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今でこそ、真冬以外は、エアコン・ホットカーペット併用で乗り切りますが、
立て替える前の家は、古くて(築40年)すきま風がひどくて
両親は石油ストーブ→石油ファンヒーター(歳をとって直火が危なくなったので)
私は、石油ファンヒーター+こたつ で
暖をとっていました。
そのころのお話。
2月も終わりの、静岡が暖かいとは言っても、冬の寒さが厳しいころ。
ある朝、私は大寝坊。
ばたばたと支度をして・・・・パジャマ替わりに来ていたトレーナーとジャージ。
どうしよう・・・・たたんでいる時間はない。
でも、脱ぎっぱなしでそのへんに散らかしたまま出かけるのは
(誰に見られるわけではないけど)抵抗がある。
そこで、
わたしがしたことは。
とりあえず、眼につかなければいいと・・・・・それらをこたつの中に突っ込んだ。
そして・・・帰宅。
楽な格好になりたいと、例のジャージを探した・・・・あれ?
ああ、そうだ・・・今朝、たたんでいる時間がなかったからこたつの中に突っ込んだんだ・・・・
そこでまた、
横着をしてしまった私・・・・
ジャージをこたつの中から引き出して、ではなく
身体をこたつの中に突っ込んで、手探りでジャージを探し、そのまま履こうとした・・・・
いたっ!!!
なんだかすごく鋭いものが足に当たったような感覚。
見ると・・・・
右足の内側(くるぶしの反対側)に、
つまようじが
刺さっている・・・・・・・

びっくりして、思わず引き抜いてしまったら、爪楊枝の先の一番とがった部分が欠けている。
中に入ったまま・・・・・?
だって、痛くて右足が床に着けないんだもの・・・・
急いで救急へ・・・・右足だから運転できなくてタクシーで・・・
タクシーの運転手さんに「どうしたんですか?」と聞かれ
(そりゃそうです、見た目元気そうなんですもの)
事情を言うと、せせら笑われる・・・
救急でも・・・・せせら笑われる・・・・・でも、でも・・・・痛いんです!!!(>_<)
翌日、総合病院に行くものの、刺さったものが爪楊枝(木)ではレントゲンにも映らない。
傷が痛むだけと、痛み止めと消毒薬を処方。
でも、痛くて足を地に着けることができないのです・・・
セカンドオピニオンとばかりに、別の病院へ。
同様にレントゲンには映らないけれど、その外科の先生は果敢にも
見当で、私の足にメスを入れました・・・・
中から、出てきたのは、
1ミリほどの爪楊枝の先・・・・

その先生は、とても満足そうに「ぼく、すごい・・・」と自画自賛。

痛みはなくなったけれど、(ちゃんと歩けるようにはなったけれど)
メスを入れたところは、ぷくっとふくれたまま、いつまで経っても治らなかった。
それから、6ヶ月・・・・
残暑厳しい9月の半ば。
何となく、足に違和感を感じて、見ると・・・・なんだか、そのぷくっとふくれたところの内側に
何かがある様子・・・・
なんだろう・・・と思っていたら、
翌日・・・・足の中に取り残されていた、これもまた1ミリほどの爪楊枝の端が
自然と、排出されてきた・・・・・・

あんなに、切ったときに、探しても出てこなかったのに・・・・
それからしばらくして、足のぷくっとしたふくらみはなくなって、平らになった。
最初に刺さったとき、痛くて歩けなくて、しばらく松葉杖だった。
同僚・先輩・上司に「どうしたの?」と聞かれ、事情を話すと
「どうして、こたつの中に爪楊枝があったの?
・・・・というより、
どうしてこたつの中にあった爪楊枝が足に刺さったの?」と言われ・・・
ぐっと、言葉を飲み込んだ私・・・・
生活そのものを見直そうと強く決心し、こたつの中にものを突っ込むのは辞めました。
それでも・・・そんなイタイ思い出があっても、こたつのぬくもり
は捨てがたく

今でも
お正月前にはこたつを出して、こたつ布団の中に身を沈めています。
もちろん、安全対策を万全にして・・・・・。