専務の本音?


専務の心の中


専務と私の話し合い



からの続きです



どんな話しをきちんとしようが

専務の話を聞いたところで

お金が足りないことはどうにもできません



私と今後の話を始めたとき

会議用テーブルで書類を広げ

なにやら真剣な顔でそれを見ている専務


「これをね 申請しようと思ってるんだ

通るかどうかがまず 問題だけどね」


そう言って 私に見せたのは

国かな?が中小企業を支援してくれる

申請書類でした


数日前にMさんが電話をして

送ってもらうような手はずになっていたのは

聞こえていたので知っていました


本当の問題はそこではないと思いながらも



「もう こういうのに頼るしか

方法がないって思ったんですよね?」


「うん そうなんだけど どう思う?」


「・・・・正直に言ってもいいですか?」


「うん」


「あの・・・ これで申請が通ったとしても

借りたものは 返さないといけないんですよ」


「そうなんだよね・・・ 

こういうところから借りたら

必ず返済が発生するんだよね」


「それにですよ?

今現在足りないから借りるのに

どうやって返すおつもりなんですか?

毎月変えせる予定はあるんですか?」


「・・・・そこなんだよね」


「借りる先が関連会社だったとしても

借りたら返すのが当たり前ですよね?

それを守っていても毎月のように

再度借入が発生していて

今苦しい思いをしていますよね?」


「うん」


「返すあては あるんでしょうか?」


「・・・・・(苦笑い)」


「こうしなければ とりあえず今を乗り切れないのは

私も現実としては判ります


少し前に 私 言いましたよね?

色々買い込んだりしているけれど

払える『当て』があってですよね?って


その時Mさんは 笑って誤魔化しましたよね?


あのね 返せる当てがないのに借りるのは

自殺行為ですよ」


「・・・・だよね~・・・・」


「今現在 こんなに切羽詰っているのを

MさんやTさんのせいだとは 思いません

むしろ お二人は被害者だと 私は思っています

どこかで借りろと社長のTさんから

指示が出ているのであれば

Mさんがそれに従うしかないのもわかります」


「指示が出ていなくても

支払いをするためには どうにかしないと

いけないって思えば こうするしかないよね」


「随分前に 店を出すときに言いましたが

どこまでを限界としているんでしょうかね?

まさか まだ 見切りをつける段階を

考えないまま 経営しているんでしょうか?」


「・・・・・」


「私は経営者ではないですし

判断をするのも私ではありませんが

以前から何度も言っている通り

私はMさんの言うところの 理数系の人間で

効率重視の人間です


見切りをつける事に関しても

自分なりにはできていると思っています


はっきり言って

モラハーランドはもう 奇跡が起こらない限り

修復不可能で

奇跡を起こすだけの力を支配人は持っていません


やれることだけはやりたいと

Mさんが思うのであれば

貸付の申請をとりあえずしてみて

その後 また考えればよいと思います


ただ 一つ言わせて貰えば

想像している以上に 貸付金の返済は厳しい


これくらいなら返せるだろうと想定する金額の

半分程度の借入を申請することを勧めます」


「うん そうだよね わかった」



もっと他にも話しはしましたが

省略してこれだけのことを残します





360万円の借入だけなら

6月15日の支払いには到底足りません

(700万程支払いが不可能になります)



公的機関から借入ができなければ

その時点で D社の支払いはストップします



外注さんが 持ちこたえてくれるのであれば

まだ存続できるでしょうが

いつまで持ちこたえられるのかが

D社の寿命にもなってきました


最後にMさんに もう一つ忠告しました



「いいですか?

MさんとTさんは D社がなくなっても

自分達のせいだと思えば済むかも知れません


破産宣告してしまえば

あ~あ で済むかもしれませんしね


ぶっちゃければ

私から言わせて貰えば 事項自得です


だけれども

二人に係わったがために

被害を被る人がちが出てきますよね?


二人の事を信じたがために

D社がだめになったとき 

明らかに被害者になる人たちが

いらしゃいますよね?


お二人はいいですよ

自分達の意思でそうなったわけですから?


売掛事態 事実上借金なわけじゃないですか?

支払いが遅れる=借金返済が遅れる


そういう現実を理解して仕事をしていますか?


先方はそれでも仕事をしてくれているって

感謝の気持ちはありますか?


一緒に仕事をしたがために

信じたがために 協力したがために


共倒れになる可能性がある人たちがいるってこと

忘れないで 行動してくださいね」




これを言っている私の顔をMさんは

見ませんでした




私だって この会社で働いている責任は

私にあって

転職できない責任も 私にある


だから勤め先がだめになって 

非常事態になった時

私にそうなる前に 

それを回避することが出来なかったのは

私に責任があるという事です


雇われている立場の私でさえ

そうやって 常に危機管理をし

自己責任を追及し アンテナを張って生きているのに


経営者の立場で 人の人生を左右する立場なのに

先のことを考え 周りの人の事を考え

自分達の全てを見つめながら

生きていくことができないのであれば

人の上に立ち ふんぞり返って

事態を見極める事ができないような経営者は


この世から いなくなってほしいと

心の底から 思ってしまいます



雇っている人たちの人生が

自分にかかっているんだからと

踏ん張ることもせず

会社の金は俺の金

会社は俺のもの 誰に何を言われる筋合いはないと

傲慢に経営してきて 取り返しのつかない事に

してしまったモラハーランド支配人及び

それに従えたTさんMさんには

心から反省してほしいと思いますし


支配人と副支配人に至っては

モラハーランドが崩壊するのであれば 同時に 

地獄に落ちて欲しいと 心から思ってしまいます