※過去のお話です
穏やかな半年が過ぎ
まず私の体に異変が起こりました
そう
妊娠したのです
妊娠が分かったとき
凄く嬉しかった
とても不思議なことだけど
自分の中に新しい命があるのだと感動しました
すぐにKに報告しました
するとKは 困ったような顔をしたのです
「自分には今家族を作っても養っていけない」
「親になる自信がない」
そんなような事を言ったのです
凄くショックでした
「養っていけないってどういうこと?」
「今の給料じゃ 難しいと思う」
「そんなに少ないの?」
「年齢的には普通だと思うけど・・・」
「え?それでも養えないの?」
「今は自分の事で 精一杯かな」
「自分の事?何に使ってるの?」
「生活費と趣味だけど・・・」
「じゃあ おろせってこと?」
「いや そういう事じゃないけど・・・
ちょっと考えさせて欲しい」
親になる自信がない
これはお互い様だと思いました
私だってまだ十代
親になるなんて 大変な事だということは
漠然としてでしたが 理解できます
養っていけない
これに関しては 私がなんとかやりくりすれば
いいのではないかと思ったのです
考えさせて欲しいと言われ
しばらく連絡は取らず
じっくり考えてもらいました
この時 私は決心していました
もし Kがよくない返事をしてきたとしても
一人で産む
今考えればとてつもなく無謀なこと
それでも私は決めていました
一人で色々考えて
親にどれだけの迷惑がかかるか
心配をかけるか
私がいう事は絶対に親には理解してもらえない
計画をしっかり立てて報告しなくてはと
そこまで考えて Kの返事を待っていました
もちろん
Kから最悪のことを言われて時に
なんと返事をするのかも決めていました
数日後
Kと話をする時間を作りました
そのときKが出した決断は
「やっぱり無理だと思う」
でした