京都は、学生時代を過ごした街ですから、
4年間に有名どころ(寺社仏閣)はだいたい見ています。
(中学・高校の修学旅行も京都でした)
ただ、
大人になってから再び訪れると
以前とは違った印象を持つので
ひとつのところをじっくり回るようにしています。
そんなわけで、青蓮院をじーーーーっくり回ったおかげで
気がつけばもう5時近く。
都大路はすっかり日暮れとなっていました。
青蓮院からの流れで
意識せずとも自然とたどり着くのが
浄土宗総本山知恩院です
知恩院といえば、何と言ってもこの三門が有名。
ふつう、寺社の門というのは「山門」と書くのですが
知恩院は「三門」と書きます。
これは、
「空・無相・無願」という悟りに通ずる3つの解脱門「三解脱門」という意味だからだそうです。
1621年に2代将軍徳川秀忠によって建立されました。
知恩院には「七不思議」と呼ばれるものがあります。
鶯張りの廊下
白木の棺
忘れ傘
抜け雀
三方正面真向の猫
大杓子
瓜生石
http://www.chion-in.or.jp/7hushigi/index.html
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いわれなど詳しくはココ
むかーーーし、「忘れ傘」は見たことがありますね。(今も見られると思いますが)
この三門、普段は非公開ですが
10/30~11/8 秋季非公開文化財特別拝観のひとつとして
中を見られます。
もともと東山のふもとの小高いところにある上に
三門自体が20メートルくらいあるので、
上に登れば京都市内を一望できると思います。
知恩院を開祖したのは法然上人ですが
それまで、貴族のものでしかなかった仏教を
庶民の信仰として浸透させたのが法然です。
つまり、
豪華なお寺を建てたり、仏像を造ったりしなくても
念仏を唱えることで誰もが極楽浄土に行くことが出来る・・・としたのです。
平安末期から鎌倉時代へ、
乱世に翻弄されていた人々が、仏様に救いを求めたのは当然のことで
この後、
浄土真宗や日蓮宗・曹洞宗など鎌倉仏教は百花繚乱のごとく
人々に広く浸透していきました。
さ来年、2011年は法然上人の大遠忌(800年忌)を迎えます。
さまざまな仏教行事が予定されているようです。
改めて歴史を振り返りながらこうして寺社を訪ねていくと
さらに京都の魅力は増すような気がしますね。