耳鼻科行ってきました。
ふつう、人間ドックなどの健康診断で行う聴力検査は
1000Hz(人間の声の低音)と4000Hz(人間の声の高音)ですが
難聴の検査では
120~8000(重低音~超高音)までを
①健診の検査と同様、ヘッドフォンから聞こえる音
②耳の後ろにあてて骨伝導での音
③片側の耳に雑音を入れて、反対側の耳に聞こえる音(ヘッドフォンと骨伝導の両方)
を調べるので、だいだい20分~30分くらいかかります。
そうして、出た数値の平均で聴力を割り出すわけです。
20dBが聴力に問題のない人の聞こえレベル
40dBを超えると軽度難聴、60dBで中度難聴 90dBで高度難聴 と言います。
で、私の聞こえは、平均で50dB
中度難聴です。
少し前までは、1000Hzは25dBくらいだったので、ここ数年でぐっと落ちたことになります。
20代の頃から、少し聞こえが悪いですねとは言われていましたが
おそらくこれは、幼稚園の時交通事故で頭部を強打したことが遠因になっているのではないかと
言われました。
今日の検査の結果、去年の7月の検査と比べると
5dBほどさらに落ちていました。
結果
「補聴器をつけなさい」(つけた方が良いとかじゃなく、つけなさい、くらいの強い言い方で)
私が難色を示すと
「このまま聞こえない状態を続けると、脳がさぼるから、早くぼけますよ!」
と脅され。。。。
いや、脅しではなく
音は耳で聞いて、脳で認知しているので
音が聞こえないと言うことは、その分脳の認知機能が働いていないことになるのだそうで
聴力に問題のない人が100脳を使っているところを
私はその半分くらいしか使っていないので、その分脳が劣化していくと・・・
うわーーん、それはやだっ!!
ということで、覚悟を決めました。
今の補聴器は、聞こえていない部分を、一番聞こえている部分に合わせることができるようになっていて
昔のように、すべての音がわーーーっと聞こえてくるわけではないので
慣れるのも比較的早いとか(それでも平均2週間はかかるらしい)
今すぐにでも!という勢いの先生を振り切って
仕事が比較的ヒマになる7月末まで待ってもらうようお願いしましたが
しっかり「補聴器外来」に予約を入れられました。
補聴器へのためらいの理由ベスト3
①価格が高い→高性能のものなら片耳50万くらいする。
②見た目が気になる→補聴器=聴覚障害者ってイメージがあるんだよね。
③慣れるまでが大変→これまで聞こえてなかった音が全部聞こえるため、ざわざわとうっとうしく感じるのと
生の音ではないので、デジタル音特有の癖がある
うーーん。
目が悪ければメガネをかける、コンタクトレンズをつける
耳が悪ければ、補聴器をつける
ただそれだけのことだけれど、抵抗が強いのはなぜだろう?
やっぱりイメージなんだよね?
今やメガネはおしゃれの一部だし、コンタクトレンズは装着していてもぱっと見わからない
でも、補聴器はすぐわかるもんね
「あの人、耳聞こえないんだ」ってたいていの人が思う。
近視のメガネに抵抗はなくても、老眼鏡はちょっとためらう、のと同じだよね。
老眼=シニア
補聴器=聾唖者 みたいな。
あと、高いよねーーーー片耳50万よ!両耳で100万よ!!
しかも、一生ものではなく、耐用年数平均5年ですって!!
5年ごとに100万?車か??って。
実際にいくらかかるのかは、その性能によって変わり
人間の声がどのくらいの大きさできちんと聞き取れるかっていう綿密な検査をしたあと
どれが自分に必要な補聴なのかを決めていくらしいです。
(10の単語を挙げて、それがいくつ聞き取れるかってテスト。
日本人は「母音」で言葉を聞いているみたいで、だから保湿が汚質に聞こえたりする
その聞き分けが重要らしいです)
コンタクト入れてても「あの人、目が悪いんだ、可哀想」と思う人は誰もいない
でも、補聴器つけていると「あの人、耳が悪いんだ。可哀想」と多くの人が思う。
なんでだろうねぇ???
補聴器がコンタクトレンズくらいの価格になれば、ハードルも下がるから
ごく普通のことって受け入れられるようになるのかも知れないね。
今は、50万出しても補聴器つけるんだ、って思うことが、「かわいそう、たいへん」って
気持につながっていくのかもしれないね。
バリアフリーってこういうところでも言うんだなぁと、改めて考えたりして。
あーーー、貯金おろさなきゃ。
両耳100万じゃボーナス全部つかっても無理だわ![]()