べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(16)さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい) - NHKプラス
世継ぎの徳川家基が鷹狩の際に急逝した。
それは鷹狩用の『呪いの手袋』によってもたらされたと噂されている。
この手袋は大奥総取締:髙岳に妹姫が兄への贈り物にするからと、頼まれて田沼が作らせたものだった。
家基と意次があまり仲が良くないことに目を付けたアノ男が裏で糸を引いている。
意次に頼まれて、平賀源内は手袋に仕込まれていた毒を調べて、手袋の秘密に近づいていた。
忍び寄るアノ男の魔の手から、源内を守ろうと意次は探るのを止めるように伝える。ところがそのことで源内との間に溝ができてしまう。
江戸の町で本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、発明家と様々な顔を持ち、エレキテルを発明(→発明したわけではないのだが)した人気者だった平賀源内は少しづつ壊れていった。
心配した蔦重が尋ねていった源内の屋敷には、かなり癖のあるたばこの香り(阿片か)が立ち込めていた。
正月に出す戯作の依頼をしたが、源内の言動は妙だった。
そんな中で源内が知人を斬って投獄されたという知らせが入るのだ。
源内は住まいをあてがってくれたのは田沼だと信じていたが、田沼はあずかり知らず、源内は『呪いの手袋』の真相に迫りそうだと思われ罪を着せられたのだ。。。
投獄された源内を助けたかった田沼だが、源内を助けることで次の闇が蓋を開けることになる為に手を差し伸べることはできない。
こうして罪人として源内は処刑された。蔦重は誰も源内の亡骸を見ていないんだから、奇天烈な源内のこと。牢内の人間と仲良くなって、密かに牢から逃げだしたと噂を流した。。。
私は、小さい頃から田沼意次と平賀源内は仲良く持ちつ持たれつの関係だったという記憶がある。
これは『天下御免(1971)/NHK』というドラマの中で山口崇演じる平賀源内が活躍する面白い時代劇で、田沼は源内の才能を面白がってパトロンを買って出ていた印象が強いからだ。
脚本は早坂暁、音楽は山本直純で底抜けに明るく、江戸市中で理不尽なことも頓智みたいに面白おかしく切り抜ける源内さんが大好きだった。源内さんは投獄されるも牢を抜け出して、好き勝手に諸国を漫遊し続けるというラストだった。蔦重はこのラストの方が気に入ったろうなぁ。。。