皆様、こんにちは。

3連休、いかがお過ごしでしょうか?

私は少々体調を崩して、昨日まで寝込んでいました。

 

あ、大したことは無いのですが、木曜日の夜に食べた生ガキに当たったようで。

多分、ノロウイルスじゃないかと思うのですが、上から下から、大変な状態になって。

 

家族にうつさないように気を付けながら、水分補給を心がけて。

何とか、今朝から元気になりましたよ!

ふぅ。

皆様も生ガキにはお気を付けくださいね。

 

さて、続きです。

 

そうして、アイトは私に一言、言いました。

「なっちゃん、ごめん。」

 

 

「え?アイト、どうしたの?何がごめんなの?謝る事なんか何も無いでしょう?どうして元気が無いの?どうしたら元気になる?私に何ができる?お願い、アイト、教えてよ。」

 

私はアイトに一生懸命話しかけました。

「なっちゃん、ごめん。私、もう行かなきゃ。」

 

アイトはそう言うと、よろよろと立ち上がって、ひょろひょろと私の手の平まで飛んで来ました。

そうして、私の親指を抱きしめてこう言いました。

 

「なっちゃん、今までありがとう。」

「え?アイト、どうしちゃったの?」

 

「なっちゃん、本当にありがとうね。一緒に過ごせて、とってもとっても楽しかったわ。」

「え?アイト、何を言ってるの?」

 

私がそう言ってる最中に、アイトの姿が、いつもの絣の着物姿から、白いワンピースの姿に変わりました。これって、以前、お花が枯れかけていた時に、アイトの姿が変わってしまった時と同じ。私はそれを見て、『これは大変!』って思いました。

 

きっと、山のお花が枯れかけているのでしょう。すぐに山の畑に行かなきゃ。

 

「アイト、山のお花が枯れかけているのね。きっと寒くなってきたからね。すぐに山に行って、あったかいお家に持って帰って来てあげる。今度は缶詰の空き缶じゃなく、ちゃんとした鉢に植えてあげるから。だから、だから。」

 

でも、アイトは私の親指に頬を寄せながら、悲しそうに言います。

「なっちゃん、ありがとう。でも、無理なの。」

 

「そんな急に。アイト、行かないで。」

「なっちゃん、さようなら。」

 

アイトはそう言うと、小さな薄紫の光の塊に変わりました。

 

「なっちゃん、またね。」

そして、その小さな光の塊は私の手の中でだんだんと光を失っていき、やがて消えてしまいました。

 

「え?」

あまりに急だったので、今、目の前で起きたことの意味が分かりませんでした。

 

『アイトが消えちゃった。』

 

そんなこと言って、いつものように、そこらへんに隠れてるんでしょう?

私は机の周りから始まって、押し入れの中や、隣の部屋、居間、台所、おトイレ、お風呂、家じゅうを探し回りました。

 

でも、いくら探してもアイトはいません。

 

こんな急にいなくなるなんて。

 

だんだんと、アイトが居ないと言う実感が湧いてきました。

私の大切なアイトが居なくなっちゃった。

 

一体私、どうしたらいいの。

 

アイトは既に私の一部になっていて、アイトが居なくなって、明日からどうやって生きていけばいいの?

 

そんな事が頭の中をぐるぐると回り始め、そうして、気づかないうちに目からは涙がボロボロと流れ始めました。

『泣いちゃダメ。泣いたらアイトが本当に行っちゃう』

 

泣いてしまったら、本当にアイトが戻って来ないような気がして、一生懸命涙を我慢していたはずなのに、涙だけがボロボロと流れて行きました。

 

そうして、しばらくすると、我慢できなくなり、大声で泣き始めてしまいました。

 

 

 

続きます。

 

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