社内に モラ課長がいました
電話を切り
「なんで私がキレられてんの?」
「ふざけんなよ こいつ・・・」
と 思わず呟いてしまいました
あまりにぶちきれていたので
モラ課長が珍しく
「どうした?」
って聞いてきた
「請求催促の電話を私が受けるのも
おかしい話なのに 相手に怒られるし」
「社長に連絡入れりゃ
対応しろって言われるし」
「嫌だって言ったら キレやがった」
きょとんとした顔で
「事務所に居るんだし
電話を受けるのも仕事だから
仕方が無いんじゃない?」
「あー うん そうね
S社のだったら私もそう思えるよ」
「え?あ!?D社の方なの?」
「うん そう
滞納多すぎて
いろんなところから
私が怒られてます」
「それは・・・・ だよね」
「私はさ?
電話出てあげてるだけでも
ありがたいと思えって思うわけ」
「なのに 感謝の気持ちも謝罪もなく
じゃー ついでにあれやって
これやってって おかしくない?」
「どうしてD社の電話に
真弥ちゃんが出てるの?」
「でしょ?おかしいでしょ?
でも私が電話にでなけりゃ
どうして電話に出てくれないの?って
文句言って来ると思わない?」
「まぁ 確かに・・・
電話に出てくれていることに対して
何とも思っていないんだろうね」
「何様なんだよ!
D社の電話なのに 私の上司ヅラすんな!」
「ったく ほんっっっっっと!
刺してやりたいくらい ムカツク!!」
と言ったら
「もう 刺しちゃってくれよ」
「そうすりゃ俺の抱えている悩みも
全部解消されるよ・・・・」
あれ?マジ返し?
「あ?そうなの?どこにする?
ハロワ?警察?税務署?」
「ハロワでいいんじゃね?
調べられたらこの会社アウトだし」
ほほー なんだか様子が変
と思っていたら
モラ課長がしゃべりだしました
「近々 クーデターが起こるから
身の振り方 考えておいた方が良いよ」
知ってるけど 知らないふりをした
「へー そうなんだ?
今まで起こらなかった方が
おかしいくらいだよね」
「かなりでかい クーデターだから
いつまでも ここにいると
今受けている被害なんて
比べ物にならないほどの火の粉が
降りかかってくるよ」
「ふーん 元々 次探しはしてるから
お知らせと心配 ありがとうね」
「期日も決まってるし・・・・
ぶっちゃけ 若手社員全員
一気に同時に辞めちゃうからさ」
「あ そうなの?
でも 仕方が無いよ
こんな会社だもん」
「・・・・だよねぇ」
モラだから 一時的なものだとは
分かっているので
何とも思いませんが
モラ特有の 一時激落ち込みの姿を
モラ課長が見せました
土曜日のミーティング以来
私と 何も知らないエロ部長と
支配人と副支配人以外の従業員と
顔を合わせていないようです
自分の部下だちが
こんな状態になっているとは
全く気が付いていない経営者たち
仲良し元夫婦
見えていないって マジで怖いわ
KYってやっぱり命取りだね