猫のパパ 「デスノートって何ページくらいあるんだろうね(タイトルと内容は全然無関係)」その1 | 猫のパパのブログ

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読むと人生の無駄遣いになる
内容ばかりですが(^_^;)
どうぞごゆっくり♪

草木も眠る丑三つ時。誰もいない校舎。いや正確には俺と彼女以外誰もいない校舎、のはずだ。なのになんでだろう、先刻から誰かに見られている、そんな気がしていた。もちろん誰かとは彼女の事ではない。むしろ彼女は俺の方など気にも留めずにひたすら出口を探し続けている。



……さかのぼること8時間前。自宅にて俺はノートを探していた。別にデスノートとかそういうたぐいのものではない。しかし、あのノートには俺の秘密が隠されている。夏休み前の補修も終り、明日からいよいよ待ちに待った夏休み。夏休み期間を利用して校舎を全面改装するとの事で机の中身はすべて持ち帰ってきたはずなのに、あのノートだけがかばんから消え去っていた。



工事のおっさん共に拾われて先生に届けられても取り立て問題はないのだが、なんとなく不安な衝動に駆られた。やっぱり探しに行こう。そう考え俺は学校へと向かった。



幸いにも俺の通う学校は自宅から徒歩15分。近すぎるために友達連中のタマリ場と化しているのが少々問題ではあるのだが。そして今もてくてくと歩いて学校に向かう。いつもと違うのは流れゆく景色。空はすっかり日が暮れ始めていた。



校門前に着くころには空には星空が見えていた。校舎も夜の闇に包まれている。夜の学校はなんとなく不気味に見えるから不思議だ。とっととノートを見つけて帰ろう。そんなことを考えながら校舎の入り口に目を向けると何か人影が見える。



そこに立っていたのがそう、何を隠そうこいつだった。



「アンタ、こんな時間に何してんのよ。」



同じセリフをそのまま返してやろうかとも思ったが、そんな俺の都合などお構いなしに彼女は言う。



「ちょうどよかった。アンタも用があってきたんでしょ。ちょっと付き合いなさいよ。」



こっちはむしろちょうどよろしくないのだが。



「ほら、グズグズしてないで行くわよ。」



相変わらずのマイペースにおれはへいへいとついていくことになった…。




→TO BE CONTINUED…



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