※過去のお話です
電話で話しをする日が多くなりました
自分の時間ができたことで
電話の声は元気になっていたK
ただ
きになっていたのは
いつも電話がかかってくるのは
23時半過ぎ
それか仕事が終わったのが遅い日の
8時とか
それでも まだ信じていて
仕事のこと これからの二人のことを
考えてくれていると思っていました
たまに会えば Kは笑顔でした
でも
何日待っても
仕事の話も これからの二人の話も
Kから出てくることはありませんでした
そんな生活が1ヶ月近く経った頃
私からは何も言わないと言ったけど
聞いてしまいました
「転職活動の方は進んでるの?」
「いや・・・・ してない」
「え?仕事変えるんじゃないの?」
「やっぱり今の仕事をがんばろうと思って」
「なんだ それならそれで全然問題ないね」
「厳しいかもしれないけど
結婚すれば手当てとかもらえるだろうし
何とかなるかもしれない」
「そうだね 今無理に転職して
いいところにいけるとは限らないし
新しい環境で仕事するのは大変だよね
じゃ 結婚して 産んで良いってことだよね?」
「そうしよう」
結婚という言葉 嬉しかった
産んで良いという
仕事をがんばると言った
これを聞いて安心しました
でも じゃあなぜ
毎日決まった時間に電話をかけてくるのに
そのことを言ってくれなかったのだろう
そんな疑問が芽生え
まさか?と思うことを聞いたのです
「ねぇ 毎日11時半頃電話かけてくれるけど
パチンコの帰り?
閉店時間までパチンコしてて
それから私に電話してきてたの?」
「仕事で遅くなってることもあるよ」
「も あるってことは
ほとんど パチンコに毎日行ってるってことだよね?」
「まぁ・・・・」
「あまり お金のこととか言いたくないんだけど
ちゃんと貯金とか してくれてるよね?
私だけがんばって貯金しても
アパート借りたり 出産にかかる費用とか
結構かかると思うから 足りないよ?」
「うん それなりにやってるよ」
「そう どれくらい貯めてる?」
「今は 分からないな そっちは?」
「○十万くらい」
「へぇ!結構貯めてるんだね」
この時 私の貯金額知ったKは
凄い笑顔でした
「俺もがんばって貯めるね」
『それなりに貯めている』
この言葉を信じてしまいました
貯金額 言わなければ良かった
私の貯金額を聞いて
Kは 調子に乗ってしまったのです