※過去のお話です
内定を突然キャンセルされて
暫くまたパート生活になりましたが
めげずに就職先を探し続け
20社くらい 母子家庭・子どもが小さいという理由で
断られ続けましたが
2箇所から良いお返事をいただけました![]()
内定キャンセルから3ヵ月後
無事就職することができたのです![]()
就職先は息子が通っている保育園から
自転車で15分ほどの場所
実家から保育園までが自転車で25分
就職先が決定したので次は
住まい探しです
これは思ったより早く見つけることが出来ました
保育園から自転車で5分
駅から10徒歩分
実家から自転車で20分
かなり近所の好条件でした
とりあえず契約をする前に
じぃじ(父)に話しをしなくてはいけないと思いました
じぃじ(父)にしてみれば 突然の話し
でも 私は一度決めると 止まらない
それに 実家を出る理由は
元々1年くらい置いてくださいという約束だった為
じぃじも 反対することもできず・・・
それに加えて子育ての考え方が
衝突していた時期でもあり
しぶしぶ 許すはめになりました
本当は父は孫と離れるのが嫌だったのです
もちろん
私(娘)がアパートを借りて
子どもを一人で育てていくことも心配していたようです
アパートの契約を済ませ
引越しをする日が決定し それもじぃじ(父)に報告しました
引越し前日
じぃじと私は ご近所にも聞こえるような大声で![]()
久しぶりに大喧嘩になってしまいました![]()
私と息子は2階の4.5畳の和室
じぃじ(父)はその隣 襖を挟んだ6畳間で寝ていたのですが
布団に入るなり 父が
「ここを出て行くってことは 分かってるんだろうな![]()
一人で子どもを育てていくのは大変なんだぞ
何かあったらここに帰ってくればいいやなんて
甘い考えで出て行くくらいなら
引越しをやめて まだ暫くここにいろ
」
「そんな事 考えてないよ![]()
遊びには来るけど
何かあったらまた一緒に暮らしてもらおうなんて
甘い考えで出て行くわけじゃないよ
」
「二度と帰ってくるなよ
」
(`・ω・´)カッチーン
「だから
遊びには来るけど 帰ってくる気はないの!
勝手に離婚して 勝手に子どもを産んで 離婚して
戻ってきて迷惑かけて 本当に申し訳なかったけど
これ以上迷惑かけないから 心配しないで!!」
「そんな簡単に言うけどな お前・・・」
「簡単になんて言ってない!!
世の中がどんなに母子家庭に冷たいか
自分の身をもって知ったし
思っている以上に大変なんだっていうのも
漠然としてだけど 分かってるよ!」
「お前はそれでいいかもしれないけど
息子が大変な思いをするかもしれないんだぞ?」
「だからってここにいつまでもいるわけにはいかないの!」
『息子が大変な思いをするかもしれない』
父のこの言葉を聞いて
今までがまんしていた 娘としての感情が
抑えられなくなりました![]()
「お父さん
私がここで育っているあいだ
どれだけむかつく思いをして育ったか知ってる?
毎晩のように1階でドンちゃん騒ぎして
うるさくてなかなか寝付けなくて
静かにしてって言ったら
寝ようと思えば人間はどんな所でも寝れるんだ!
って怒鳴り返されたんだよ?
小学生の頃から
早くこんな狭い日本なんて飛び出して
海外で仕事をできるようになってみろ
早く家から出て 独立しろ
俺は15歳で集団就職で東京に出てきた
俺に出来て お前に出来ない訳がない
使えない奴は死んだほうがましだ
生きてる価値がねぇ 酸素の無駄だ
そんなことも言われたよ
今の私なら 本当の意味が分かるけど
小学校高学年の頃から
そんな事言われ続けて育ったら
とっととこの家を出て 働けよって
言われてるって 思うんだよ?
お前なんて いらねーよって思ってると思って
育ってたよ私
両親が揃っていて 兄弟がいてって中で育ってても
弟は何もせずに 何でも買い与えて貰えたのに
私は何か努力をして それのご褒美でしか
買ってもらえなかったよね?
なんで差別されるの?って思ってた
高校に入ってからは
高い授業料払って貰ってると思って
おこずかい貰わないで アルバイト掛け持ちして
昼代も 欲しいものも 全部自分で稼いだお金で
買ってたでしょ?
親に本音でぶつかっていけないで
いつも圧力掛けられて育ってきたんだよ 私
早くこの家を出なくっちゃって そう思ってた
確かにこれから息子にたくさん苦労かけると思うよ
でも 私が育った環境の中で
息子を育てるのは 嫌なの!!
助けてもらっておいて こんなこと言うのは
筋違いだろうけど 嫌なの!!」
泣きながら絶叫しながら話す私に
じぃじ(父)は圧倒されたのか 黙ってしまいました![]()
しばらくの沈黙の後 隣の部屋から父のすすり泣く音が
聞こえてきました![]()
『あ~ ひどいこと言っちゃったな・・・・
もっと歳を取ったら 笑いながら話せればいいなと
思っていた事 今言っちゃったよ・・・・
』
「ごめん お父さん 言い過ぎた
でもね 息子の教育は 私のやり方で
私の思うように育てたいんだ
大変だろうけど 見守っててくれないかな・・・」
「そうだな・・・
分かったよ お前の考えもよく分かった
出来るところまで 一人でがんばってみろ
辛くなったら いつでも帰ってこい
」
「お父さん(笑
さっき言ったことと全然違うじゃん(笑
うん ありがとう
でも 本当にがんばるから
帰ってこなくても 明るく楽しく生きていけるように
努力するからさ(笑」
「うん うん
お前は強い子だから 大丈夫だろ
悪かったな 変な事言って」
「ううん ごめん 私すっげー酷いこと言った![]()
強くなったのも お金の大事さを知ったのも
この家で育ったからだよね
本当に ごめん
」
このまま私は眠りにつくことになったのですが
父はどうだったのでしょう・・・
今自分が親の立場で 子どもからそんなこと言われたら
ショックですよね![]()
それでもじぃじは それからの私達を
何かとフォローしてくれていたので
すごいなと 思います
ここ数年前に母から聞いた話です
母と話しをしていた時に ぽろっと言ったことですが
私が実家に戻る少しまえに
「娘も息子も早くに独立してしまったのは
私達の育て方がいけなかったのかもしれないわね
居心地が悪い家にしてしまったのよ きっと
かわいそうな事したわね・・・」
と 両親で話ていたそうです![]()
弟も中学を卒業して 高校には行かず
住み込みで働くようになってしまったため
両親は45歳前後で 夫婦二人になってしまったからです
そんな話しをした後に
私からの攻撃に合い 父は大ダメージを負ってしまったのでしょうね
知らなかったとはいえ 酷い娘です・・・ね![]()