先日、たまプラーザ駅から徒歩3分、「アトリエ&カフェキズナ」という所に行って来ました。

親子食堂としても、障がい者の方が利用するカフェとしても、また、保護動物と触れ合うこともできる地域交流カフェと言うのかな。

新しくできたばかりで、きれいですキラキラ

保護猫カフェでは10頭以上の猫ちゃんが、のんびりまったり過ごしていましたよ。

みんな毛並みがツヤツヤ。

 

↑ずっと私の膝を独占してくる可愛いやつ照れ

多分、まだ若い。動きが俊敏です。

↑茶トラの子猫が、ケージ内で興味津々に見ています。

まだ雄か雌かはっきり分からないんだって。

 

↑あ、この白い猫も私の膝に乗ってきた、可愛い子。

 

ドッグカフェもあります。そして、ハリネズミや爬虫類のコーナーもあるとか・・・。

もちろん、動物が苦手な方は、スルーして直接、飲食のスペースに行くこともできます。

様々な人が交流できるという高い志のもとに、保護動物の譲渡にも力をそそぐ・・・こういう素晴らしい場が、できてくれると嬉しいですね。

ぜひ、HPをご覧になってみてください。

ワークショップを開催することもあるそうなので、興味ある方はぜひ!

 

~8月の読書日記~

「まなの本棚」 (芦田愛菜/小学館)



わたくし、芦田愛菜ちゃんが好きで・・・というか「Mother」での演技に度肝を抜かれ、「マルモ」では震災後の暗い気持ちを明るく照らしてくれた、なんかもう、国民的孫とか、娘みたいな可愛い存在なのです。

そんな芦田愛菜ちゃんが、本好きとは知っていましたが、あれほど大人相手にきちんとした振る舞いができるのは、小さい頃から慣れてるだけではなく、物凄い知識量と貪欲に学びたい精神あってこそなんだなぁと、改めて知りました!

愛菜ちゃんが読んだ本の中から、オススメを紹介する本書の中では、山中伸弥さんや小説家の辻村深月さんとの対談もあり、これが凄いんです!知識人とここまで互角に、しかも品性をもって対談する姿勢には、驚かされます。

彼女はミヤネさんとの対談番組でも、辻村作品の魅力を語っていました。

辻村深月作品の特徴として、登場人物が別作品にも出てきて、作品が少しずつリンクするんですって。

こういうのを“スターシステムというそうで、今まで「かがみの孤城」くらいしか読んでなかった私は、俄然、作品を順番通りに読みたくなってしまいました!

9月は辻村深月強化月間にします。

・・・で、愛菜ちゃんの読書は古典文学からファンタジー、ミステリーと幅広く、しかも良かったところばかりでなく「今の私にはこの部分は理解が難しい」とか分析もできていて、大変好感がもてます。

もちろん、イメージ戦略として、出版のプロが万全を尽くすことでしょう。でも、愛菜ちゃん自身の聡明さは、飾らなくても浮き出てくるようです。

本そのものを大切に扱う姿勢、忙しい中学とお仕事の間を縫って、一ページでも読み進めたい気持ちも、とても伝わってきました。

自分のこれから読みたい本の参考にしていきたいと共に、読書に対する姿勢も学ばせてもらおうと思います。

 

「痴人の愛」 (谷崎潤一郎/角川文庫)


一人称の格調高い文章のせいで、主人公がいかにも正直者で、自分の選択を悔やんでいるかのように見えるけど、やってることは結構・・・ひくわ〜滝汗

ナオミという名前は、現在の日本ではよくある名前という印象だけど、当時は「異国風でハイカラな」名前だったみたい。

語り手の河合譲治は、14〜15歳のカフェ女給見習いナオミを見染め、自分好みの女性に育てたいと手元に引き取ります。

なんか、紫の上を育てる光源氏?・・な構図ですよね。

譲治は、お金持ちというわけではないけど、会社で真面目に働いて、つつましく暮らしていたので、女の子一人を一人前に育てるくらいの経済力はあったのです。

英語やピアノを習わせたり、今まで縁の無かった教育、教養を施すことで「どこへ出しても恥ずかしくない、近代的なハイカラ夫人」に育てながら「人形のように珍重する」・・・果たしてこの二つは両立するのか?

もし譲治が、毅然とナオミに接していれば、両立したかも知れません。理想通りに育っていく若い美しい娘を、娶るという夢も叶ったかも知れません。

しかし、読んでいてもやもやするほど、彼は甘いのです。

やがて正式に結婚しても、ナオミは子どもで我がままで、家事力もなければ家計を心配するようなこともありません。それどころか、習い事もサボリ、いつのまにか男友達とつるみ、派手に遊ぶようになります。

それでも譲治は、うまく言いくるめられ、何よりナオミの肉体的な魅力にどんどん溺れて手放せなくなるのです。

こんな、日本人離れした容姿で、着物やドレスを個性的に着こなす若い妻がいるという、自尊心だけが彼を支えているのか、あきらかに「アタシのATMピンクハート」扱いされてるのに・・のに・・。

凛とした美しさをもった、ダンスのシュレムスカヤ先生や、たしなみ深く美しい女優・綺羅子、といった登場人物を出すことで、譲治の中でナオミが見劣りするという、逆転のシーンがあるのですが、それをもってしても、ナオミから離れることはできない。

しかし、あまりにひどい贅沢と虚言と放蕩に疲れ、ついに喧嘩別れしてしまうのです。

おー!やったじゃん、あんな性悪を追い出して、やれせいせいだ・・・と思ったら・・・その後のめそめそぶりよ!

出て行ったものの消息が分からなくなり、どうやら男性の処を転々としてると知った時の、錯乱ぶりは、非常に読み応えがありましたけど。

なんでこんなに、リアル?と思って調べると、これは谷崎潤一郎のリアル体験がベース!

正妻の妹がナオミのモデルということです。

奥さんを理不尽に虐待・・・しかも、奥さんを友人である佐藤春夫に譲るという、文壇スキャンダル「細君譲渡事件!」

文豪に品行方正は求めませんけどね・・・グラサン谷崎潤一郎ってゲスの極みなのに、文章がホント美しい・・・。

そしてめっちゃ美しく描くこともできるけど、体臭とか体の汚れとか生々しい表現も俺はできるんだぞという、凄みがありました。

 

「向日葵の咲かない夏」 (道尾秀介)

この作品は夏になると読みたくなる1冊で、以前にも読書感想を載せたので、内容は省きます。

ミステリーなのに、何度読んでもドキドキがあります。

大人スタバで一気読みです~キラキラ

 

読んでくださってありがとうございますOK