皆さんこんにちは。孤独ソロキャンパーです。今回も山の回となります。最近2日続けてヒマな日がなくキャンプに行けてない(汗)!なので日帰りできる登山が続いているのだ!
 
さて、今回は埼玉県東秩父村にある大霧山に挑戦!大霧山は標高767mの低山、関東平野に面した山から一つ奥まった位置にあり、この山を超えると秩父盆地になるような場所である!近くにある笠山、堂平山と並んで『比企三山』とも言われる山の一つだ・・・知らないでしょうが(汗)!
 
ちなみに比企というのはこの辺りの郡名だが、東秩父村自体は秩父郡に属している。しかし東秩父村は秩父盆地側から見ると山(大霧山など)を隔てた東側に位置するので、人の流れや経済的・文化的にも比企郡に近いエリアだ!・・・というマニアック情報でした(汗)!
 
もう一つだけ、比企郡というのは鎌倉幕府を支えた比企氏がこのエリアを領土としていたことからついた郡名である。しかし比企氏は鎌倉時代に滅亡しているが、いまだに郡名としてその名を残しているのは興味深い。
 
と、長いマニアック情報コーナーはおしまいにして、登山をはじめます!今回のスタート地点はヤマメの里公園駐車場。ここからしばらくは舗装道を通り、登山口に向かう事になる。
 

こちらがヤマメの里公園駐車場、他にも『橋場観光トイレ』にも駐車スペースが数台分あるが、こちらは長時間駐車禁止なので登山目的では停めないようにしましょう!
 
東秩父村は北限のみかん産地と言われるみかんの生産地でもある。登山口に向かう途中にはみかん栽培をしている農家が何件かあった!おいしそうだが・・・無人販売などはしていなかった(残念)!
 
民家が少なくなってきたあたりで、急に木々の生えていないなだらかな草原のような場所が現れた!まさかスキー場?と思ったが、こんなところにあるはずがない!恐らく大霧山北側に『彩の国ふれあい牧場』という牧場があるので、時期によってはこちらに牛たちが来る場所なのかもしれない。ちなみにこの牧場からの眺望も中々素晴らしい!埼玉でクルマで行ける眺望の良い場所の一つであろう!
 
さて、やっと登山らしい道になってきた。栗和田地区から登山道方面へ続く道である。この道は意外と広くて歩きやすい。
 
こんな感じ。しかし歩いていてふと思ったが、恐らくこの道は元々クルマも通る道だったような感じがする(砂利道?)。クルマが通れるくらいの道幅があり、比較的平らになっていることからそう感じた。昔はこの先にも民家があったのかもしれない。
 
途中崩れている所があった。その先にはお地蔵さんが・・・何となく生活感を感じる道だ。このあたりは歩くスペースとしては狭くなっているが、草が生えている場所なども含めるとちょうどクルマ1台分くらいの幅がある。お地蔵さんに山に入る挨拶をして先に進んだ。
 
やがて舗装道に繋がった、この道を右に行くと粥仁田(かゆにた)峠に続いており、そこに大霧山山頂へ向かう登山口があるのだ。
 
こちらが粥仁田峠にある登山口、東屋があり休憩することもできる。ここからは本格的な登山道。ちなみに、粥仁田峠の地名の由来は、昔・・・羽黒山に向かう途中のダイダラボッチが定峰峠に腰をおろし、被っていた笠を笠山にかけ、粥仁田峠で粥を煮て昼食にした・・・とのこと。ちなみに食べた後に釜を伏せたのが釜伏山、箸を刺したのが二本木峠、荒川の水を口に含み吹いたのが大霧山・・・という伝説があるとのこと(環境庁・埼玉県のダイダラボッチ伝説より)。他にも諸説あるようだが、これが一番おもしろかったのでご紹介しました!
 
登山道入口付近は薄暗い感じがあったが、スグに日差しが差し込む明るい登山道に!極端な急登や岩ゴロゴロの道などはなく、全体的に歩きやすい。残念ながら紅葉は終わった後で、落ち葉がたくさん積もった道であった。
 
道は両サイドが斜面の尾根のような感じがある。頂上へは南に向かっており、ちょうど冒頭の説明にあったように秩父盆地と関東平野側を隔てる山の壁の上を歩いているような感じなのであろう。右側〈西〉が秩父方面、左側(東)が関東平野方面(東秩父村)である。
 
あまり眺望の無いルートだが、木々の隙間から関東平野方面が少し見える。もう少し・・・木々がない場所があれば眺めが良さそうだな〜!
 
っと思っていたら、一箇所だけ眺望の良い場所が!埼玉の関東平野側の山頂からはおなじみの筑波山がよく見えた!筑波山と関東平野を挟んで向かい合っているような感じの山である!
 
この先は急な斜面が時折姿を表す。この斜面はキツイな〜!と下から見ていたら、右側にもう一つのルートが。コレは登山ルートでは無かったのか?と安心し少しなだらかなルートを進む(ちなみにここは下山時にわかったがやはり登山道で、上の合流地点になだらかな道、急な道と案内があった)。
 
しばらくなだらかな道であったが、次第に登りがきつくなってくる!最後の一踏ん張り!この急な感じが山頂が近いことを匂わせる!
 
おお!いかにも山頂らしい雰囲気の物体がみえてきた!
 
無事到着〜!しかし、今回も予想以上に早くついてしまった!現在時刻は10時!予想では11時過ぎくらいになるかと思っていたので2時間弱でついてしまった!しかも、登山口からは40分弱くらいだったのでは?あまりにも早い登頂となり、今回もランチはやめて羊羹で一息タイムとすることに。
 
今日は快晴!山頂はどちらかというと秩父方面に眺望が開けている。少し木々があるが秩父盆地がよく見える。秩父のランドマークの一つ、秩父ハープ橋が見える。
 
こちらは北側、牧場のある方角だ。おそらく奥に見える青い影の山は赤城山ではないだろうか。
 
白い雪を被っているのは浅間山だ。その手前の山々は群馬県神流町あたりの御荷鉾(みかぼ)山かな?
 
