2012年7月3日  告知翌日 | 毎日笑って過ごしたい~2012年耳下腺癌摘出~

毎日笑って過ごしたい~2012年耳下腺癌摘出~

2012年夏、耳下腺腫瘍の摘出手術を受け、検査の結果、悪性(腺房細胞癌)と診断されました。
2023年現在、幸い再発や転移もなく、穏やかで楽しい毎日を送っています。

告知翌日。

夫に、今日は会社を休むから、寝ていなよ。授業参観は行くから。
と言われる。
昨夜も、先生に貰った、病名が書いてあるメモのような紙を見せただけで、何も話さず、先に寝たわたし。
普通に過ごしたいから、会社に行って。と、送り出した。


この日は、長女の授業参観。
どんな病気になっても、世の中は変わりなく、
私が癌でも、もちろん授業参観は中止にならずあせるあせるあせる

前日久しぶりの外出で、からだ的にもかなり疲れてる中、
参観前に次女を幼稚園を迎えに行ってから・・・という、
なかなかのハードスケジュールをこなす。


学校へ。
私は、小学校の雰囲気がとても大好き。
子どもたちの走る姿や、鉄棒してる姿、チャイムの音も、桜の木も。
いつもと変わらない私の大好きな学校。

私は子どもたちの友達とも仲がいいので、
長男と長女の友達に、いつも通り声を掛けられる。

顔見知りのママに話しかけられる。
普通にしゃべる。
入院を知ってるママや、誰かに入院を聞いたママに、
大変だったね。痩せたね。もう大丈夫なんでしょ。
と話しかけられる。
私は、
うん。大丈夫。
と答える。

私が病気をなかったことにするようになるきっかけは、
この日の学校だったと思う。

みんなから見れば普通なことが、嬉しかった。
病気を忘れて生きられたら、楽なんじゃないかと、
生きるために、普通に子育てをするために、本能的に思ったのかもしれない。

夜。
寝室で、夫と少し話す。
泣いていた。
ごめんね。としか言えなかった。
自分の両親や、夫の両親に対しても、その思いだけだった。