銅版画 メゾチント作品の

印刷作業をしました。

 

予定では2種類刷るはずが

色々慎重に作業をしたら

1種類のみで時間切れ。。


まあ、こんな日もあります。

 

※※※

 

「印刷の作業をする」

 

言葉にすると一言で終わるけど

作業のためには、色々と準備があり

やることはたくさんあるのです。

 

まず、紙の準備。


事前に必要な大きさに切ってあれば

すぐに使えますが

無い時は、紙の裁断から始まります。

 

紙は2種類必要で、


土台になる「ハーネミューレ版画用紙」

仕上がりサイズより、大きめに切る


上に貼り込む「雁皮紙」

銅版サイズよりほんの1−2ミリ小さく切る。

 

裁断したハーネミューレ版画用紙は、

大きいバットに水を入れて浸してから

紙の芯まで水分が染み込むよう

ビニール袋に包み、しばらく置きます。

 

そして、インクの準備。


これも事前に練り合わせてあれば

そのまま使えますが

無い時は、何種類かのインクと油を

それぞれの分量を合わせ、よく練ります。


→ ここで、手には多少のインクがつくので

都度拭き取る。

 


他にも、

必要な作業や道具があります。

 

・雁皮紙をハーネミューレに貼る糊を溶く

・インクをすくい銅板にのせる厚紙のヘラ

・余分なインクを拭き取る布地2種類

・インク汚れを落とすための灯油&ウエス

・作業用ゴム手袋

・作業台が汚れないように敷く古新聞 

など・・・

 

そして、

肝心のプレス機の圧力調整と

プレス台に汚れがないか確認。



 

銅版画を始めたばかりの頃は

段取りが曖昧だったので

いちいちメモを見ながらの準備。


これだけでもう、、


相当な時間がかかっていました。。涙


 

今となってはお馴染みの動作。

大抵の材料は

普段から準備・ストックしており


刷りをやるぞーと決めた日は

それらを自動的・無意識に

支度が出来るようになりました。

 

そうして、刷った作品はこちら ↓

 

 

 

 

1枚ずつ、刷り上げる度

きちんとベニヤ板に貼り付け

水分とインクが乾くまで室内に干します。

 

今日は、全部で6枚。

限られた時間内によくできました!

 

銅版や道具たちは

綺麗にクリーニングして片付ける。


そして、次回に備えるのでした。

 

お疲れ様でした!