自分の机に座って、

くすくす笑っているエロ部長。


何を見て笑っているのか

気になったので聞いてみた。


すると、


「よくもまぁ」


「これだけの立派な事が

書き出せるよな」


「今だって同じ業務やってるのに、

何一つととのってねぇじゃねぇか」



プロポーザル方式の入札で、

提出した提案書に対し、

ばすっとダメだし。


呆れてくすくす笑っていたのです。


「よくこれだけ

嘘を並べられたもんだ」


「実際にこれだけのことを

やれるのかってんだよな」



副支配人がいるにもかかわらず、

毒を吐き続けたエロ部長。


便乗して、私も毒を吐いた。


だって、提案書なんですから、

こちらが提案したことは、

履行するのが当たり前ですもん。



「いいんじゃないですか?」


「来年度からはS崎さんが

担当者なんですから」


「提案した事に対しては、

しっかり責任を持ってもらいましょう」


「今、整えられなくても、

S﨑さんなら

整えられるから

自信を持って提案したんでしょうし」


「じゃなければ、

区からクレームが来ますからね」



黙っている副支配人。


何も分かっていないS﨑が、

やれるわけがないと

S社全員が分かっているのに、

わざと刺々しく言ってやりました。


部長は爆笑。


私とエロ部長の発言は、

馬鹿社長のことも、

批判しているのと同じだから、

副支配人は

相当頭に来ているはず。


でも、事実だから。


頭にきているなら、

その提案書の実現を、

血眼になって、自ら現場に立って、

実践して、実現して、

私と部長を見返せば良い。



嘘とハッタリと見栄だけでは、

仕事は遂行できません。



部長がいなくなってしまう来年度。


S崎と支配人に、

大嘘のツケを体を張って、

払って貰いましょう。