モラハーランドD社
専務のMさん
昨日副支配人が電話で
国税局にキレていた ところを
見ていた一人です
「ねぇ 真弥ちゃん
昨日の副支配人が
電話していた相手ってさ
国税局でしょ?
あれだけ感情的になって
キレまくって
上から目線で怒鳴ってたけど
あれは・・・まずいよね」
「国税局ってさ
差押を強制執行する権限を
持っているわけじゃん?
普通だったらさ
支払していないのはこっちで
悪いのはこっちなんだから
執行されたら怖いから
あんな風には言えないよね」
困惑した顔で
私に訴えてきました
どこから教えてあげようか
悩んだけど
私の学んだことを伝えました
「副支配人はお上に
ごめんなさい とか
すみません とか
どんなに自分に非があっても
本当は言いたくないんです
頭を下げるとか 嫌いですしね
税金も
『払ってやっている』
という感覚なんです
だから 納税が
法律で決まっているということも
知らないと思いますよ
払えって言うから
払っているだけで
払わなかったら本来は
有無を言わさず差し押さえられること
知らないんだと思います
経営者として
知っていなくてはいけないことを
ほとんど知らないので
こちらが驚くことを平気でやりますよ」
そしたらね 目を丸くしてね
「え?いくらなんでも
法律で決まっている事を
知らないってことはないでしょう?」
正しい反応ですよね
「少し前の話しですけど
国税局から支払うよう
電話がかかってきた時に
『それは法律できまっているのか
それをあなたが言う権利があるのか』
って聞いてましたから
”知らなかった”が正しいかな
それに 国税局に平気で
あんだけキレられるのは
有無を言わさず売掛金を
差し押さえる権利があるって
知らないからでしょ
知ってたらできないと思いませんか?」
小さくうなずく Mさん
納得していただけたようです
「だったら
教えてあげないと
だめだよね
危険すぎるよ」
がんばれ Mさん
私は何も言わないよ
だってさ経営者ってさ
責任ある立場なんだから
自分から学ぶものでしょ
第一 彼女はこれから
本当に代表取締役として
会社を興すわけでしょ
そんな立場の人に
国税局はね?とか税金はね?とか
教えるのって おかしくね?
私はさぺーぺーの
どんなに努力しても
昇給無し 残業代なしの
下っ端事務員だしね
そんな立場の人の方が
経営について経営者に語るのは
正しくないと思うし
聞かないでしょう
Mさんが言って
どんな反応するか
楽しみだわ