12月1日


D社あてに、

税務署から電話が来ました。



「源泉所得税のお支払いについて」


ということだったので、

S崎に電話を代わらせました。



「お名前は?」


「6月分~?」


「合計額は?」


「納付書は送ってくれました?」




多分、間違えた事を聞いたので、

説明してくれたのだと思いますが、

何を言われているのか分からないらしく、


「検討してみます」


と答えていた。


検討しなくて良いから。




電話を切った後、


「S崎さん、

所得税は従業員からの預り金なので、

会社は支払う義務があるんです」


「法律で決まってるんです」


「・・・そりゃそうだよね」


「納付書は、1度、まとめて

送られてきますから、

無くなったのなら

自分で取りにいくもので、

税務署が送ってきてくれるものでは

ないんですよ」


「納付書、見たことありませんか?」




多分、D社の方は、

半年に1度の納付にしているはず。


だとしても、

3月からMさんが来なくなり、

5月頃からS崎が

モラハーランドD社の経理関係に

係り始めたんだから、


一度も見た事が無いはずがない。


「わからないなぁ」


「俺、総務はやったことがないから」


・・・・・。



「総務じゃないですよ、経理です」


「・・・・・」




こんな奴に、

会社の経営がどうとか、

財務管理がこうとか、



言われて聞いている支配人。



あふぉ。