよう、白米で馬を洗う姿を攻め手に見せた」伝えられているという。いずれにしても具体的な歴史は不明のお城のようだ。
 
雷電神社裏側には、ダム湖のようなものが見えた。最初にゴルフ場に入ろうとした地点が見えているようだ。その地点からであればあっという間に登ってしまったであろう。こうして道を探しながら登れたのは、結果とても楽しい探検となった!
 
ゴルフ場に戻ってきたところ。コース内からも眺めが良い!途中ゴルフ場の人と出会ったので挨拶をしたが、軽く無視された(汗)!ゴルフ場の人にとってはあまり喜べない来訪者なのかな(そりゃ無許可で入られるのはね)?あまりウロウロせずにササッと出入りしたほうが良さそうだ。
 
ゴルフ場を後にし、最短ルートを取りキャンプ場へ戻る。ほぼキャンプ場、という地点で竜ヶ谷山が見えた。こんなに近いのだ!マイナーな低山であるが、ゴルフ場内にあるという変わった山、お陰でとても時間がかかってしまったが、とても楽しい時間となった!
 
 
↓こちらがキャンプ場と私のたどったルートのイメージ。
 
↓こちらはYAMAPの記録。
 
 
★歩いたルートの3D動画はこちら(YAMAPで作成)↓
 
 
それでは、今回の登山のまとめを!
 
■いいところ
標高201mの超低山ではあるものの、ゴルフ場内にあるという面白い山である。そして山頂からは低山とは思えない眺望を楽しむことができる。そして元々お城があったという歴史ある山で、その眺望の良さと容易に踏み入れることができない(実体験)要害であることが、お城の立地として(戦国時代以前の)抜群であったのであろう。
 
私はキャンプ場からの登山となったが、通常この山を訪れるのであれば毛呂駅方面からであろうから、私のようなショートカットを模索することはないと思うので、すんなりと正規ルートで登ることができるであろう。
 
 
■個人的反省点
今回はスグ近くにある低山と舐めてかかり、事前にほとんど調べることがなく、適当に近くからゴルフ場に入って登ればいいや!くらいにしか考えていなかった。そのいいかげんさのお陰で・・・とても楽しい登山となった(笑)!普通であれば最初のお墓のある先のダム横の入口や、もう一つのお墓までの登山道は絶対に入ることはないであろう。入口を探すワクワク感、そして見つけられなかった残念な思い。そして右往左往の挙げ句に正規の登山口にたどり着き山頂で見た景色は、とても爽快で達成感に満ち溢れていた。
 
201mの超低山でこの達成感!久しく感じていなかったくらいの達成感があった。普通に登っていたら物足りなかったかもしれないが、『探検』のお陰でとても楽しい登山となった。
 
このブログで前にも書いた事があるが、私の子どもの頃の趣味は『道に迷うこと』であった。わからない道をあえて進み、方角や道の雰囲気などを頼りに目的地や家にたどり着く事、つまりは『探検』なのである。子どもの頃は近所でもわからない道が多く、町中でも探検ができたのだ。しかし大人になると、隅々まで道がわかるので迷いたくても迷えなくなるのだ。その結果私の迷う場所は広範囲に広がっていったのだが・・・。
 
今回はあまり良く知らない町で知らないルートを探すということから、思わぬ『探検』をすることができたのであった!久々に子どもの頃に感じたワクワク感とスリル、そして達成感を味わうことができた!
 
しかし反面、反省も必要である。今回はたまたま市街地近い場所にぽつんとある山で、遭難の危険性はほぼゼロの場所であったから良かったのだ。これがアルプスの山であったなら・・・死んでいたかもしれない。探検とは常に『命がけ』であることを忘れてはいけない。
 
だから・・・探検するなら『知らない市街地』くらいの場所がおすすめだ!これは私の子どもの頃からの経験である。気軽に探検を楽しめるのは見知らぬ市街地付近なのだ!これなら死ぬ可能性はとても低い(交通事故だけ気をつければ)。今回のような街に近い低山などはこの探検にピッタリの場所であった!あなたもこの週末、気軽に『市街地探検』をしてみてはいかが?
 
 
さてさて、それでは今回の竜ヶ谷山はこれでおしまい!次は2023年最後のキャンプになる予定!ずっとやってみたかった『歩いてキャンプ場にチャレンジ』をついに実行します!お楽しみに!!!