わかりにくいけど、ちょこっと白い頭を見せているのは八ヶ岳だと思う。その手前は両神山かな?この他、甲武信ヶ岳や雲取山など、秩父の名峰がよく見えた!
 
東側も少しだけ見える。雪の筋が見えるには男体山かな?関東平野北部を見ることができた!ちなみに山頂からは筑波山は見えなかった。
 
山頂のベンチで一休み。ちなみに私の愛用のザックはカリマーのプレデター30である!本来は登山用というよりは狩猟やミリタリーなどの目的で使うものなので、登山用より生地が丈夫だが重いものとなるが、キャンプでも使いたいのでこれをセレクトしたのだ。あと色的にも好みなので(登山用は激しい色が多い)!
 
ナイフは護身用(くまさん対策)としてキャンプで使っているものを持参。ニュースで熊に襲われた人が、5センチのナイフで応戦しなんとか難を逃れたというのを聞いたので、最終兵器として持ってきたのだ(汗)!使いたくはないけどね〜!
 
と、30分あまり山頂を楽しんだ。ちなみにこの間2人くらいしかやってこなかったので(しかもすぐに先に進んでいった)、とても優雅な山頂タイムを楽しむことができた!
 
私は縦走して定峰峠方面に行くつもりはないので元来た道を引き返す(縦走するほうが多いのかな?)。登山口を抜け栗和田地区あたりに戻っきた時に、大霧山の山体がよく見えた!中々たくましい山である!
 
ちなみに今回もゴミ拾いを行った。道中舗装道が多かったこともありゴミが多かった!登山口からは山頂の飴ゴミくらいだったけど、手袋は登山客ぽい気がする(落とし物だろうけど)。
 
山をくだり、ヤマメの里公園駐車場に戻ったときでもまだ12時前であった。東秩父村にある道の駅によって昼食になるものを物色しようかと思ったが、恐ろしい混みようだったのでパスし、その先にある小松屋(和菓子店)でお土産を購入。小松屋の生さぶれを購入してみたが、ねっとりとした食感と中のチョコレートが濃厚な味わいを生み出し、とても美味しかった!そして帰り道にある嵐山町の農産物直売所で軽食と野菜などを購入し、帰宅したのであった!
 

 

 

 

 

それでは今回の大霧山の評価を。

 

■いいところ

山頂の眺めがとても良い。西側を中心とした眺望であるが、秩父の名峰を眺めることができる。山頂にはどの山の名前を記した写真入りの看板もあったので、山の名前を理解することもできた。登山の半分は舗装道になってしまうが、里山散策と思えば、みかん畑をみたりと楽しい散策となった。標高700m以上の山ではあるが、登山道自体は短くかつ歩きやすい道で、さらに極端な急登などはほとんどなく初心者でも気軽に美しい山頂の眺めを楽しむことができる山である。

 

■個人的反省点

今回も思ったよりも早く山頂についてしまった。この山は粥仁田峠までは舗装道が多いため、より時間がかからず山頂についてしまう。そこを頭に入れていれば、私も定峰峠方面に向かう縦走ルートを歩けばよかったかもしれない。定峰峠から東秩父村方面に下っていくと、ヤマメの里親水公園にたどり着くのである。次回来るのであればこのルートを通ってみたい。

 

ちなみに定峰峠から白石峠~堂平山~笠山を周りヤマメの里親水公園に戻るルートを歩くこともできるが、これは20km近い行程なので、朝早くから1日歩ける機会にチャレンジしてみたい(毛呂山駅~天望峠~龍穏寺~狩場坂峠~大野峠~丸山山頂~秩父神社の35km程度のルートを1日で歩いた事があるので、全然歩ける・・・はず)。


 

 

 

お昼を用意するのであれば、きちんと時間をかけたルートを予め設定しなければならない。やはりお昼を山で食べたい、という欲求がある。上記に登場したダイダラボッチでさえ山でお昼を食べているくらいだし!

上に地図を掲載したが、先述のように定峰峠峠、余裕があれば堂平山、笠山を巡るルートを楽しみたい!


今回は自分のルートの選定のせいで物足りない登山となってしまった(汗)。やはり山頂という目標にたどり着き、素晴らしい景色を楽しむことはできたが、肉体的にキツさをある程度感じないと物足りない。やはり自分の限界を超えた先にゴールが無いと、達成感が薄いものである。しかもそれも何度か繰り返すと慣れてしまい、心が動かなくなってくる!


しかし人間とは・・・なんと贅沢で、欲望の塊なのか!物足りないと言ってしまったが、物足りないのは自分の心が準備出来ていないからである。欲望のままに過度な期待をして、それがなければそれが不満・・・。実に身勝手でワガママである!そこにある自然に感謝、感動すればいいだけなのに、過去の素晴らしい景色や経験と比較評価し、自分で価値を落としてしまっているのである!


コレは反省しなければいけない。新たな気持ちで自然に感謝、感動できる登山をしていかなければいけない。ちなみに大霧山は素晴らしい景色を持っている山で、何も不満を感じるような場所ではないのである!自分がニュートラルな心を持ち自然を楽しめるよう、次は心を改めて山に登りたい!


さて、次回も登山の回となります(汗)!11月は中々時間的余裕がなく、日帰りしか出来ず登山ばかりとなりそうです。次回は気軽に楽しめる日本百名山の予定!お楽しみに!