ここは「猫の森の診療所」

 

わたしは診療所のカウンセラー「久松 想(ひさまつ こころ)」と言います。

 

ここは、過去のわたしと同じように不倫で苦しんでいる方たちにとっての「安心できる場所」であることをお約束します。

 

初めましての方はプロフィールもお読みください  

 

 

 

この数年、不倫をしている人の相談に数多くのってきました。

 

不倫をしている、と一言でいっても、その人柄は千差万別。

本当にいろんな方がいました。

 

抱えている心の傷によって、外側に現れてくる姿というものは変わりますから、それも当たり前といえば当たり前のことなんですよね。

 

沢山の方々とお話していて気が付いたのが、千差万別ではあるものの、これは多かったなと思うタイプがあります。

 

それは「許せない人」です。

 

 

「許せない人」は、過去からの様々な怒りを、心の奥の奥のそのまた奥の方に、ずっしりとため込んで生きてきました。

 

それがこの不倫という経験を通して、徐々に表に出てくるようになります。

 

ある人は、彼の奥様への怒りとなって、お話しするたびに、ものすごい数の奥様への恨みつらみを、わたしに向けてぶつけてこられました。

 

奥さんはこんなにひどい女なのに、どうして彼の奥さんなんでしょうか。

真っ赤な顔をして、わたしに訴えてきました。

 

またある人は、彼への怒りとなって、彼と会うたびにケンカになってしまう自分を嘆いていました。

 

好きだから不倫だとわかっていても関係を始めたのに、それなのに会うたびにそんなに好きだった人を、抑えきれない怒りから徹底的に責め続けてしまう。

 

最近はそんなわたしに彼が耐え切れず、会う回数も減ってきた。

このまま捨てられるんじゃないだろうか。

 

愛よりも怒りに支配されてしまった彼女は、とても不安げな表情で、でも別れたくないんです、とわたしに訴えてきました。

 

 

こういう人、本当に多いんです。

 

「許せない人」が本当に許せないのは、彼の奥さんでも彼でもありません。

 

じゃあ、誰でしょうか?

 

それは、これまでそんなになるまで怒りを溜めてきてしまった「自分」なんです。

 

だから、「怒りを抑えきれなくなるような現象」つまり「不倫」を、今、体験しています。

 

そういうことでもなければ、あなたは怒りを外側に出すことができなかったから。

 

怒りを解放することができなかったから。

 

だから、我慢しないで怒りを出しましょう。

 

けれど怒りを出す相手は、彼でも、彼の奥さんでもない。

 

あなた自身に思いっきり出すんです。

 

出し切ったら、今度は、出し切った自分を、褒めて、いたわって、なぐさめて、ぎゅうっとあなたのぬくもり、あなたの愛で、包み込んであげましょう。

 

どんなに彼を愛していても、あなたの傷を癒せるのは彼ではありません。

 

あなたの傷を癒せるのはあなただけ。

 

むしろ彼は、あなたの傷を疼かせて、あなたに傷の在処を教えてくれる側の存在です。

 

それが彼から受け取る最初の本当の愛なのかもしれません。

 

それを愛にできるかどうかは、あなた次第なのです。

 

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あなたの心が少しでも軽くなりますように