馬鹿な女だ。


せっかく税理士さんが、

税務署の調査対策として、

色々アドバイスをしてくれているのに、

まるで、責められているかのように、

反論しちゃってるよ。


副支配人の土 建 保険料が、

会社で支払い続けられているのは、

疑問に思われる可能性が高いから、


危険な物は省くために、

解約の手続きは、しておいた方が

良いと思います。


この言葉に、


なんだから、

いいんじゃないの?」


「事実上、

無償で仕事しているんだし。」


馬鹿丸出しの返事をした。


「でも、事実として、

退職金を支払うという形で、

決算書は申請しているのですから」


「退職金はさ、毎月50円ずつ、

私が現金で貰っているってことにすれば、

別に問題はないんでしょ?」


いや、そこじゃねーし。


話しがすり替わってしまって、

税理士さんは黙ってしまいました。



決算書に、役員退職金として、

700万円計上されているのに、

事実上は仕事をしているから、

保険料くらいいいんじゃないか。


というのであれば、


仕事は今まで通りやっているのに、

退職金を貰って、辞める必要が、

どこにあるのか。


という疑問に繋がる。

普通に考えられる人であれば、

普通に出てくる疑問。


辞めた理由、辞めてもらった理由、

どちらかが必ずあるはずなのに、

どうせ説明する気だろ?



そのまんま調査員に言って欲しいけど、

黙ってしまった税理士さんの代わりに

一応、警告してみた。


「決算書に退職金、

700万計上されてるよね?」


「退職した人の保険料を、

会社が払っているのは、

誰が見てもおかしいよ。」


「ただでさえ、1つの会社で、

社会保険料と土 建 保険の2種類、

支払いがあるのだって、

調査の人から見たら、変だと思うよ。」


と言ったらば、


「だって、

部長だって 土 建 じゃん」


はぁ?


「え?だってそれは、

会社が社会保険に入れてあげれないから

土 建 で勘弁してもらったんでしょ?」


「・・・うん。」


「それに、奥さん、

名字が違うよね?」


「え?でもそれは、

保険の方も届出してるよ?」


「そうじゃなくて、

社長と名字が違うんだから、

妻としての加入は無理でしょってこと」


「・・・・あぁ、そうか。」


「だからね?退職金の支払いの話しは、

今の話しではどうでもよくて、

つっつかれる材料を一つずつ、

消した方が無難じゃないかって・・・」


「今更そんな事を言ったって、

払っちゃってるんだからさ。」


「それはさ、

解約の手続きさえしていれば、

解約の手続きを忘れていたので、

これから退職金から返してもらいますって

言い訳すれば誤魔化せると思うけど?」


「・・・う~ん でもさ・・・(ゴニョゴニョ」


「え?なに??」


「他にさ、

加入できる保険が無いじゃんむかっ


何を言ってんだ?


「国民健康保険に加入するのが、

普通でしょ?」


本当は、フェイクカンパニーで、

社会保険に加入しろよって言いたかったけど、

めちゃめちゃ機嫌が悪かったので、

止めておいた。


そーしたら、副支配人から出た答えは、


「だって!

国保じゃ高いじゃん!!

高い保険料なんて、

払えないわよ!むかっ


あっそぉ。そんな理由ですか。

給料めちゃめちゃ取ってたんだから、

それが当たり前だろ?


ふーん。

自分さえ良ければいいなら、

もう何もいわねーよ。



その考えが、会社にどれだけ、

悪影響を及ぼすか、

自分たちの考えが、どれだけ甘いのか。


調査の時に分かればいいや。



まぁ、たった2日の調査じゃ、

そこまでたどり着けない可能性の方が、

高いとは思うけど、


税理士事務所に電話を掛けてきた、

税務署の担当さんは


「とっかん(特 官)」という部だそうで、

多分、ベテランの頭の切れる方がおひとりで、

調査すると予想されるそうです。



何かしらを「掴んで」いての調査なら、

それを中心に調査されるので、

他を探られる可能性は低いそうで、

どちらかというと、そっちの方が、

ありがたいそうで、


一般の調査の場合、

支配人と副支配人の考えでは、

かなり危険だそうです。


まず、モラハーランドは、

入社の時に、扶養控除の紙(緑のやつ)を、

書かせませんので、

年末調整前に辞めた人の人件費で、

相当つつかれると予想されるそうです。



税理士さん側は、

調査当日、

副支配人には出勤して来ない方が、

良いと考えているようですが、

それは現実的に無理。


かなり打ち合わせをしてからでないと、

絶対にボロが出ます。


打ち合わせをしていたとしても、

支配人がボロを出すでしょうが。



とりあえず、人の忠告を、

自分の利益のために、

聞き入れられないのであれば、

真正面からぶつかって、

砕け散って貰うしかない。


国税局からの納税催促に、

逆切れした女ですから、

この際思い切って、

色々指摘されて、もらいましょう。