テレビ朝日開局65周年記念 松本清張 二夜連続ドラマプレミアム 第一夜「顔」 第二夜「ガラスの城」|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)

 

テレ朝と言えば、やはり土ワイ(土曜ワイド劇場:2時間ドラマ枠)が思い浮かぶ年代なのです。

土ワイと言えば松本清張は外せません。

実は「絶対失敗しないので(キリっ!)」の米倉涼子さんも2004年にテレ朝の木曜ドラマ枠「黒革の手帳」(松本清張)で注目され、それが後にテレ朝の「ドクターX」に繋がっていきました。

 

今回の松本清張のドラマプレミアムの一夜目には、同じくテレ朝の木曜ドラマ枠「黒革の手帳」で主人公を演じた武井咲が出演しています。

「顔」は1956年に小説新潮に掲載された短編だそうです。原作では男性の俳優が身ごもった自分の恋人を殺しちゃう話なのですが、このドラマではデビューを目前にした女性歌手が自分との動画撮影した恋人を殺してしまう話に変更しています。

恋人を殺してしまった歌い手に武井咲、殺人犯の唯一の目撃者に後藤久美子を配役しています。

後藤久美子は宮沢りえとともに『国民的美少女』と呼ばれた女優さんですが、落ち着いた低い声と話し方でお芝居はあまり上手ではなかった記憶があります。で_やっぱり今回もお芝居はそんなに良くはありませんw ただ、先に書いたように落ち着いた語り口が役とマッチしたので最後に余韻が残る終わりになったと思います。

顔 (松本清張) - Wikipedia

Wikiで確認すると1958年から何度も映画やテレビドラマになっています。

 

第二夜の「ガラスの城」は1962年に女性月刊誌に発表された小説です。

主人公の田鶴子を木村佳乃さんが演じています。元々の小説から設定されていますが、このドラマは最初の視点(第一部)は三上田鶴子(木村佳乃)が語り、次の第2部は的場郁子(波留)が語ります。

脚本を大森美香さんが書いており、都会の女性が抱えている虚無感や孤独感が伝わる内容になっています。こちらは、今まで1977年2001年2024年にテレビドラマ化されているようです。

 

2作品ともTverで見ました。原作が古いのでどうしても古臭い感じはぬぐえませんが、「ガラスの城」の2人の女性の抱える孤独感は伝わりました。女性が仕事を持って生きていくのは本当に難しいし、同じ社内の人間が味方とは言い切れないのが、複雑な気持ちになりました。

※ドラマの最後は社内の人は温かいのですが、へそ曲がりの私は主人公のように心から良かったとは思えません。

 

松本清張の話は人間の愚かな部分が引き金になって起こす犯罪の話なので、モチーフを変えると新たに色んなドラマになるところが何度も作られる要因なのかも_と思っています。

 

こたつでミカン片手に見てくださいw

本気で松本清張作品をみるならば、自分は「砂の器」(1974)、「鬼畜」(1978)「疑惑」(1982)を見るかな。※U-next、Huluはコンプリートしています。AmazonPrimeはレンタル300~330円です。