フランスの郵便配達夫、フェルディナン・シュヴァルが建てた宮殿 | チベット香【ねこのお香や】

フランスの郵便配達夫、フェルディナン・シュヴァルが建てた宮殿

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1879年フランスの郵便配達夫フェルディナン・シュヴァルが、一つの変わった石を拾い、宮殿を建てる事を決意します。

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 日本に於いては、前年の明治11年に大久保利通が東京で不平士族に暗殺された(紀尾井坂の変)年です。
 フランスに於いては、「1879年にマクマオンが大統領の座を退くと、共和派のジュール・グレヴィが大統領に就任した。これ以降、言論・出版の自由が保障された。」という年のようでが、経済的にはあまり良い時代ではないようです。

 建物の規模は、横幅26m×縦幅北14m、南12m×高さ10mです。
およそ110坪の宮殿です。

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 場所的には、このような辺りのようです。グーグル・アースのストリート・ビューでは、見る事が出来ませんでした。(GPS coordinates: N 45 15.314 E 5 01.624)

そして、非常に簡単に書くと次のようになります。


・1867年、郵便配達夫に就任。(31歳)

・1879年、石につまずく。理想宮の建設開始。(43歳)

・1896年、郵便配達夫を退職。(60歳)

・1912年 シュバル宮殿竣工。(76歳)

・1924年8月19日、永眠。88歳。

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最初は、手に持って石を運んでいたようです、このように一輪車を使うようになったのは、後からのようです。

もう少し補足した記事をWikiから、ご覧下さい。


フェルディナン・シュヴァル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB

 フェルディナン・シュヴァル(Joseph Ferdinand Cheval, 1836年4月19日 - 1924年8月19日)はフランスの郵便配達人。33年の歳月をかけて自力で巨大な城塞を建設した。今日ではシュヴァルの理想宮 (Palais ideal) として知られる。

 彼は、毎日三十キロもの徒歩での配達をしているうち、空想を楽しむようになった。それは、「おとぎの国の宮殿」の有様であり、彼の中で段々と具体的な形になっていった。彼は、この益体もない妄想を、人に変人だと思われると思ってだれにも話さなかったし、もちろん現実に再現しようという気もなかった。そんな彼が理想宮の建設を始めたのは1879年、43歳の時であった。

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やはり、どこか誇らしげに感じる写真です。

 仕事中、彼は転びそうになった。その原因となった石を拾うと彼はその奇妙な形に魅了され、家に持ち帰った。翌日同じ場所を通りかかった彼はさらにすてきな石を見つけたので家に持ち帰り、これがきっかけとなって石の収集を趣味とするようになった。

 このときから彼は仕事中に見つけた様々な石をはじめはポケットに、後にはバスケットに、そして最後は台車を用い、仕事以外にさらに十キロも歩いて回収し、それを夜に積み上げ始めた。村の住人たちは一人で奇怪な建築を造り続ける彼を馬鹿者呼ばわりした。上司である郵便局長からも行動を問いただされたものの、シュヴァルはその趣味に情熱を燃やすのをやめることはなかった

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建築途中でしょうか、宮殿前は雑然としています。

 建設を初めて20年間は外壁の建設に用いられた。城のデザインは様々なスタイルの折衷からなり、聖書やヒンドゥー教の神話にも影響を受けている。石と石とは石灰とワイヤー、セメントなどで補強された。


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宮殿-東側:公式サイトより。

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宮殿-北側:公式サイトより

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宮殿-西側:公式サイトより

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宮殿-南側:公式サイトより

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テラス:公式サイトより


シュヴァル宮殿の動画です。

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Le palais ideal du facteur Cheval (Drome - France)
http://youtu.be/PORBy6-whWY




以上のようにWikiだけを見ると、たった一人で宮殿を建てたように思いますが、アンサイクロペディアでは、少々違うようです。


シュヴァルの理想宮
http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%81%AE%E7%90%86%E6%83%B3%E5%AE%AE

