11日9時45分


郵便屋さんが来た。


配達証明郵便でした。


差出人は

虎ノ門に住所がある弁護士さんから。






また、何かが始まるな。



D社宛にどんな郵便物が

届いているのかなんて

全く気にしていない支配人は、

S崎の机のど真ん中におかれた

白い封筒に気づくことなく。



S社の仕事関係者へ電話を掛けまくり、

【敵】に廻った人間たちの動向を

必死に探っています。


自分の味方を増やすべく、

嘘とハッタリかましまくり。


あっちに良い顔、こっちに良い顔。


そっちに誰かの批判、悪口。


取り入る行動と発言が

まるで詐欺師でヘドがでる。


午前中のくそ忙しい時間帯に、

呑気に電話で長話できるのは

お前くらいのもんだ。


迷惑なのよ、気が付け馬鹿。



自分に降りかかってきている

火の粉にも気づけず、

炎上しそうになった時に、

他人に火の粉を押し付けた。


さて、押し付けは完了したけど、

今度の弁護士さんは、

どこの誰に雇われたんだろ??


○●○●○●○●○●


10時50分。


支配人が外出しました。


S崎の机を見てみると、

白い封筒が無くなっています。


出掛ける少し前に、


「これから出掛けるんで、

そちらに寄ります」


と支配人は誰かに言っていた。



きっと、相手は○山だ。




自分はもうD社と、

関係ないからだろうか。


ルンルンしながら出て行った。

(エロ部長も同意見)




自分が作りだし、

決算書に明記されたままの

大借金(3億ちょっと)と

恐ろしい額(ん千万)の未払い金。


他人が責任を問われることになり、

嬉しくて仕方がないのかもしれない。



「あっぶねぇぇ!!(爆笑」


みたいな?



楽しそうな支配人に、

不幸を願わずにはいられない。



○●○●○●○●○●


11時50分。

出先から支配人が電話してきました。


「S崎さん来てる?」と。


携帯に電話しても出ないのでしょう。

(自分の債権関係で、

自宅が売れそうらしく、

銀行と交渉中のはず)


弁護士からのお手紙の件の

話しだろうな。


○山と一緒に内容を確認して、

内容にびびったのかもしれない。


○山にどうするんだ?って

詰め寄られたのかも知れなし、

D社の代表取締役の○本を

自己破産させる手続きでもするつもりか?


出た時のルンルンさは声に無かった。