Mさんの本音?


ブラック会社 専務の心の中




からの続きです




MさんとTさんがD社に来てすぐの頃に

私はMさんに忠告をしています



ところが 顧問もそうでしたが

私が支配人のことを ただ嫌いで

悪口を言っていると捕らえたようで

まともに聞き入れなかったところから

正さないといけないと思いました



「Mさん、私、去年の今頃言いましたよね?


どうして大手企業を辞めてまで

こんな借金だらけの 無力な社長な会社に

専務として入ってきちゃったのかって


今ならまだ間にあうから

Tさんと二人で よそで独立してやった方が

成功する確率が高いですって言いましたよね?


決算書を見ても 私の言っていることを

信じようとしなかったし

逆に私に注意してきましたよね?


今なら 私の言っていた事 理解できますよね?」


「うん わかるね」


「大体ね?初めがもうおかしいって

思いませんでしたか?


二人をD社に呼んで

がんばってもらおうって思っているのなら

二人を就任させる前に

自分が作った大借金をどうにか処理して

ゼロに近いスタートから始めてもらおうと

すると思いませんか?」


「うん」


「ゼロにするどころか

借金額を内緒にしていた上に

社会保険料や労働保険料や税金まで滞納していて

実際今 それはTさんの上げた利益から

支払いされてますよね?

そのことで なにか支配人は言ってきてますか?」


「いや 特には何も」


「当たり前だと思ってるかもしれませんよ


で その後だって

二人の事業で資金が欲しくて

金融機関から借入したいってなっても

S社からの借入金が3億以上決算書に

記載されていることと

借金を作った張本人が

代表職で残っているから

借入もできない状態で ギリギリで

経営してきてますよね?」


「うん 相談はしているんだけど

何とかするとかは 言ってくれるけど

滞納していた分を支払ったりしている分

足りないんだよね」


「余計なものをお二人が支払っているから

足りなくなっている事

支配人は知らん顔ですよね?」


「うん」


「むしろ 俺は関係ないような考えじゃないかな?

だからこそ 何とかする とか言っといて

何もできませんよね?」


「うん そんな気がする」


「360万円借りたところで

支払った保険料には全然足りないでしょ?」


「うん 足りてないね」


「債権放棄の話しだって

うやむやなまま 決算が来月ですよね?

どうにかしなくてはって 本気で思っているのなら

どうにかできるまで

税理士さんと自分から話す機会を設けると思います


だけど 一度も自分から連絡して

話しをしていたところなんて 見たことないですよね?」


「うん・・・ 放棄の話しもそうだし

どうするつもりなのか

何度か聞いたけど

その時だけ 何とかするって言って

結局 今まで何もなしだもんね」


「どれだけ今現在

切羽詰った状態なのか

支配人は 気がつけていないと思いますよ


今の状態だと

どうしてもお二人が支配人が作った借金も

返済していかなければ

会社がどうにもならないって わかります?」


「うん そうなんだよね

あれ(借入金)をどうにかしない限り

どうにも動けないんだよね」


「だから 前に言いましたよね?

S社の人から見たら お二人は

支配人が作った借金を返済するために

連れ込まれた かわいそうな人たちだって

言われてますよって


だって 支配人にはD社で稼いで

お金をS社に返済する能力は

ないんですから?」


「うん・・・・」


「何もかも 支配人が行ってきたことで

動けない状態になっていることを

支配人は 本気で気がついていないのか

それとも 気がついてない振りをしているのか

それか 本当に何とかなると思っている

お馬鹿かのどれかですよ」


「最近さ 思うんだよね

飲食系や建築系の経営者は

理系が得意な人でないと 経営できないって」


「そうですかね?

そうとは限らないとは思いますが

ここに至っては

理系云々 以前の問題です


言いましたよね?

支配人は 会社を大きくするために

貯蓄しておくとか そんなことは

脳の隅っこにもありません

あれば あるだけ 使います


良い例が 自宅購入の時の話しがあります


銀行が 支配人と副支配人の収入なら

6千万円お貸しできますって言ったら

全額 借りちゃうんですよ


使う分だけを計算して借りる


普通なら そうしませんか?

利息だって馬鹿になりませんからね?


でも 何も考えずに

6千万貸してくれるっていうなら6千万借りて

あまったら 返済すればいい


そういう考えなんです」


「えーーーーーーーーー」


「私が住んでいたマンションだって

フルローンで購入していたし

自宅もそう 車もそう なんでもそう


利息分だけ余計に支払うことになるなら

頭金をこれだけ入れようとか

全く 計画性はありません」



そんな事まで話しをして

別に私がむやみやたらに

支配人のことを悪く言っていたのではない事を

話ししましたが

実際 自分が体験してみて

私が言っていた事が合っていたということも

分かっていたようで

自分が私の言っていた事を否定したり

信じなかったりしていた事を

後悔している風にも 見えました




(まだまだ つづく)