未明、山頂を目指すために暗がりの中 出発する
ヘッドライトが暗い
もっと灯りををくれッ!!
100ルーメン以上を4時間以上は出せるようなライトはないものか…
道がわかりづらい
広い針葉樹の森の中なので地形図でも位置は取れない
だが北に進めば
『風吹き』にあたるはずだ
※風吹き
黒岩尾根1600~1700m付近の裏男体からの豪風がぶち当たる場所。90kgの重さをも飛ばす風が吹く事もある
ここから風が強くなるので勝手に『風吹き』と呼んでいる
なんとか風吹きに上がるも夏道よりも随分と西にルートを取ってしまった
ミスった
現在、位置を特定させようにも 特徴が見えない
赤旗をいくつか立てているが数は少ないので この先、間違いなく足りなくなる
くぅ…どうする…ッ!!
雪は強まるばかり
幸い風は無く
瞬時にトレースは消えていくことはなく まだある
この降り方
1時間でトレースは消えていくだろうな
よし。帰ろう
積雪もすでに80cm
殆どが粉雪だ
単独では、無理すぎるだろ コレは
トレースを辿り白樺金剛に戻るとツェルトを被り、時間が過ぎるのをまったりと寒さに耐えながら待つ
4:20 1時間ほどで夜が明けてくる その時間で動く
トレースの消えた道を行く。コチラ側は夏道脇の熊笹が目印ななり道が分かる
一本木の広場に出る頃 空に明るさが戻って来る
夜明けだ
朝の光がモルゲンロートを作り出すかの様に雪原を囲う木々を染める
素晴らしい
コレを見れただけでも良しとしよう
それからは順調に標高を下げていく
8:00には市街に着いていた
積雪は
一本木雪原-60cm
稚児ヶ墓-40cm
殺生禁断石-30cm
山内-15cm
市街-10~5cm
今年は、もう少し暖かくなったらまた来よう
それまでは奥多摩で体力をつけるぞッ!!
来期こそ
厳冬の女峰山を落としてやるッ!!