NHK「その時歴史が動いた」を見ていました。
今日のテーマは「平安京」
794年に桓武天皇によって平安京が築かれたことは
歴史で学んだことですが
その遷都・造営の道のりは決して平坦なものではなく
桓武天皇がいかに苦悩して、葛野(現在の京都市)に都を建設したか
それを実に簡潔に説明していました。
平城京から長岡京、そして平安京に遷る、その経過は
私のわずかな知識と拙い表現力ではとても語りきれるものではありません
さまざまな陰謀や思惑が渦巻いています
私は番組を見ながら、映画の「陰陽師」を思い出していましたが、
怨霊とか生き霊とか呪詛というものを信じていたこの時代では
天災人災が起こるたびに、人々は畏れ
為政者はそれから逃れるためにさまざまな策をめぐさせていたのだろうな、と思います。
さて、
京都には実に多くの、神社仏閣がありますが、
観光客として訪れると、
それがいつ、どんな目的で誰が建てたのかはあまり気に留めません。
中学校の修学旅行で生まれて初めて京都を訪れたときには
東本願寺と東寺と、どっちが京都駅より北にあるのかまったくわかっていませんでしたし
京都=平安京という知識はありましたから
平安京を代表する神社仏閣は「平安神宮」だと思っていました。
あの大鳥居をくぐりながら
「千年前の人もここを通って天皇に会いにいったのだなぁ」などと
感心していたのです
ところが、
平安神宮というのは、1894年の「平安遷都1100年」の記念行事の一環として
建てられた、いわばパビリオンのようなものだそうですね。
大学生になって京都に住むようになるまで知りませんでした。
本来は取り壊されるべきものでしたが、あまりにりっぱな建物だったので
市民の要望によって取り壊されることなく
神社として新たな出発をすることになりました。
でも、神社という限りは誰かを祀らないといけない、ということで
平安神宮の 「神」は
平安京最初の帝・桓武天皇と 最後の帝・孝明天皇 となっています。
そういやぁ、1000年前に作られたにしては丹塗りが鮮やかだよなぁ・・・と
納得したものです。
4年間過ごした場所ですし
大学の卒論こそ芥川龍之介を選びましたが、
個人的には、「大鏡」と「源氏物語」、「平家物語」への興味が強いので
京都に行くたび、
京都に関連した本や雑誌を読むたび、
あらたな発見をしています。
大内裏をおく拠点となった「船岡山」にも思い出があったりしますが
それはまた、ほかの機会で・・・・。