※過去のお話です





結婚して子どもを産んでそだてよう


そうなった後に発覚した

貯金がないという事実


だいたい いい大人なのだから

子どもができて困るなら

出来ないようにするべきでしょ


そんな事にも腹が立ってきて

連絡を絶ちました


とはいえ

妊娠している事実が消える訳でもなく

2週間後くらいの電話に出てみました


「会って話がしたい」


そういわれて

話をしに行きました


「俺 今

 仕事が終わった後バイトしてるんだ

 本気でがんばるから

 一緒に子どもを育てよう」


「・・・・・・・・

 どうなるか 今の私にはわからない

 今すぐ返事はできない

 私は覚悟を決めてるから

 Kのこれから次第だよね」


冷たく返事をしました

それでもKは 頷いて

その日は帰っていきました





それから1ヶ月

Kは毎日のように バイトをしていたようです

バイトをしている所を見たわけではないので

本当のところは 分からなかった

(今となっては これも疑問に思う所)


何日かに1度 会ったりしていたけれど

ぐったりしていて

車の中で会っていたけれど

Kはいつも 寝てしまう


見た目も痩せてしまって

見ていてこっちが辛くなっていきました



「Kの気持ちは分かった

 努力してくれてるのも 分かった

 お金のことは これから二人で貯めていこう

 とりあえず うちの両親に報告しないと」


「そうだね まずそれをしないとね」


「1ヶ月がんばったみたいだね

 これ以上無理すると 体こわすかもしれないから

 少しゆっくりすれば?」


「うん ありがとう」




親に貯金が全然なく

生活の基盤すらなにもない二人が

結婚しようとしていることを

認めてもらえる事は 難しい


でも 私のおなかの中には

赤ちゃんがいる


認めてはもらえないだろうけれど

産んで育てたいという気持ちを

伝えることしか

この時の私には できないと思いました


がんばって がんばって

今は認めてもらえなくても

いつかは 良かったねと言ってもらえるように

努力するしかないと・・・・


数日後 母親に言いました



「○日に Kと二人で話があるから

 居てもらっていいかな」


母は何の話か分かったようです

ただ 妊娠のことは 気がついていませんでした