まだまだ幸せになるけどね‼︎

今日は息子、通称『若』の11回目のお誕生日でした。
私も無事お母さん歴を更新です。

若のリクエスト料理を並べ、
若の大好きなケーキを飾り、
ハッピーバースデーを歌い、
お祝いをしました。

あの時、この子を抱えて飛び降りなくてよかった。

私は幸せなのです。
『子供は出来ません、貴女の体では出来ても育ちません、そして育ったとしても産むことが難しい、妊娠、出産は無理だと思っていてください』と言われていた私に宿ってくれた小さな命でした。
色んな事を乗り越えて、三日がかりの出産をして、11年前の夜の8時ちょうどに生まれてきてくれました。

若が私を『お母さん』にしてくれました。

『無理』を最初から『無理じゃない』という結果に塗り替えながら、若は生まれてきてくれました。
どんなに私がダメになりかけても、いつも若は疑うことなく、『お母さんは僕のヒーロー』と言って、私を信頼してくれてきました。

信頼するという姿を見せてくれて、
伝え続けて教えてくれたのは若です。

お買い物に行くと重たい荷物の方を
『お母さん、重いの俺が持ってあげる』と
私より小さな体なのに持ってくれます。
『俺がお母さん守るからな、大丈夫』と言ってくれます。
まだまだ守られてていいよって言っても、
『お母さん、弱いもん。すぐ泣くし、すぐ倒れるし、子供より子供やもん』と笑います。

若は疑うことなく
『俺はお母さんの宝物やから。
俺を宝物って言ってくれるお母さんがな、
俺にとっても宝物やねんで、いつもありがとう』
そう言って、抱きしめてくれます。

もうどっちが親で子供かわからないくらい、私は若に助けられているのです。

よく、どうやって育てたら若みたいな子に育つの?と聞かれます。

私は特に何もしません。

あれこれと手をかけません。
若が出来ることは若がやれる事だからしてもらいます。
何かを決める時には若がどうしたいかを聞いてその決意を優先します。

信頼しかしていません。
信頼しているという
言葉と行動をズラす事なく
一貫してみせています。

若がどんな道を選ぼうと、
若が私の息子であることに
何一つ変わりはありません。

心配は私の中に納めて、
信頼を若の胸に届けます。

私の心配で
若を縛り付けはしません。
心配だから…という私の気持ちで
私が安心したいがために
若の2度と帰らない、今…を
奪う事は若の為にならないから。

そして私は私で生きたい様に生きてるので
ありのままの私を見せているだけです。

どんなときも

『若はお母さんの宝物』

この言葉を贈っているだけです。

本当の事を伝えている、ただそれだけです。

若が教えてくれた
信頼するという学びを
若に出来る様になったよって
見てもらっているだけです。

私は幸せなのです。
若のお母さんになる事を
若が選んでくれたから。

とても幸せなのです。

『産んでくれてありがとう』

今日、若は私にそう言ってくれました。

幸せ過ぎです。
ありがとう。