大学の4年間を過ごし、その後もたびたび訪れる京都。
さまざまな意味で、京都は特別な町です
いくつかの、思い出の場所・思い出の店・・・というのも
あります。
その中には、
今ではもう、訪れることがかなわなくなってしまったお店もいくつかあります。
私の大学は東山七条にありますが、大学の近くには女子大生御用達の
お店が多数あります。
その中で、付属の高校からあがってきた子に
ここに行かんかったらもぐりやで
と言われたお店。
馬町通りに面した「むろや」というお店。
おばあさんがひとりできりもりしていたように、思う。
ここの名物は、なんといってもいちご氷!!
かき氷ですが、氷の上にかけるシロップが、本物の苺を使っているから
苺の果肉とつぶつぶが氷と冷たさとともに
口いっぱいに広がり、その酸味が何とも言えない涼を誘います
冬には、栗ぜんざい、1年通してスィートポテトが絶品でした!
卒業してからも、行こう行こうと思いつつ
わざわざ、の場所なので、実現せずに時を過ごしているうちに
閉店してしまったそうです・・・・
あの味を引き継ぐ方がいらっしゃらなかったのはとても残念。
少し大げさだけれど、伝統工芸が後継者がいないために廃れていくような
気分的にはそんな感じです。
小さな、素朴なお店が、ガイドブック等で取り上げられて評判になり
観光客相手の妙にけばけばしいお店に変わっていってしまうのも
切ないものがありますが
ひっそりとのれんを下ろしてく姿もまた、せつないですね・・・・