主治医の話を少々。
私の主治医は巨大な病院の胃外科部長の一個下の役職です(多分)。
一個下、というのは、朝の回診の時に胃外科部長の代わりに廻ってくることが時々あるからです。
テレビドラマなどで見たことがあると思いますが、病院の偉い人が医師や看護師を大人数連れてすべての患者を廻る「回診」というギルドイベントがあります。
大抵、病室に入ってくると担当医師が状況の説明をして、偉い人が
「良くなってきているから、がんばってね」
と一声かけて次へ行くという繰り返しです。
おわかりかと思いますが、これには何の意味もなくて、患者であるプレーヤーはただの大名行列を見せられているだけです。レアアイテムはもらえません。
なので、いつもハイハイって感じでスルーしてたのですが、ある日、私の主治医がその役割で廻ってきたんです。
あれま、そんなに出世したんだ!と思ってたのですが、この主治医、ちょっと人がいい性格なんです。
普通の回診なら10秒で終わるのですが、いろいろと1,2分は話をしてる。
自分の主治医だからかと他の病室ものぞき込んでみると、やっぱり同じように話をしてる。
これじゃあ引き連れられている医師や看護師も大変だな~と思いました。けど、どっちの方が患者にとっては安心か、分かりますよね??
実はこの主治医の特徴は、感情をすぐに顔に出すことなんです。まいったな~というときは本当にそんな顔をする。告知の時も本当につらそうな顔をして説明する。状態がいいときは病室に入ってくるときから笑顔だったりする。
まあ、これも相性の問題なのでしょうけど、私としては感情を表に出してくれる医師の方が、やりやすいなと思ったわけです。
でもねぇ。始めてこの病院に来たとき、胃カメラの画像見て、絶望的な顔をするのはどうかと・・・。
画像見ながら頭をクシャクシャしてましたよ(笑)。