 1879年、フェルディナン・シュヴァルが、「自分の手で一軒家を建てる」と語った。オートリーヴの郵便配達夫であったシュヴァルには、当然、建築についての知識などなかった。

 まずは資材集めから始めたシュヴァルであったが、数日後にはシュヴァルの職場にも話は伝わったが、それを聞いた上司や同僚たちはシュヴァルをからかい、時には工事現場まで冷やかしに来ることもあった。シュヴァルはそんな心ない仕打ちにも負けず、ただ黙々と一人で必死に土地をならし、石を積んだ。

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 建設開始から一年が過ぎ、やがて家の基礎部分が出来上がり少しずつ完成像の輪郭が現れてくると、周囲の人間の態度に変化が起きてくる。なんと、飲み物を差し入れたり工事を手伝ったりするようになったのである。郵便局の同僚たちだけでなくオートリーヴの村人たちも、シュヴァルを労い、笑顔で工事を手伝った。

 多くの協力を得て工事は着実に進んだ。そして、ついにあと少しで完成というところで、シュヴァルの同僚が次のようなことを言ったのである。
「なあ、フェルディナン。どうせならもっと大きい宮殿みたいな建物をおっ建てて、世間の皆をあっと言わせてやろうぜ。俺たちならきっとできるさ」
元来ノリの良い性格をしていたシュヴァルは、目を輝かせてこの提案に乗った。こうして、建築士はおろか設計図すらもない、ズブの素人たちだけの宮殿建設が始まった。

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 宮殿を目指すとはいえ、シュヴァルたちに余財はなく、見た目がきれいな岩や面白い形をした石を拾っては建設現場に運び、宮殿の飾りとした。工事に携わった多くの人はそれぞれに職を持っているため、建設はもちろん石運びも仕事が終わってからの作業であった。

 しかし、1894年にはシュヴァルの娘アリスが病気で他界するなど、 全てが順風満帆だったわけではなかった。それでも、建設作業員のリーダーとして、シュヴァルは娘の葬式の日以外は決して作業を休まず、他人の前で泣き言を言いもしなかった。

 それから二年後の1896年、シュヴァルは29年勤め上げた郵便局を退職し、いよいよ宮殿建設に専念する。1899年には宮殿の東の正面が完成。この時点で、起工から実に二十年が経っていた。この頃には既にベテランの貫禄すら身に付けていた作業員たちは、宮殿に遊び心を反映させていく。

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 一緒に石を積んだ仲間が相次いで死んでいくなど、幾多の困難と悲しみを乗り越え、ついにシュヴァルは宮殿を完成させた。竣工は1912年で、シュヴァルの同僚や村人といった最初期の建設仲間は、そのほとんどが落成を見ることなく他界してしまっていた。

 1971年に大規模な修復工事が行なわれ、理想宮は現在は一般公開されている。その割りには完全に崩壊した部分も少なくないという。


 事実としては、今から百年前に全くの素人が、石を一個づつ積み上げて三十三年かけて宮殿を築きあげ、それが現在も残っていて、名所になっているという事です。
そして、フランス人にも助け合いの精神が、あったようです。

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気になる、入場料です。


◇個人料金

大人: \770

子供(6-16歳): \540

学割・障害者割引:\630

音声ガイド代: \260


◇グループ料金

大人:\540

子供(3-16歳): \410


◇観覧時間

12月~1月:9:30~16:30

2月~3月:9:30~17:30

4月~6月:9:30~18:30

9月:9:30~19:00

10月~11月:9:30~17:30


郵便配達シュヴァルの理想宮
http://www.facteurcheval.com/


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by GJ Plisson



最後にもう二本、動画をどうぞ。

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Le Palais Ideal de Ferdinand Cheval
http://youtu.be/Bl1wfz6LK20



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LE FACTEUR CHEVAL, SON PALAIS IDEAL
http://youtu.be/xasjZ_PksR0








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