※過去のお話です
退院した次の日に
Kと一緒に息子に会いに車で行きました
受付で担当の先生とお話したいと伝えたら
すぐに来てくれました
素敵な女医さんでした
先生の部屋に通されて
色々な説明をしてくれました
黄疸がまだ取れないので
目に当てているガーゼはしばらく取れないこと
鼻に通している管は口からミルクを吸うという事が
まだできないので
直接胃に入れるための物だという事
足の裏に刺している点滴は
黄疸を抑えたり ミルクでは足りない物を
補うためにしているということ(だったかな?)
体に貼り付けている丸いものは
心電図などの物だということ
今のところ 何の障害も確認されていないこと
時間が時間なので
今日は廊下からのガラス越し面会になること
未熟児の赤ちゃんにとっては
母乳がとても大切だということ
肺に入れた薬について
絵を描いて説明してくれたり
とても親切な女医さんでした
最後に
「何度も頭の検査をしているけど
出産時の影響は出ていないから
心配しないでね」
と言われました
「え・・・
やっぱり未熟児だと脳に影響があるんでしょうか・・・?」
「あれ?路上出産しちゃったんだよね?」
「はい そうですけど・・・
あれ?もしかして先生
頭から路上に落ちたと思っていますか?」
「違うの????
なんだぁ 路上で出産したとだけしか聞いてないから
頭から落ちちゃったのかと思って
何回も検査しちゃったよー」
「あら・・・すみません」
「それなら これからも何も心配ないね
また何か分からないこととか
心配なこととか 聞きたいことがあったら
直に相談してね」
なんて素敵な先生なんでしょう
心の底から信頼できました
先生と挨拶をして面会ができる廊下に行きました
自分の息子を探し出して
じぃ~~~~~~っと見つめていました
先生の言ったとおり 線だらけ・・・
おむつも胸のあたりにまで当てられていました
新生児用だったらしいんですけど
息子が小さすぎて おむつに包まれているような
状態でした
見つめている私に看護婦さんが気がついて
保育器の中に手を入れて 起こして見せてくれました
パクパク口を動かして話かけてみたら
息子を寝かせたあとに 廊下の柱を指さされました
そこにはインターホンがあり
それで中の看護婦さんと会話ができるようになっていて
少し話をさせてもらいました
「今日が初めての面会ですか?」
「はい そうなんです
やっと退院できました」
「息子さんは体は小さいけど
とても元気ですよ~」
「そうですか 良かった・・・」
「元気すぎて体にたくさん 線がついているのが
暴れるのに邪魔みたいですよ
ちょっと目を離すと
どれかが外れちゃってたりして・・・
あ 外れてても直に気がつきますし
命には関わりないものですから安心してください」
「あははは~ すみません お手数おかけします」
「何か気になることとか して欲しいことがあれば
そこにあるノートに書いておいてくださいね
インターホンは何か緊急の時にお使いください」
「はい わかりました
ありがとうございます 宜しくお願いします」
そんな会話をさせてもらった後
面会時間終了まで ずっと見ていました
帰る時 一緒に帰れない事が
とても悲しかったことを覚えています